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防衛相「憲法違反との指摘はあたらない」
6月5日 11時17分

中谷防衛大臣兼安全保障法制担当大臣は、閣議のあと記者団に対し、4日の衆議院憲法審査会で、出席した3人の学識経験者全員が、安全保障関連法案は「憲法違反にあたる」という認識を示したことについて、従来の憲法解釈の枠内だとして、憲法違反との指摘はあたらないと反論しました。
4日行われた衆議院憲法審査会の参考人質疑で、自民党・公明党・次世代の党が推薦した早稲田大学法学学術院教授の長谷部恭男氏を含め、3人の学識経験者がいずれも、安全保障関連法案は「憲法違反にあたる」という認識を示しました。
これに関連して、中谷防衛大臣兼安全保障法制担当大臣は、閣議のあと記者団に対し、安全保障関連法案について「わが国を取り巻く安全保障環境が大きく変化している現実を踏まえ、従来の憲法解釈との論理的整合性と法的安定性に十分に留意して、従来の政府見解での憲法9条の解釈の基本的な論理の枠内で、合理的な帰結を導いたものだ」と述べました。そのうえで、中谷大臣は「行政府における憲法解釈の裁量の範囲内のもので、『違憲』との指摘はあたらない」と述べ、憲法違反との指摘はあたらないと反論しました。
また、岸田外務大臣は「さまざまな学識経験者の意見があるのは承知しているが、『違憲ではない』という指摘もある。去年7月の閣議決定は、有識者懇談会などを通じて、多くの議論を積み重ねてきた結果であり、政府として、丁寧に説明をしていきたい」と述べました。

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