AIIBは後から参加でも主導力の発揮可能=自民総裁特別補佐

2015年 05月 20日 13:08 JST
 
記事を印刷する |
  • Mixiチェック

[東京 20日 ロイター] - 自民党の萩生田光一総裁特別補佐は、ロイターの取材に対し、アジアインフラ投資銀行(AIIB)について、日本は初期のメンバーには入らなかったものの、後から参加することは可能であり、その場合、応分の出資をすることで運用上のイニシアチブ(主導的役割)を取ることもできるとの考えを示した。

AIIB参加について、萩生田氏は「初期の締切には入らなかったが、未来永ごう、協力しないかというとそんなことはない。もし後から入るとすれば、他国とはケタの違う出資をすることになる」と述べた。

その場合、組織のイニシアチブは、本部の場所が中国内になるとしても、日本がスポンサーの一員として、運用上のイニシアチブをとることは可能だとの考えを示した。

首相が今夏に発表する戦後70年談話については、ジャカルタのバンドン会議での演説と米議会での演説に「さらなる日本が果たす未来志向のようなものを足したもので出来上がるだろう」との認識を表明。「50年、60年(談話)のワードにこだわったものではなくなる」と述べた。

環太平洋連携協定(TPP)交渉については、妥結の時期が多少遅れたとしてもいずれはまとまるとの見通しを示し、「安倍内閣としては日米(交渉)を最優先してカードを取ってしまったのだから、後戻りはできない。仕上げないとならない」と、妥結に向け意欲をみせた。

TPP妥結に伴う農家などへの補償問題に関しては、補助金より農業改革が重要だと述べ、従来の戸別所得補償などの形ではなく、海外に日本の農産物を輸出する際のコスト負担などの方法で国が支援すべきだと述べた。

(宮崎亜巳 編集:田巻一彦)

 

 
 
写真

北朝鮮で増える新興富裕層

北朝鮮が「消費者天国」になるのはまだ当分先だが、非公式経済の拡大を背景に「ドンジュ」と呼ばれる新たな富裕層が増加。
  記事の全文 | 特集ページ 

 

注目の商品

 5月20日、自民党の萩生田光一総裁特別補佐は、アジアインフラ投資銀行(AIIB)について、後からの参加でも運用上のイニシアチブを取ることもできるとの考えを示した。写真は2014年8月撮影(2015年 ロイター/Toru Hanai)

外国為替フォーラム

写真
次はユーロ売り再燃か

ユーロドル相場の基調は今後、米欧の景気格差と金融政策の方向性の違いから、下向きに転じると三井住友銀の山口曜一郎氏は予想。  記事の全文 

 
写真
日本の高成長示す実質GNI

実質GDPではなく実質GNIの伸び率を見ると、日本経済に順風が吹いていることがわかると竹中正治・龍谷大学教授は指摘。  記事の全文 

 
カネ余り第二幕は短命か=熊野英生氏
 
雇用目標設定で株高へ=木野内栄治氏
 
円安に冷めた海外投資家=佐々木融氏
 
原油に波乱、6月下落も=柴田明夫氏

外国為替

  • ドル/円
  • ユーロ/円

株価検索

会社名銘柄コード
 
写真
米「誤算」がイスラム国強大化

米軍がイラクに供与した大量の武器が奪われている  記事の全文 

 
写真
米利上げ延期リスク注視を

利上げ期待でドルは125円台に乗せたが、米経済の様子がおかしい。  記事の全文 

 
写真
原油価格は「天井」か

現在の原油価格は底値というより天井だろう。  記事の全文 

 
トヨタの新型種類株は追随価値なし
 
南シナ海で米国の「危険な賭け」
 
ギリシャ最良の道は「2度目の総選挙」

外国為替フォーラム

*統計に基づく世論調査ではありません。