韓国「デフレ」懸念・・・「災害あれば物価は上がる!」と政府官員=韓国華字メディア


 韓国メディア・中央日報の中国語版は3日、韓国の物価上昇率が6カ月連続で0-1%の間にとどまっていることを指摘し、「韓国経済がデフレに突入するリスクが高まっている」と論じた。  記事は、韓国統計庁が2日に5月の消費者物価指数(CPI)を発表し、前年比0.5%の上昇にとどまったことを紹介、0.8%の上昇だった14年12月以来、6カ月連続で1%未満となったと報じた。  続けて、15年にタバコの値上げが行われ、物価上昇率を0.58ポイントの引き上げ効果があったとしても、「タバコ値上げ分を差し引けば、実質的な物価上昇率は2月以来、4カ月連続でのマイナスだ」と伝えた。一方、14年10月以来、6カ月連続でCPIが前月を下回っていたものの、5月のCPIは4月の0.4%より小幅に上昇したと伝えた。  さらに韓国統計庁の関係者の話として、5月の物価上昇率が0.5%にとどまったこと理由は「主に原油価格の低迷および、都市部におけるガス料金引き下げの影響によるもの」と伝えた。  続けて記事は、韓国政府内では原油価格の上昇とともに、15年下半期に物価は徐々に上昇するとの見方があることを伝え、企画財政部の関係者の話として「中東情勢には落ち着く兆しが見られないうえ、夏に台風や洪水などの自然災害が起きれば物価は上昇する」と報じた。  一方で、韓国で中東呼吸器症候群(MERS)コロナウイルスの感染者が増えていることについて、「6-8月にかけて人びとが外出を避け、物価がさらに下落する可能性もある」と伝え、韓国・東国大学の教授が「物価上昇率がマイナスもしくは1%未満の状況が1年以上続けば、韓国経済がデフレに突入するリスクが大きく高まる」と述べたことを紹介。さらに、MERSが拡大すれば韓国経済は低迷し、デフレリスクはさらに拡大するだろうと論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)