香港  2015/06/04(木曜日)
《安全》MERSの水際対策強化、虚偽申告に刑事罰[社会]

韓国で中東呼吸器症候群(MERS)コロナウイルスの感染が拡大していることを受けて、香港政府食品・衛生局の高永文局長は2日、香港を訪れる旅行者への水際対策を強化する方針を示した。発熱などの症状がみられる旅行者が自身の健康に関して虚偽の申告を行った場合、刑事罰を科すなどの措置を取る。

3日付蘋果日報によると、韓国から香港経由で広東省恵州市に入り、MERSの感染が確認された韓国人男性(44)が「患者との接触はない」と虚偽説明をして入境していたため、同様の事態発生を防ぐことが狙い。

税関では今後、◇発熱している全ての旅行者に対し、中東またはMERS感染者が出ている地域への渡航の有無やMERS患者などとの接触歴を尋ねる◇中東またはMERS感染国・地域の医療機関を訪れた、もしくは(MERS感染源とされる)ラクダと接触し、発熱などの症状がみられる場合、MERS疑い例と見なし香港の医療機関で強制的に検査を行う――など5つの措置を取る。

香港の関連条例によると、衛生当局への情報提供を拒んだり、虚偽の情報を提供した場合、5,000HKドル(約8万円)の罰金と禁錮6カ月が科される。

韓国保健福祉省の3日発表によると、同国のMERS感染者数は30人に増加。うち2人は死亡した。<香港>

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