ワシントン=中井大助
2015年6月4日12時08分
国際サッカー連盟(FIFA)の幹部らの汚職事件で、FIFAのチャック・ブレーザー元理事=米国=が1998年と2010年のワールドカップ(W杯)招致をめぐり賄賂を受け取るなどした、と米国の裁判所で認めていたことが、3日に公開された裁判資料で分かった。今回の事件で、FIFA元幹部が賄賂の授受を認めた供述が明らかになるのは初めて。
ブレーザー元理事は米司法省の捜査に協力をしており、2年前に裁判所で有罪を認めていた。出廷時の記録は非公表とされていたが、米メディアの申し立てを受けて、一部を除いて3日に公開された。
記録によると、ブレーザー元理事は92年ごろ、98年のW杯開催地決定をめぐって、賄賂の受け取りを手助けしたという。さらに04年から11年にかけて、他のFIFA理事とともに10年のW杯に関して賄賂の受け取りに合意したという。賄賂の受け取りも認めた。
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