富野由悠季監督とその作品をひたすら語るブログ

TOMINOSUKI / 富野愛好病
http://kaito2198.blog43.fc2.com/

プロフィール

Author:kaito2198
台湾人。
富野信者じゃない。ただの富野ファンです。

twitterは@kaito2198です。

仕事やブログ関係のご連絡は
kaito2198@hotmail.comまでお願いします。

給華文圈之富野由悠季愛好者的一些話
關於本站文章的轉載聲明

富野監督関連資料一覧

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

グーバーウォーク

あなたの知らない「ガンダム学」 ~歴代TVガンダムの公式サイトの掲載メカ数から学ぶ「ガンダムの秘密」

2015/06/05 19:26|富野作品感想TRACKBACK:0COMMENT:0
このエントリーを含むはてなブックマーク はてなブックマーク - あなたの知らない「ガンダム学」 ~歴代TVガンダムの公式サイトの掲載メカ数から学ぶ「ガンダムの秘密」
 「機動戦士ガンダム」は、アニメーション監督の富野由悠季が作った一連の作品のことです。1979年の最初の作品以来、富野監督が直に作ったものを含めて、36年も経った今、テレビシリーズだけではすでに15作以上になっています。その作品に魅了されて生まれたファンは数知れず、まさに世界中でもっとも有名なアニメの一つといっても過言ではありません。

 拡張するガンダムシリーズは、当然作品ごとに独自な公式サイトを持っています。それぞれ違う形で、とても賑やかで、眺めるだけでその面白さを感じられます。しかし、実はガンダムのTVシリーズ作品の公式サイトを概括的に見ると、一つ発見があります。

 ものすごく大雑把な計算ですが、1つの作品に関して、公式サイトに掲載されている総メカ数を、総話数で割ると、1話あたりに出てくる新メカの数字が得られますが、この数字をシリーズを跨いで比較してみると、いろいろ意外な発見ができます。

 つまり、以下のとおりです。

公式サイトに掲載されている総メカ数 / 総話数 = 1話あたりに出てくる新メカの数

 もちろん、バリエーション、オプション装備、1話のみの状態などなど、それぞれのシリーズの掲載方針が異なるため、一概には比べられない部分も多いと思います。それでも「公式による掲載数」≒「アピールしたいメカ」という大まかな方向性から考えると、やはり見えてくるものはあると思います。それでは見てみましょう。





歴代TVガンダムの公式サイトの
掲載メカ数から学ぶ「ガンダムの秘密」


 さて、以下の結果である。



1、機動戦士ガンダム(1979-1980)
38種類(うち艦艇が6種類)/43話=0.88

2、機動戦士Zガンダム(1985-1986)
39種類(うち艦艇が7種類)/50話=0.78

3、機動戦士ガンダムZZ(1986-1987)
31種類(※MSのみ掲載)/46話=0.67

4、機動戦士Vガンダム(1993-1994)
51種類(うち艦艇が12種類)/51話=1

5、機動武闘伝Gガンダム(1994-1995)
42種類(※MSのみ掲載)/49話=0.86

6、新機動戦記ガンダムW(1995-1996)
23種類(うち艦艇が2種類)/49話=0.47

7、機動新世紀ガンダムX(1996-1997)
69種類(うち艦艇が9種類)/39話=1.77

8、∀ガンダム(1999-2000)
27種類(うち艦艇が6種類)/50話=0.54

9、機動戦士ガンダムSEED(2002-2003)
47種類(うち艦艇が14種類)/50話=0.94

10、機動戦士ガンダムSEED DESTINY(2004-2005)
63種類(うち艦艇が18種類)/50話=1.26

11、機動戦士ガンダム00(2007-2008、2008-2009)
74種類(うち艦艇が2種類)/25+25話=1.48

12、機動戦士ガンダムAGE(2011-2012)
66種類(※MSのみ掲載)/49話=1.35

13、ガンダムビルドファイターズ(2013-2014)
23種類(※MSのみ)/25話=0.92

14、ガンダムビルドファイターズトライ(2014-2015)
33種類(※MSのみ)/25話=1.32


15、ガンダム Gのレコンギスタ(2014-2015)
52種類(うち艦艇が13種類)/26話=2

 それぞれの数字から考えると、以下のようにいくつかの事実が発見できます。


① 
 1stガンダム
に関して、ブラウ・ブロはともかくとして、なぜかエルメスもありません。しかしそういう誤差を無視するとして、1話ごとに0.88体の新機体が出るガンダムは、当時のロボットアニメとして標準的と言えます。


