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自衛隊法新規定で南シナ海での米艦防護も

TBS系(JNN) 6月6日(土)4時54分配信

 安保法制の審議が続いた5日の特別委員会では、集団的自衛権とは別の要件で他国の軍艦などを自衛隊が武器を使って守ることが出来る新たな規定をめぐって、中国とアメリカの間で緊張が高まっている南シナ海での自衛隊の活動を想定した議論が行われました。

 今回の新たな法整備によって自衛隊が他国軍を守ることができるのは、集団的自衛権の発動だけではありません。共同訓練などの枠組みで自衛隊と行動を共にしている他国の軍隊を「日本の防衛に資する活動をしている」と見なすことによって、現場で不測の事態が起きた際に自衛隊が武器を使って守ることが出来るよう、自衛隊法75条に定められた「武器等防護」の規定を拡大しました。

 南シナ海では、中国の進出を抑止したいアメリカが偵察活動を強化し、緊張が高まるなか、中谷防衛大臣は、こうした海域での米軍との共同訓練の重要性を強調し、監視活動についても「今後の課題」だとしています。

 5日の国会審議では、南シナ海での監視活動などに自衛隊が参加する場合、この「武器等防護」規定を使ってアメリカ軍の艦船を守ることができるかが議論され、中谷大臣は、「日本の防衛に資する活動」と見なせば可能だとの認識を示しました。(05日21:16)

最終更新:6月6日(土)4時54分

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