10月米利上げ予想高まる、雇用統計受け 1月追加利上げ見込む向きも

2015年 06月 6日 01:46 JST
 
記事を印刷する |
  • Mixiチェック

[ 5日 ロイター] - 5日発表された好調な5月米雇用統計を受け、米連邦準備理事会(FRB)が早ければ10月に利上げを開始し、来年初旬に追加利上げを実施するとの観測が高まっている。

CMEフェドウォッチによると、短期金利先物市場では、FRBが53%の確率で10月に利上げを開始するとの見方が織り込まれた。

さらに、50%を超える確率で、FRBが来年1月に2回目の利上げに踏み切るとの見方も織り込まれた。

雇用統計発表前は、利上げ開始は早くて12月、もしくは来年以降との見方を織り込んでいた。

アメリプライズ・ファイナンシャルのシニア・エコノミスト、ラッセル・プライス氏は、米雇用統計を受け、「最近は利上げ開始が2016年にずれ込むとの見方が高まっていたが、利上げ予想時期が年内に押し戻される可能性が高い」との見方を示した。

また、市場が織り込む9月利上げの確率は34%にとどまっている。

5月の米雇用統計は、非農業部門雇用者数が28万人増と、市場予想の22万5000人を上回り、年初来の高い伸びとなった。失業率は5.5%と、前月から0.1ポイント上昇したものの、求職者の増加を背景に労働参加率が上昇したことを反映しているとみられる。

また、時間当たり賃金も前年同月比2.3%上昇し、2013年8月以来の強い伸びを記録。ただ、イエレンFRB議長が、健全な雇用市場の目安とする3─4%上昇には届いていない。

FRBは来週16─17日に米連邦公開市場委員会(FOMC)を開催するが、市場では金融政策に変更はないとの見方が大勢となっている。

 

 
 
 

注目の商品

写真
物価2%達成、後ずれ示唆

日銀の白井さゆり審議委員は、物価が2%に達する時期が2017年度に後ずれする可能性に言及した。日銀の中心的な見通しとギャップが生じている背景には、一部企業の慎重な価格設定などを重視している点がある。  記事の全文 

外国為替フォーラム

写真
次はユーロ売り再燃か

ユーロドル相場の基調は今後、米欧の景気格差と金融政策の方向性の違いから、下向きに転じると三井住友銀の山口曜一郎氏は予想。  記事の全文 

 
写真
日本の高成長示す実質GNI

実質GDPではなく実質GNIの伸び率を見ると、日本経済に順風が吹いていることがわかると竹中正治・龍谷大学教授は指摘。  記事の全文 

 
カネ余り第二幕は短命か=熊野英生氏
 
雇用目標設定で株高へ=木野内栄治氏
 
円安に冷めた海外投資家=佐々木融氏
 
原油に波乱、6月下落も=柴田明夫氏

外国為替

  • ドル/円
  • ユーロ/円
NY市場サマリー(5日) 2015年 06月 6日 07:19 JST 

株価検索

会社名銘柄コード
 
写真
南シナ海で中国優位の理由

米国の一方的依存が中国の好戦的態度を増長している。
  記事の全文 | 関連記事 

 
写真
ECB総裁より怖い「わな」

あまりにも多額の資金を、あまりにも長期間、国債につぎ込んできた。  記事の全文 | 関連記事 

 
写真
米国の「誤算」で強大化

米軍供与の武器をイスラム国が大量に奪取。  記事の全文 

 
揺らぐFRB発言、利上げ延期リスクを注視
 
Tモバイルに賭けるディッシュ、ブラフに注意
 
韓国ネット通販出資、ソフトバンクの鍵は

外国為替フォーラム

*統計に基づく世論調査ではありません。