 Zガンダムはメカのバーゲンセールといわれていますが、1話あたりに0.78体の新機体が出るという計算なので、実はその機体数は1stよりもコンパクトされていますね


 ガンダムZZ登場機体数はZに比べて、さらに下がっています。公式サイトはなぜか艦艇類を記載しませんが、一部のMSが前作からの機体ということを考えれば、実質的にもっと少ない機体しかいません。


 キャラクターの人数も多いVガンダムは、平均的にきっちり1話1新機体という完璧に美しい結果を得られます。ゴッゾーラだのバイクだの、メカが乱発と見られがちですが、実は他のシリーズに比べれば、特にひどいわけでもありません


 ガンダムがバカ多いGガンダムはきっと多いと思われますが、やはり主人公のドモン以外が乗り換えしないためか、1話に0.86体の新機種しか出てきませんでした。


 メカが少ないと思われるターンエーガンダムなのですが、実は機体数に関していえば最下位ではありませんガンダムWのほうが1話あたり0.5新機体未満で、全シリーズのなかでも一番少ないなのですが、そう感じさせないのはある種の演出勝利とは言えるかもしれません。


 今回の統計ではもっとも番狂わせだったのは、なんといってもガンダムXである。バリエーションを除外すると、2000年以前のガンダムシリーズのなかでは、とりわけ機体が多いシリーズではないものの、公式サイトは愛が溢れすぎているため、記載が異常に充実です。今回の基準で見ると、なんと1話ごとに1.77体の新機種が出る結果を得られています。これがX衆か…としか言いようがありませんね。


 こりゃまた乱発のイメージが強いガンダムSEEDガンダムSEED DESTINYですが、単純に上の公式から計算すると、その機体数は実にごく標準的な範囲に留まっています

 あと、なんとなく戦艦をおろそかにしているイメージはありますが、実は艦艇の数のトップ2は何気にSEED-DとSEEDが占めています(3位はGレコ)。もちろん、描写そのものがお粗末なやつは多いですが…。


あらゆるバリエーションも単独記載するガンダム00ガンダムAGEは、その数字も大きく見える。ひょっとしたら、これが近年の掲載方針なのかもしれませんよね。


 ビルドファイターズも0.92という標準的な数字ではありますが、そのヒットを受けてか、トライの機体数はさらに10種類増えています。


 GレコはMS、MA、戦艦全部合わせて52種類が登場しましたが、話数を考えると、なんと1話ごとに2種類の新メカが出るという驚異的な結果で、密度でいえば全シリーズのなかでもダントツの1位になっています

 しかしながら、全シリーズのなかでも随一な密度を持ちながら、ただひたすら上から全部の機体を載せてるGレコの公式サイトは、全シリーズの公式サイトのなかでも一番雑で、多少厳しく言いますと、視聴者に分かりやすく伝えるための努力を放棄しているように見えます。


 以上を読めば、今まで漠然なイメージに縛られているため分からなかった事実を含めて、いろいろ意外なところもあると思います。上も言いましたが、これは精密な統計を経たものではありません。しかし、このような遊びから作品のこと、ビジネスのこと、そして作家のことをいろいろと考えられるのも、まさにガンダムシリーズならではの楽しみ方とは言えますよね。





コメント
コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバックURLはこちら
http://kaito2198.blog43.fc2.com/tb.php/1635-b8eab829

