千の証言・投稿:<空襲>遺体の乳房にすがる赤ん坊=福岡県中間市の徳永七重さん(79)
2015年06月04日
昭和20(1945)年8月8日、福岡県八幡市(現北九州市)を襲った八幡大空襲の翌日だった。母親に「何か菜っ葉でも摘んでおいで」と言われて近所の畑に行くと、土の中から赤ん坊らしき弱々しい泣き声がした。
畑の下に防空壕(ごう)があるのを知っていたので中に入った。恐る恐るのぞくと、女性の乳房にすがりながら泣いている赤ん坊がいた。女性は既に亡くなっているようだった。仰天して母親に知らせると、大人たちが数人やってきて、赤ん坊をどこかに連れて行った。
あれから70年。赤ん坊は男の子だったのか、それとも女の子だったのか。どこでどうしているのだろうか−−。最近よくそう思う。