ワシントン=泗水康信
2015年6月4日12時15分
米ワシントンを訪問中の翁長雄志(おながたけし)・沖縄県知事は3日午前(日本時間同日夜)、国務省のヤング日本部長、国防総省のアバクロンビー次官補代理代行と会談した。翁長氏は米軍普天間飛行場(同県宜野湾市)の同県名護市辺野古への移設計画に反対する姿勢を伝えたが、両氏は「辺野古が唯一の解決策」という見解を改めて強調し、平行線に終わった。
今回の訪米で、翁長氏が米政府関係者と面会するのは初めて。両氏同時に国務省で約1時間半、非公開で会った。翁長氏によると、沖縄戦や米軍統治といった歴史的経緯や、現在も基地が集中している現状を説明。辺野古移設阻止を掲げた県民大会にも触れ、「基地建設はスムーズにはいかない」「米国は日本の国内問題というが、非民主的な形での米軍基地建設の様子が世界に発信される」などと訴えたという。
両氏は「今後埋め立てを止めるために法的措置をとる可能性があるのか」「辺野古以外の代替案はあるのか」などと質問。ヤング氏は翁長氏の訴えを「上司に伝える」と述べ、アバクロンビー氏は「辺野古が唯一の解決策」との認識を強調したという。
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