【動画】「有明海のエイリアン」人気沸騰=松川希実撮影
[PR]

 「有明海のエイリアン」とも呼ばれる珍魚「ワラスボ」が人気急上昇中だ。佐賀市が観光プロモーションビデオ(PV)で未知の生物「W・R・S・B」と銘打ち、映画仕立てで売り出したところ、国際短編映画祭で部門賞をうかがう高評価に。本家の「エイリアン」もくらいつき、関連ゲームの発売にあわせた共同キャンペーンも始まった。

 うなぎのように細長い体と退化した目。大きく開いた口からは、とげとげの歯がのぞく。紫がかった灰色のぬめりある皮の下には、血管や内蔵が透けて見える。

 ワラスボは、日本では有明海にのみ生息する魚だ。地元の人たちは、干して酒のつまみなどとして食べられてきた。ただ、SFホラー映画の「エイリアン」に似たグロテスクな外見もあり、メジャーな存在ではなかった。