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      移植患者が死亡 病院が会見

      移植患者が死亡 病院が会見

      肝臓の移植手術を受けた患者が相次いで死亡した神戸市の病院で3日から移植手術を受けた60代の男性患者が、5日死亡しました。
      病院は記者会見し、「手術は妥当だったが重い責任を感じている」と話しています。
      「神戸国際フロンティアメディカルセンター」では、3日から4日にかけて、肝臓がんなどを患う兵庫県西宮市の63歳の男性患者に妻の肝臓の一部を移植する生体肝移植の手術を行いました。
      男性は、手術後、集中治療室で治療を続けていましたが、5日午前1時40分すぎに死亡しました。
      執刀にあたった田中紘一・理事長らは、5日午後2時から記者会見し、手術の経過について、患者の血管の状態が悪く、提供された肝臓とつなぐのに時間がかかっている間に肝臓が十分機能しなくなり、出血量が増えたと説明しました。
      田中理事長は、医療ミスではないとした上で、「患者と家族の共に生きたいという希望に応えられず、大変重い責任を感じている」と話しました。
      去年11月の設立以来、センターで肝臓移植手術を受けた9人のうち5人の患者が手術後1か月以内に死亡したことになります。
      この問題については、専門の医師で作る日本肝移植研究会が「体制が不十分で、移植手術を中断すべきだ」と指摘していましたが、センターは、患者が移植に適しているか評価する委員会や手術にあたる医師の数を増やし「安心してもらえる体制が整った」などとして、4月から中止していた手術を再開しました。
      今回の手術の成功率は50%と見られていたということで、センターでは「五分五分と言われると低いように思われるかも知れないが可能性があるものを見捨てていいのか。手術を引き受ける妥当な数字で評価委員会でも異論はでなかった」と話しています。
      センターは「今回の事例を次に活かし、今後も患者の移植への要望があれば応えていきたい」としていますが、今のところ移植を希望する患者はいないということです。

      06月05日 19時30分