米Googleは6月4日(現地時間)、米Adobe Systemsとの協力により、ChromeブラウザでFlashコンテンツを含むWebページを開く際、そのコンテンツが重要ではないと判断した場合は停止する機能を追加したと発表した。
現行のChrome安定版では設定を変更することでこの機能を有効にできる。同日リリースのβチャンネル版では初期設定で有効になっており、安定版でも9月のアップデートで同じ設定になる。
現行Chromeでこの設定を有効にするには、[≡]→[設定]→詳細設定を表示→[プライバシー]→[コンテンツの設定]→[プラグイン]で「重要なプラグインコンテンツを検出して実行する」を選択する。以前はこの項目は「クリックして再生する」だった。
例えば、メインの動画は再生しつつ、右カラムのFlashアニメ広告は停止させるといった判断をする。もしユーザーにとって重要なコンテンツが停止されてしまっている場合は、クリックすることで再生できる。
この機能は、ノートPCなどでの省電力が目的という。
同社は現在Flashアニメ広告を使っているAdWords広告主に対し、9月に初期設定でコンテンツが停止されるようになる前にFlashからHTML5に移行するよう勧めている。
GoogleはかねてWeb開発者に対し、Flashに代わるHTML5の利用を勧めており、FlashをHTML5に変換するツール「Swiffy」をリリースしたり、HTML5でのWebサイト構築のための参考資料として「Web Fundamentals」や「Web Starter Kit」を公開している。
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