最近の日経平均の動き ―― 《カナル24》は語る (最近の2日分)

目次へ.. 注目株のグラフ.. 中勢モデル波動.. 製品紹介

《カナル24》の条件表No.20「平均線と順位相関」を使って日経平均の動きをウォッチします。向こう10日くらいの動きをターゲットにしています。


(2015. 6. 4) TOPIX 1673P(+4)  日経平均 20488円(+14) 24.9億株 (2兆6911億円)


5月のISM非製造業指数は57.8→55.7(予想は57.0)と大きく低下したものの、米国は反発する。NYダウは18076ドル(+64)、ナスダックは5099P(+22)。長期金利は2.370%(+0.104)と大きく上昇する。

日本の長期金利も05.00%(+0.040)と一気に0.5%まで上昇。金利が上がれば銀行や保険会社にプラスとして銀行・保険株が買われたが、全体を盛り上げるほどではなかった。

日経平均は2日連続して9日線を下回ったので、調整入りをすることも考えねばならないところですが、5月の上昇過程では日経平均よりもTOPIXを重視したほうがよかった。その理由は、@日経平均は小波動が切り下がったが、TOPIXは切り下がらなかった。ATOPTOPIXは日経平均より先に4線を上抜いた。です。

そのTOPIXはまだ9日線を割り込んでいないので、市場全体が調整入りするとは判断できませんが、昨日は9日順位相関と25日順位相関がともに+80以上になっているので、調整入りの日は近いといえます。


■■ 《アラーム》の工夫についての続き。

逆張りの条件表No.2で検索された銘柄を、翌日は5分足で検索して、5分足で条件表No.182とNo.183が同時に買いマークを出したら仕掛ける。ということを昨日いいました。

条件表No.182とNO.183の内容を掲げます。これは《アラーム》の「アップデート」→「条件表をダウンロード」で(サンプル0)をダウンロードすることができますが、そのNo.12(No.182と同じもの)とNo.14(No.183と同じもの)が入っています。これを(標準3)に複写したものです。







(2015. 6. 3) TOPIX 1669P(-4)  日経平均 20473円(-69) 24.0億株 (2兆5593億円)


米国は小反落。NYダウは18011ドル(-28)、ナスダックは5076P(-6)。長期金利は2.266%(+0.082)と上昇。 ややドル安(円高)に振れる。

ナスダックは4日間高値を更新できず。これは日経平均も同じで今日で4日間高値を更新できていません。

上昇率は日経平均はナスダックに勝っているので、日経平均は独自の動きをしているように見えますが、実際は同じころに小波動のピークを出し、ボトムを出しています。

昨日の米国株安にもかかわらず、日経平均は-69円しか下げなかった。下値は堅い。といった見方を市場の大半がしていますが、米国株の動向を無視して日経平均だけが上昇することはありません。

グラフからは過熱感は見えませんが、気分的には楽観人気がかなり高まっていると思います。日経平均は9日線をわずかながら下回ったので、ここは買い玉は一度決済しておくのがよいのではないか。再び9日線を上回れば買いなおせばよいことです。

《アラーム》の発売が始まり、私もプログラムを作ることもなく、ヘルプを書くこともないというヒマな状況になったので、《アラーム》の使い方についていろいろ試しています。当初の構想した使い方は
  1. 《カナル24》の「逆張り」の条件表が売買マークを出した銘柄を「単独検索」で知っておいて、翌日は《アラーム》で「分足ベース」の検索をして、実際に株価が上昇し始めた(買いのとき)銘柄を仕掛ける。こうすればより勝率が高い仕掛けができる。(仕掛けたら5日以上は決済しないという、いわば「5日売買」です。)

  2. 《カナル24》の「順張り」の条件表が売買マークを出しそうな銘柄を「予想検索」で絞っておいて、翌日は《アラーム》で「日足ベース」の検索をして、売買マークが出た銘柄を仕掛ける。こうすれば、《カナル24》よりも1日早く仕掛けることができる。(仕掛けたら5日以上は決済しないという「5日売買」です。)
というものでした。それはそれで正しい使い方だと思います。5日以内の期間で小幅な利食いをするならば利益は小さい(しかしリスクも小さい)から最低でも5日以上はガマンして建て玉を保持するべしという方針にしています。しかし(わずかな分足の観察しかしていませんが)安定的なチョイ取り(ある日に1度仕掛けて同日に決済する。同じ日にはそれ以上の売買はしない)ができればほぼリスクゼロで、細かいが安定的な利益が出るのではないか? と思えてきました。

そこで、しばらく(5日間くらい)は、「逆張り」の条件表No.2「一般銘柄用(2013)」が買いマークを出した銘柄について、翌日《アラーム》の5分足が「分足ベース」の検索をして、株価が上昇した銘柄を買うとどうなったか、について調べてみます。(当日の成績と5日後の成績を調べる)


