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韓国団体が軍艦島上陸を計画 遊覧船トラブルで断念 長崎市「寝耳に水…」
韓国・光州の市民団体「勤労挺身隊ハルモニと共にする市民の会」(李國彦・常任代表)が3日から来日し、長崎市沖の端島炭坑(通称・軍艦島)への上陸を試みたことが分かった。結局、遊覧船のエンジン故障で断念し、軍艦島の世界遺産登録反対のパフォーマンスは不発に終わった。
市民の会の参加者名簿には、元勤労挺身隊員の支援団体のほか、報道関係やドキュメンタリー映像監督、小・中学生ら28人が名前を連ねた。
実際に来日したのは19人で、軍艦島を管理する長崎市は事前の連絡を受けておらず、「寝耳に水」だったという。
長崎空港(長崎県大村市)では、福岡入国管理局長崎出張所の係官が来日目的など約4時間にわたり、入国審査を実施した。入国後、長崎市内の平和公園で集会を開いた。
4日には同市の市民団体「長崎在日朝鮮人の人権を守る会」と意見交換した。その後、「記憶する、平和な未来に」と記した横断幕を持ち込み、軍艦島を目指したが、船の故障のため引き返したという。
同日夜には市内で地元住民らと交流し、「日本が過去に何をしたかを知るのが、未来を照らす光になる」などと声を上げた。市民の会は、軍艦島は朝鮮半島出身者が強制徴用された施設だと主張し、世界遺産登録に反発している。