9月米利上げの可能性高まる-予想上回る雇用増でエコノミスト
2015/06/06 16:38 JST
(ブルームバーグ):米雇用統計で5カ月ぶりの大幅な雇用増が示されたことで、1-3月(第1四半期)の落ち込みからの景気改善の勢いをめぐる懸念が後退し、9月の米利上げの可能性が高まったと受け止められている。
ノーザン・トラストのチーフエコノミスト、カール・タネンボーム氏は5月の雇用統計について「極めて強い内容と言える」とし、「9月の利上げの可能性に一層明確に焦点が絞られるのは確かだ」と語った。
5月の非農業部門雇用者数は前月比28万人増と、ブルームバーグ調査の予想中央値を上回ったほか、平均時給の伸びは前年同月比2.3%と6年前に現行の景気拡大が始まって以降の平均をしのいだ。
ジャニー・モンゴメリー・スコットのマネジングディレクター、ガイ・リーバス氏(フィラデルフィア在勤)は「仮にあなたがイエレン連邦準備制度理事会(FRB)議長の立場に置かれ、全項目をチェックした場合、今回の統計は明らかにそのいずれをも満たした」と話した。
ルネサンス・マクロ・リサーチの米国担当エコノミスト、ニール・ダッタ氏は「米金融当局は基本的な景気予測に関して多少安心できるだろう」と指摘。「経済はまあまあ健全な状態で、雇用の伸びは強く、賃金は上昇し、失業率には基本的に変化がない」と説明した。
原題:September Fed Liftoff Odds Up After Payrolls Beat Forecasts (1)(抜粋)
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更新日時: 2015/06/06 16:38 JST