第22回 「勉強しなさい!」と言われる子供の気持ち(コミュニケーション論)
2015.06.05 22:26|山本元の暑苦しい話|
サービス付き高齢者向け住宅の、山本元です。
「大きな声では言えないけれど、小さな声では聞こえない」という言葉は、誰が言い出した言葉なのでしょう?はたして本当に、小さな声では聞こえないのでしょうか?
この度私は、この言葉に対して、反対の言葉を提案したいと思います。
「大きな声はうるさいから、小さな声が聞こえる距離で」
介護現場では、聴力に問題がある方が多いので、どうしても介護職員は大きな声になりがちです。しかし、声が届かないのは、声の大きさよりも相手との距離感に問題がある場合が多いと私は思うのです。
声が聞こえないというよりも、声は聞こえてはいるが、思いが届いていないと思うのです。
逆に、不適切な感情が届いてしまっていると思うのです。
例えば、10メートル先にエレベーターに乗って行ってしまいそうな認知症の方が居たとします。その方に対して、「行かないで~!」なんて大きな声を出している光景は、介護現場では、よく見かける光景です。
しかし、「行かないで~!」なんて大きな声を出しても、言う事を聞いてくれる方は、ほとんどいません。
逆に不穏にさせてしまうのがオチだと思います。
これは、私たちの「行くな!」という感情を、モロに伝えてしまっているから、ではないでしょうか?
例えば、勉強をしない子供に、「勉強しなさい!」なんて大きな声で言っても、勉強なんてしやしないし、逆に勉強したくなくなるのがオチなのではないでしょうか?私たちも、子供の頃にそんな経験がなかったでしょうか?
私には子供がいないので、こんな時にどう言えばいいかはサッパリわかりませんけれど、子供のそばに座り、「テレビが終わったらいっしょに勉強しようね」なんて言ってあげると、少しはマシなような気がします。
勉強しない子供に対して、どう言えばよいかは、私にはサッパリわかりません。しかし、エレベーターに乗って行ってしまいそうな認知症の方に対して、どう言えばよいかの引出は持っています。
まずは、遠くから大声を出すのではなく、その人のそばに行くことです。そして、「行くな!」という感情を出すのではなく、「どちらへ行かれますか?」などと、その人の思いを聴くことから入ります。
けっして大きな声を出してはいけません。
ユ○ク○のコミュニケーションでも書きましたが、大きな声が飛び交っている現場は、一見、活気があり明るい感じのようですが、お客様(ご利用者)の感情を逆なでしているように思うのです。
私の主観ではありますが、大きな声を発している人ほど、お客様の感情を逆なでする、不適切な言葉づかいをしている人が多いように思うのです。
自身が子供だった頃、「勉強しなさい!」と言われた時の気持ちを思い出してみましょう!
私はバカだから、親に勉強しなさいって言われまくって反抗したけれど、「勉強しなさい!」なんて言われたことの無い優秀な方には、わからないのかな・・・。
職員採用情報
なんで暑苦しい話をするのか?
「大きな声では言えないけれど、小さな声では聞こえない」という言葉は、誰が言い出した言葉なのでしょう?はたして本当に、小さな声では聞こえないのでしょうか?
この度私は、この言葉に対して、反対の言葉を提案したいと思います。
「大きな声はうるさいから、小さな声が聞こえる距離で」
介護現場では、聴力に問題がある方が多いので、どうしても介護職員は大きな声になりがちです。しかし、声が届かないのは、声の大きさよりも相手との距離感に問題がある場合が多いと私は思うのです。
声が聞こえないというよりも、声は聞こえてはいるが、思いが届いていないと思うのです。
逆に、不適切な感情が届いてしまっていると思うのです。
例えば、10メートル先にエレベーターに乗って行ってしまいそうな認知症の方が居たとします。その方に対して、「行かないで~!」なんて大きな声を出している光景は、介護現場では、よく見かける光景です。
しかし、「行かないで~!」なんて大きな声を出しても、言う事を聞いてくれる方は、ほとんどいません。
逆に不穏にさせてしまうのがオチだと思います。
これは、私たちの「行くな!」という感情を、モロに伝えてしまっているから、ではないでしょうか?
例えば、勉強をしない子供に、「勉強しなさい!」なんて大きな声で言っても、勉強なんてしやしないし、逆に勉強したくなくなるのがオチなのではないでしょうか?私たちも、子供の頃にそんな経験がなかったでしょうか?
私には子供がいないので、こんな時にどう言えばいいかはサッパリわかりませんけれど、子供のそばに座り、「テレビが終わったらいっしょに勉強しようね」なんて言ってあげると、少しはマシなような気がします。
勉強しない子供に対して、どう言えばよいかは、私にはサッパリわかりません。しかし、エレベーターに乗って行ってしまいそうな認知症の方に対して、どう言えばよいかの引出は持っています。
まずは、遠くから大声を出すのではなく、その人のそばに行くことです。そして、「行くな!」という感情を出すのではなく、「どちらへ行かれますか?」などと、その人の思いを聴くことから入ります。
けっして大きな声を出してはいけません。
ユ○ク○のコミュニケーションでも書きましたが、大きな声が飛び交っている現場は、一見、活気があり明るい感じのようですが、お客様(ご利用者)の感情を逆なでしているように思うのです。
私の主観ではありますが、大きな声を発している人ほど、お客様の感情を逆なでする、不適切な言葉づかいをしている人が多いように思うのです。
自身が子供だった頃、「勉強しなさい!」と言われた時の気持ちを思い出してみましょう!
私はバカだから、親に勉強しなさいって言われまくって反抗したけれど、「勉強しなさい!」なんて言われたことの無い優秀な方には、わからないのかな・・・。
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なんで暑苦しい話をするのか?
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