マリマー・エステート、冷涼なソノマのピノ・ノワール
- 2015/06/05
- 00:03
スペインを代表するトーレス社がカリフォルニアで展開するマリマー・エステート当主のマリマー・トーレスさんが来日し、主要ラインアップをお披露目した。
マリマーはトーレス社4代目ミゲル・A・トーレス氏の妹。ワイン生産の適地を探してカリフォルニアを旅して、グリーン・ヴァレーにたどり着いた。1986年からシャルドネを植え始め、カリフォルニア大UCデイヴィス校の警告にもかかわらず、6種のクローンのピノ・ノワールも追加で植えた。当時は珍しい高密植度だった。父の名をとって、ドン・ミゲル・ヴィンヤードと名付けた。最初のワインはシャルドネ1989だったが、ワイナリーが完成したのは3年後だった。現在のトーレス社の勢いからは考えられない。
「1988年にワイナリーを開けたいと思っていたが、兄に電話したら『お金がない』と言われ、完成が遅れた。1991年に亡くなった父は、最初のワインをほめ、カリフォルニアにワイナリーが必要だと認めてくれた。母が長く支えてくれたので、2つ目の畑に、名前をとって、ドニャ・マルガリータ・ヴィンヤードと名付けた」
ドン・ミゲル・ヴィンヤードは各12ヘクタールにシャルドネとピノ・ノワールを植え、海までは16キロの冷涼な気候。2002年に植えたドニャ・マルガリータの畑はピノ・ノワールのみ。ドン・ミゲルからカットしたポマール、ディジョン115、667クローンを植えた。太平洋から11キロの南西向き斜面は霧の影響を受ける、ゴールドリッジ土壌。2003年から有機栽培に転換し、カリフォルニアの認証団体「CCOF」(カリフォルニア・サーティファイド・オーガニック・ファーマーズ)の有機認証を取得した。
スペイン土着のアルバリーニョ(希望小売5000円)とシラー・テンプラニーリョ(同7200円)も興味深いが、緊張感のあるブルゴーニュ品種の4銘柄が印象的だった。ラ・マシーア・ドン・ミゲル・ヴィンヤードのシャルドネ2010(同6000円)とピノ・ノワール2011(同7000円)、ピノ・ノワールのマス・カヴァイス2010(同7000円)、クリスティーナ2009(同8000円)。
ドン・ミゲルのピノ・ノワールは、ザクロや野生のイチゴのチャーミングな香り。冷涼で困難だった2011らしく、緊張感がある。ドニャ・マルガリータ畑からのマス・カヴァイスはエッジがオレンジを帯びた淡いルビー色。雨上がりの森、ベーコンの香り。よりブルゴーニュ的。娘の名を付けたトップキュヴェのクリスティーナも色調は薄く、うまみと複雑な熟成香がある。
「2011は困難だったが、生き生きした果実がある。マス・カヴァイスはドン・ミゲルと距離は離れていないが、海により近い冷涼なトゥルー・ソノマ・コースト。クリスティーナはドン・ミゲル畑から年に数樽だけ。クリスティーナはドン・ミゲルにピノ・ノワールを植えた1988年に生まれた。長期熟成型で、畑の個性がよく出ている。ブルゴーニュ品種を植えた時、周りからは疑問視されたが、冷涼な気候だし、ブルゴーニュが好きだった。品質が評価されて、幸運だった」
エノテカ(03-3280-6258)。
マリマーはトーレス社4代目ミゲル・A・トーレス氏の妹。ワイン生産の適地を探してカリフォルニアを旅して、グリーン・ヴァレーにたどり着いた。1986年からシャルドネを植え始め、カリフォルニア大UCデイヴィス校の警告にもかかわらず、6種のクローンのピノ・ノワールも追加で植えた。当時は珍しい高密植度だった。父の名をとって、ドン・ミゲル・ヴィンヤードと名付けた。最初のワインはシャルドネ1989だったが、ワイナリーが完成したのは3年後だった。現在のトーレス社の勢いからは考えられない。
「1988年にワイナリーを開けたいと思っていたが、兄に電話したら『お金がない』と言われ、完成が遅れた。1991年に亡くなった父は、最初のワインをほめ、カリフォルニアにワイナリーが必要だと認めてくれた。母が長く支えてくれたので、2つ目の畑に、名前をとって、ドニャ・マルガリータ・ヴィンヤードと名付けた」
ドン・ミゲル・ヴィンヤードは各12ヘクタールにシャルドネとピノ・ノワールを植え、海までは16キロの冷涼な気候。2002年に植えたドニャ・マルガリータの畑はピノ・ノワールのみ。ドン・ミゲルからカットしたポマール、ディジョン115、667クローンを植えた。太平洋から11キロの南西向き斜面は霧の影響を受ける、ゴールドリッジ土壌。2003年から有機栽培に転換し、カリフォルニアの認証団体「CCOF」(カリフォルニア・サーティファイド・オーガニック・ファーマーズ)の有機認証を取得した。
スペイン土着のアルバリーニョ(希望小売5000円)とシラー・テンプラニーリョ(同7200円)も興味深いが、緊張感のあるブルゴーニュ品種の4銘柄が印象的だった。ラ・マシーア・ドン・ミゲル・ヴィンヤードのシャルドネ2010(同6000円)とピノ・ノワール2011(同7000円)、ピノ・ノワールのマス・カヴァイス2010(同7000円)、クリスティーナ2009(同8000円)。
ドン・ミゲルのピノ・ノワールは、ザクロや野生のイチゴのチャーミングな香り。冷涼で困難だった2011らしく、緊張感がある。ドニャ・マルガリータ畑からのマス・カヴァイスはエッジがオレンジを帯びた淡いルビー色。雨上がりの森、ベーコンの香り。よりブルゴーニュ的。娘の名を付けたトップキュヴェのクリスティーナも色調は薄く、うまみと複雑な熟成香がある。
「2011は困難だったが、生き生きした果実がある。マス・カヴァイスはドン・ミゲルと距離は離れていないが、海により近い冷涼なトゥルー・ソノマ・コースト。クリスティーナはドン・ミゲル畑から年に数樽だけ。クリスティーナはドン・ミゲルにピノ・ノワールを植えた1988年に生まれた。長期熟成型で、畑の個性がよく出ている。ブルゴーニュ品種を植えた時、周りからは疑問視されたが、冷涼な気候だし、ブルゴーニュが好きだった。品質が評価されて、幸運だった」
エノテカ(03-3280-6258)。
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