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仮想体験できる作品集めたコンテスト6月6日 18時53分
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ゴーグル型の機器を着けると仮想の世界に入り込む体験ができる、バーチャルリアリティーのさまざまな作品を集めたコンテストが東京都内で開かれました。
東京・千代田区の会場には、ゴーグル型の機器を着けると目の前に一面に映像が映し出され仮想の世界を体験できる作品30点余りが展示されました。
このうち、顔の向きを検知するセンサーを組み込んだゴーグルを着けるとビルの間をジェットコースターで飛び回るような体験ができる作品は、扇風機の風でより臨場感が増すよう工夫が施され、体験した人たちは叫び声を上げながら楽しんでいました。
会場では、段ボールにスマートフォンを組み込むだけでバーチャルリアリティーを体験できるゴーグルも配られ、訪れた人たちは、世界遺産を観光できる作品やキャラクターが目の前で歌ってくれる作品を楽しんでいました。
体験した女性は「本当にその場所に行ったみたいで、すごく驚きました」と話していました。
コンテストを開いた「VRコンソーシアム」の藤井直敬代表は「コンピューターの性能向上やスマートフォンの普及で、バーチャルリアリティーは多くの人に楽しんでもらえる技術になりました。日常生活でも使ってもらえる技術として普及していってほしい」と話していました。
このうち、顔の向きを検知するセンサーを組み込んだゴーグルを着けるとビルの間をジェットコースターで飛び回るような体験ができる作品は、扇風機の風でより臨場感が増すよう工夫が施され、体験した人たちは叫び声を上げながら楽しんでいました。
会場では、段ボールにスマートフォンを組み込むだけでバーチャルリアリティーを体験できるゴーグルも配られ、訪れた人たちは、世界遺産を観光できる作品やキャラクターが目の前で歌ってくれる作品を楽しんでいました。
体験した女性は「本当にその場所に行ったみたいで、すごく驚きました」と話していました。
コンテストを開いた「VRコンソーシアム」の藤井直敬代表は「コンピューターの性能向上やスマートフォンの普及で、バーチャルリアリティーは多くの人に楽しんでもらえる技術になりました。日常生活でも使ってもらえる技術として普及していってほしい」と話していました。
スマートフォンでより身近なものに
人が作り上げた仮想の世界に入り込む体験ができるバーチャルリアリティーは、スマートフォンの登場で、より身近なものとなりました。
従来は専用のゴーグルや高性能なコンピューターが必要でしたが、スマートフォンの高画質のモニターや、向きを検知するセンサーによって、簡単にバーチャルリアリティーを体験することができるようになったのです。
スマートフォンと組み合わせて使う段ボール製のゴーグルも開発されていて、アメリカIT大手のグーグルや国内の企業が相次いで発売を始めています。
東京・文京区の大手印刷会社もこうしたゴーグルを作った企業の1つ。住宅設備メーカー向けにリフォームを体験できるアプリや結婚式場向けに花嫁の体験ができるアプリなどを開発しました。
画像を見続けることで「酔う」ことがないよう、画質やデータ量の調整を行うことで、画像がスムーズに動いて自然な体験ができるよう工夫しています。
大手印刷会社「凸版印刷」の斉山英文課長は「スマホの登場で誰でもバーチャルリアリティーを体験できるようになり、紙以上に有効な情報伝達手段になると期待しています」と話していました。
一方、名古屋市のリフォーム会社は、顧客向けに、部屋の仕上がりを体験できるサービスをことし2月から始めました。何種類もある柄から好みの壁や床を選ぶと、リフォーム後の部屋にいるような体験ができます。
訪れた客は、ゴーグルで部屋のあちこちを見て雰囲気を確かめたり、一緒に来た友人と家具の配置を話し合ったりしていました。
体験した男性は「どこを見てもすごくリアルで驚きました。実際に住んだ時のことを具体的にイメージできました」と話していました。
