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サミット決定で知事「三重県に新たな歴史」
6月5日 20時23分

安倍総理大臣は、来年、日本で開催されるサミット=主要国首脳会議について、三重県で開催し、「伊勢志摩サミット」とすることを表明しました。三重県の鈴木知事は記者会見し、「三重県に新たな歴史が刻まれることになる。大変うれしいと感じるとともにサミット開催地という責任に身が引き締まる思いだ」と述べました。
三重県の鈴木知事は6日午後7時半すぎから県庁で記者会見しました。この中で、鈴木知事は「これまで官民一体で誘致活動に取り組んできたが、開催決定によって、三重県に新たな歴史が刻まれることになる。大変うれしいと感じるとともにサミット開催地という責任に身が引き締まる思いだ。県の知名度を上げる絶好の機会であり、国や市・町、関係団体と協力しながらサミットに取り組みたい」と述べました。
また、鈴木知事は、サミットの開催に向けて、県庁内に「みえ伊勢志摩サミット推進局」を設置することを明らかにし、サミット開催に向けた準備を急ぐ考えを示しました。

「伊勢志摩は魅力にあふれている」

伊勢志摩地方の鳥羽市の木田久主一市長は「大変うれしく思っています。伊勢志摩は繊細で優美な景観、女性が持続可能な漁業を続ける海女漁など世界に誇るさまざまな魅力にあふれています。サミットを機に伊勢志摩が世界に大きく発信され、たくさんの国の皆さまがこの地に訪れていただくことを期待しております」とのコメントを発表しました。
また、三重県伊勢市の鈴木健一市長は「サミットが伊勢志摩地域で開催されることが決定し誠に喜ばしいかぎりです。伊勢市にとってサミットが国際観光都市としての大きな一歩となり、子どもたちが世界に目を向ける絶好の機会となるものと期待しております。世界に誇れる伊勢のおもてなしの心で、内外の賓客をお迎えしたいと思います」というコメントを発表しました。

開催地の伊勢志摩とは

伊勢志摩は、8つの地域の中では最も遅く、ことし1月に、首脳会議の開催地として名乗りをあげ、三重県が中心となって、「みえ伊勢志摩サミット」の誘致を表明しました。
地元自治体は、首脳会議の会場として、志摩市にある「志摩観光ホテル」を想定しており、このホテルはリアス式海岸の英虞湾に面しています。地元自治体は、警備がしやすいことに加え、伊勢市の伊勢神宮に、天皇陛下や総理大臣ら要人が頻繁に訪れ、警備の経験が豊富なことも有利な点としてきました。
さらに、地元は、伊勢神宮や世界遺産の熊野古道などを通じて、各国の首脳に、日本の歴史や伝統文化に触れてもらうことができるほか、海産物をはじめとした食文化も魅力だとしてきました。
安倍総理大臣は、この地域での開催を決めた理由について、記者団に対し、「日本の美しい自然、豊かな文化、伝統を世界のリーダーたちに肌で感じてもらえる、味わっていただける場所にしたいと考えた。伊勢神宮は、多くの日本人が訪れ、日本の精神性に触れていただくには、大変よい場所だ。志摩には、日本の原風景ともいえる美しい自然があり、ぜひ日本のふるさとの情景を、リーダーたちに肌で感じていただきたい。あの絶景をともに楽しみたい」と述べました。

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