ソウル=貝瀬秋彦
2015年6月5日00時54分
北朝鮮で韓国との南北経済協力事業が行われている開城工業団地への出入りをめぐり、北朝鮮が韓国側に熱感知カメラの貸与を要請した。韓国で感染が広がっている中東呼吸器症候群(MERS〈マーズ〉)コロナウイルスに感染していないかを確認し、北朝鮮への流入を防ぐためだという。韓国政府関係者が4日、明らかにした。
開城工団には約120の韓国企業が進出し、5万人を超える北朝鮮労働者が韓国人とともに働いている。北朝鮮の朝鮮中央通信は3日、韓国でのマーズの感染拡大を報じ、死者が出ていることも伝えた。
北朝鮮はエボラ出血熱の流入も警戒し、昨秋から今春にかけて入国制限を実施した。この際にも、韓国側から熱感知カメラの貸与を受けたという。(ソウル=貝瀬秋彦)
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