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【韓国MERS】
「情報足りぬ」九州悲鳴 年85万人来訪ゆえの〝不安〟
現在、クルーズ船に乗って、一度に数百人の外国人旅行者が九州を訪れる。感染はしていても発症前であれば、サーモグラフィーをすり抜ける可能性がある。その場合、交通機関や商業施設など多くの人が集まる場所に、感染者が行くことになる。
また、発熱が確認されても、あくまで入院を勧告することしかできない。
今回のMERSでは、患者と濃厚接触した韓国人男性が香港経由で中国入りしていたことが分かり、香港や中国でも騒動となっている。
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流行拡大には危機感を
■九州大学病院グローバル感染症センター、下野信行センター長の話
「これまでのデータをみる限り、MERSウイルスはそれほど感染力は強くない。インフルエンザのように人間同士に次々と感染していくようなものではない。日常生活ではマスクや手洗いで十分、防げるだろう。
ただ、韓国では3次感染まで起きた。何故なのか原因を解明する必要がある。
九州は韓国との交流人口が多く、流行の危険性がないとはいえない。特に韓国全域が流行地域になれば、相当な危機感を持たなければならない。