タイ 武装グループの銃撃で兵士４人死亡

6月5日 6時07分

イスラム系の武装集団によるテロが相次ぐタイ南部で、軍の兵士を乗せた車が武装グループの銃撃を受け、兵士４人が死亡しました。

タイの警察によりますと、タイ南部のヤラー県で３日夕方、スポーツ行事の警備を終えた軍の兵士４人を乗せた乗用車が、後ろから近づいてきたトラックから銃撃を受けました。
そして、止まった乗用車に向かって、トラックを降りた武装グループが銃を乱射し、兵士４人全員が死亡しました。
また、兵士たちが持っていた銃がなくなっており、こうした手口などから、警察はイスラム系の武装集団による犯行とみて、現場から逃走した武装グループの行方を追っています。
タイ南部では、分離独立を求めるイスラム系武装集団によるテロ事件が相次いでいて、３日夜は隣のパッタニー県でも車に仕掛けられた爆弾が爆発し、兵士８人がけがをしました。
タイ政府は、おととし、マレーシア政府の仲介でイスラム系武装集団との対話に乗り出しましたが、歩み寄りが見られないまま去年５月にクーデターが起きたことで、和解に向けた動きは進んでいません。