舛添知事、JSC批判「議論に透明性を」…新国立競技場問題

2015年6月6日6時0分  スポーツ報知
  • 会見で質問に答える舛添都知事

    会見で質問に答える舛添都知事

 東京都の舛添要一知事(66)は5日の定例会見で、新国立競技場を巡るJSCの対応に苦言を呈した。

 この日午前に槙文彦氏ら建築家グループが行った会見の中で、新国立競技場建設の代替案をJSCに提言したがいまだに返答がないとしたことを受け、舛添知事は「提案があれば答えるべき。設計に時間がかかり、間に合わないなら、そういう回答をすべき」とJSCの対応を批判した。

 現行建設案の競技場を覆う屋根を変更することによって、工費が安価になり、工期も短縮できるという建築家らの意見に対して、「まず、いろいろな人が意見を出し合ってもらう。それを専門家の方に議論してもらう。透明性をもって公平に議論することが重要」と、肥大化した問題にオールジャパンで取り組む必要性を説いた。

 一方、2020年東京五輪・パラリンピック組織委の森喜朗会長(77)が3日の講演中に「(開催都市の)東京都が場所を提供するのは当たり前。『オレは知らん』というのはおかしな話」などと述べたことについては、「『オレは知らん』と言ってない。正確に引用してほしい」と強い口調で反発。また、文部科学省が都に要請している580億円の負担について、森会長が「(舛添知事に)全部経緯は話した」としているが、舛添知事は「石原(慎太郎元都知事)さんと森さんが500億円の約束の話をしたということは聞いていない」と否定した。

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