2015年6月2日の午後7:00に、条件表No.2「一般銘柄用(2013)」を使って、東証1部(ETFやREITは除く)の1887銘柄について「単独検索」をしたところ、
  1. 右図の13銘柄が検索されました。

  2. この13銘柄を結果ファイルNo.2に記憶させます。


  3. 《アラーム》を起動し、「エクセルシートの作成」をクリックし、「結果ファイル読み込み」をクリックして、

  4. 先ほど記憶させた13銘柄を記憶している結果ファイルNo.2を選ぶと、

  5. 13銘柄のリストが表示されます。

  6. 「EXLシートに登録」ボタンをクリックすれば、この13銘柄のリアルタイムデータを受信するエクセルシートが自動的に作成されます。


  7. 「受信開始」をクリックし、「5分足」を選び、5分足の売買マークを検索する条件はNo.182(後述する)を選びました。

  8. 9:00からしばらくは検索される銘柄はありませんでしたが、10:30ころから5分足で買いマークがでた銘柄 がポツポツとでてきました。

  9. 9409「テレ朝日」が買いとなったいます。グラフで確認するために(9409)か(テレ朝日)の欄をクリックして、「グラフ」をクリック。


  10. 画面左側は9409「テレ朝日」の日足です。昨日の(b)で買いマークがでています。(今日も買いマークがでている)

  11. 5分足の条件表No.182は10:55の時点で買いマークをだしています。条件表No.182は(過去9本の高値を突破した)ときに買いマークを出します。

    右側の5分足の条件表No.183も10:55の時点で買いマークをだしています。条件表No.183は(4本の平均線を突破した)ときに買いマークを出します。(後述)

    No.182とNo.183が同じ時刻に買いマークを出しているのは、短期的に9409「テレ朝日」が上昇を始めたと見てよいでしょう。10:55の5分足の終値は2128円でした。2128円で指値で買い注文を出します。


ほかにも、2791「大黒天」は10:30に、条件表No.182とNo.183が同時に買いマークを出しています。

(a)の5分足の終値は4720円

(b)のその後の最高値は4795円

(c)でNo.182とNo.183が同時に売りマークを出していますが、この終値は4760円

(d)の終値は4745円です。 5日間のトレードをするのであれば、(a)の4720円で買って、今日の終値(d)4745円では+25円の利益がでています。この後4日間の株価がどうなるのかです。

1日に1%の利益のチョイ取りをしたいなら、(a)の1%の4720円の1%高は4770円です。ここで売り指値をしていたならば、高値は4795円まであったので、当然に13:25頃に4770円で決済できています。(a)から+50円の利益です。1日に1%の利益がでるということは、1か月に20%の利益が出る、1年に240%の利益が出るということです。チョイ取りを馬鹿にしてはならない。


4676「フジメディ」は10:40に、条件表No.182とNo.183が同時に買いマークを出しています。

(a)の5分足の終値は1663円

(b)のその後の最高値は1669円

(d)の終値は1665円です。 5日間のトレードをするのであれば、(a)の1663円で買って、今日の終値(d)1665円では+2円の利益がでています。この後の4日間の株価によって利益は違ってきます。

1日に1%の利益のチョイ取りはできませんでした。(d)の終値1665円で決済するならば+2円(100株単位なので+2000円の利益)でした。


8327「西日本銀」は10:40に、条件表No.182とNo.183が同時に買いマークを出しています。

(a)の5分足の終値は340円

(b)のその後の最高値は342円

(d)の終値は340円です。 5日間のトレードをするのであれば、(a)の340円で買って、今日の終値(d)340円では損得なしの0円。この後の4日間の株価によって利益は違ってきます。

1日に1%の利益のチョイ取りはできませんでした。(d)の終値340円で決済するならば0円(手数料分だけ損失)でした。


8616「東海東京」は10:40に、条件表No.182とNo.183が同時に買いマークを出しています。

(a)の5分足の終値は875円

(b)のその後の最高値は886円

(d)の終値は883円です。 5日間のトレードをするのであれば、(a)の875円で買って、今日の終値(d)886円では+11円の利益。この後の4日間の株価がさらに上昇するのかを追跡せねばなりません。

1日に1%の利益のチョイ取りをしたいなら、(a)の1%の875円の1%高は884円です。ここで売り指値をしていたならば、高値は886円まであったので、12:35頃に884円で決済できています。(a)から+9円の利益です。

こういったことで、@仕掛けて5日以内にどうなったのか、A1日で決済したときはどのくらいの利益になったのかを、今週中は追跡してみます。



目次へ.. 注目株のグラフ.. 中勢モデル波動.. 製品紹介

株式会社 東研ソフト・・・ 執筆:坂本 正治

              
2012.4.10 から...