[PR]

 自動車部品大手タカタの社長を昨年12月に辞任したステファン・ストッカー氏(61)が、今月25日の株主総会で取締役からも退くことが5日、わかった。創業家出身の高田重久会長兼社長兼最高経営責任者(CEO=49)はそのままとどまる。退任の理由についてタカタ広報は「お答えを差し控える」としている。

 ストッカー氏はドイツの自動車部品大手ボッシュの日本法人社長などを経て、2013年2月にタカタ入り。同年6月に社長兼最高執行責任者(COO)に就いた。当時はタカタ製エアバッグの品質問題が広がり始めており、対応への手腕が期待されたが、問題は逆に拡大した。昨年12月、自ら社長の辞任を申し出て取締役に降格していた。(榊原謙)