金成隆一
2015年6月4日23時52分
内戦下の中央アフリカで仏軍兵士らが現地の子どもに性的虐待をした疑いが指摘されており、国連は3日、問題を把握した後の国連側の対応が適切だったかを調べる調査を始めると発表した。虐待疑惑では既に仏当局が調査しているが、国連機関が放置していたとの批判も出ており、対応が注目されていた。
国連の潘基文(パンギムン)事務総長は3日の声明で、外国部隊の兵士による性的虐待があったとの指摘と、国連機関の対処方法についての指摘に「深く困惑している」との立場を表明。子どもを守るべき立場にある兵士による虐待問題への対応を怠ることはできないとして、外部による独立調査の方針を示した。
この問題では、市民保護のために中央アフリカに駐留していた複数の仏軍兵士らが2013年から14年にかけて、食料提供の見返りなどとして性的虐待を繰り返していたとの指摘が出ており、仏当局が調査を開始。被害者には孤児も含まれ、10歳に満たない子もいるとの報道もある。
一方で、AP通信によると、現地の国連機関は昨年5月以降に複数の少年から証言を得たが、半年以上も徹底的な調査を実施していなかったという。米ニューヨークの国連本部で平和維持活動(PKO)部門トップを務めるラズースPKO局長は「私は今春になってこの問題を把握した」と記者会見で説明している。(金成隆一)
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