ブログ内検索

商品リンク

リンク

このブログをリンクに追加する

カテゴリー

まともに機能しなくてすみません。これからゆっくりペースで直します。

RSSフィード

FC2カウンター

富野監督作品一覧

  • 海のトリトン
  • しあわせの王子
  • 勇者ライディーン
  • ラ・セーヌの星
  • 無敵超人ザンボット3
  • 無敵鋼人ダイターン3
  • 機動戦士ガンダム
  • 伝説巨神イデオン
  • 機動戦士ガンダム(劇場版)
  • 機動戦士ガンダムⅡ 哀戦士編
  • 戦闘メカ ザブングル
  • 機動戦士ガンダムⅢ めぐりあい宇宙編
  • 伝説巨神イデオン・接触篇 -A CONTACT-
  • 伝説巨神イデオン・発動篇 -Be Invoked-
  • 聖戦士ダンバイン
  • ザブングル グラフィティ
  • 重戦機エルガイム
  • 機動戦士Zガンダム
  • 機動戦士ガンダムZZ
  • 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア
  • 機動戦士ガンダムF91
  • 機動戦士Vガンダム
  • 闇夜の時代劇 正体を見る
  • バイストンウェル物語 ガーゼィの翼
  • ブレンパワード
  • ∀ガンダム
  • 劇場版∀ガンダムⅠ 地球光
  • 劇場版∀ガンダムⅡ 月光蝶
  • OVERMAN キングゲイナー
  • 機動戦士Ζガンダム A New Translation -星を継ぐ者-
  • 機動戦士ΖガンダムⅡ A New Translation -恋人たち-
  • リーンの翼
  • 機動戦士ΖガンダムⅢ A New Translation -星の鼓動は愛-
  • RING OF GUNDAM
  • ガンダム Gのレコンギスタ
  • 富野参加作品一覧

  • 鉄腕アトム
  • 戦え!オスパー
  • リボンの騎士
  • 巨人の星
  • アニマル1
  • 夕やけ番長
  • 海底少年マリン
  • どろろ
  • 紅三四郎
  • 巨人の星対鉄腕アトム
  • おらぁグズラだど
  • 男一匹ガキ大将
  • ムーミン
  • シートン動物記
  • 赤き血のイレブン
  • アタックNo.1
  • あしたのジョー
  • 男ドアホウ!甲子園
  • 昆虫物語 みなしごハッチ
  • さすらいの太陽
  • 天才バカボン
  • ふしぎなメルモ
  • 新・オバケのQ太郎
  • 国松様のお通りだい
  • いなかっぺ大将
  • 正義を愛する者 月光仮面
  • アニメ・ドキュメント ミュンヘンのへの道
  • モンシェリCoCo
  • ハゼドン
  • ど根性ガエル
  • けろっこデメタン
  • ワンサくん
  • 山ねずみロッキーチャック
  • 侍ジャイアンツ
  • 新造人間キャシャーン
  • アルプスの少女ハイジ
  • ゼロテスター
  • 昆虫物語 新みなしごハッチ
  • 小さなバイキングビッケ
  • 宇宙戦艦ヤマト
  • 破裏拳ポリマー
  • フランダースの犬
  • 母をたずねて三千里
  • アンデス少年ペペロの冒険
  • 超電磁ロボ コン・バトラーV
  • ゴワッパー5 ゴーダム
  • ろぼっ子ビートン
  • あらいぐまラスカル
  • 合身戦隊メカンダーロボ
  • 超電磁マシーン ボルテスV
  • シートン動物記 くまの子ジャッキー
  • ヤッターマン
  • ペリーヌ物語
  • 闘将ダイモス
  • 未来少年コナン
  • とびだせ!マシーン飛竜
  • まんが日本昔ばなし
  • 宇宙魔神ダイケンゴー
  • 赤毛のアン
  • 科学忍者隊ガッチャマンⅡ
  • ザ・ウルトラマン
  • 宇宙大帝ゴッドシグマ
  • ルパン三世(TV第2シリーズ)
  • 新世紀GPXサイバーフォーミュラ
  • 銀河漂流バイファム
  • ママは小学4年生
  • GUNDAM EVOLVE 5
  •  |  富野作品感想 | 富野由悠季関連 | 井荻麟関連 | 富野情報 | 富野雑談 | レビュー | ブログ運営 | 日常話 | 未分類 | 給華文讀者 | Gのレコンギスタ | 
    Copyright(C) 2007All Rights Reserved. TOMINOSUKI / 富野愛好病
    Powered by FC2ブログ.
    template designed by 遥かなるわらしべ長者への挑戦.