このリフォーム会社の白川透代表は「リフォーム後の部屋を体験してもらうと、お客さんがそこでの暮らしを具体的に想像してもらえることが特徴です」と話していました。
こうしたバーチャルリアリティーを防災に役立てようという試みも始まっています。
愛知工科大学の板宮朋基准教授は、津波や高潮が来たときに暮らしている場所がどのようになるのか体験できるアプリを開発しています。
スマートフォンのGPSが現在地を検知し、その場所で想定されている津波や高潮の高さをあらかじめ用意したデータベースから読み込みます。
ゴーグルをかけると、その場所の今の景色に津波や高潮が重なり、災害を疑似的に体験できます。
水位が高くなる方向を向くと警告が表示されるようにもなっています。
このアプリを体験した市の防災担当者や町内会の代表は、さまざまな場所を訪れて様子を確かめるとともに、身近にある危険な場所を確認していました。
参加した母親は「災害の怖さが改めて実感できました。子どもの遊び場にも危険があることが分かったので、子どもたちと避難場所などを話し合っておきたいです」と話していました。
板宮准教授は「災害のリスクをより直感的に伝えられると思い、開発に取り組みました。スマートフォンと紙製のゴーグルの登場でより多くの利用者がバーチャルリアリティーを使えるようになったので、地域の防災訓練でもうまく活用できるようにしたい」と話していました。
従来は専用のゴーグルや高性能なコンピューターが必要でしたが、スマートフォンの高画質のモニターや、向きを検知するセンサーによって、簡単にバーチャルリアリティーを体験することができるようになったのです。
スマートフォンと組み合わせて使う段ボール製のゴーグルも開発されていて、アメリカIT大手のグーグルや国内の企業が相次いで発売を始めています。
東京・文京区の大手印刷会社もこうしたゴーグルを作った企業の1つ。住宅設備メーカー向けにリフォームを体験できるアプリや結婚式場向けに花嫁の体験ができるアプリなどを開発しました。
画像を見続けることで「酔う」ことがないよう、画質やデータ量の調整を行うことで、画像がスムーズに動いて自然な体験ができるよう工夫しています。
大手印刷会社「凸版印刷」の斉山英文課長は「スマホの登場で誰でもバーチャルリアリティーを体験できるようになり、紙以上に有効な情報伝達手段になると期待しています」と話していました。
一方、名古屋市のリフォーム会社は、顧客向けに、部屋の仕上がりを体験できるサービスをことし2月から始めました。何種類もある柄から好みの壁や床を選ぶと、リフォーム後の部屋にいるような体験ができます。
訪れた客は、ゴーグルで部屋のあちこちを見て雰囲気を確かめたり、一緒に来た友人と家具の配置を話し合ったりしていました。
体験した男性は「どこを見てもすごくリアルで驚きました。実際に住んだ時のことを具体的にイメージできました」と話していました。
このリフォーム会社の白川透代表は「リフォーム後の部屋を体験してもらうと、お客さんがそこでの暮らしを具体的に想像してもらえることが特徴です」と話していました。
こうしたバーチャルリアリティーを防災に役立てようという試みも始まっています。
愛知工科大学の板宮朋基准教授は、津波や高潮が来たときに暮らしている場所がどのようになるのか体験できるアプリを開発しています。
スマートフォンのGPSが現在地を検知し、その場所で想定されている津波や高潮の高さをあらかじめ用意したデータベースから読み込みます。
ゴーグルをかけると、その場所の今の景色に津波や高潮が重なり、災害を疑似的に体験できます。
水位が高くなる方向を向くと警告が表示されるようにもなっています。
このアプリを体験した市の防災担当者や町内会の代表は、さまざまな場所を訪れて様子を確かめるとともに、身近にある危険な場所を確認していました。
参加した母親は「災害の怖さが改めて実感できました。子どもの遊び場にも危険があることが分かったので、子どもたちと避難場所などを話し合っておきたいです」と話していました。
板宮准教授は「災害のリスクをより直感的に伝えられると思い、開発に取り組みました。スマートフォンと紙製のゴーグルの登場でより多くの利用者がバーチャルリアリティーを使えるようになったので、地域の防災訓練でもうまく活用できるようにしたい」と話していました。