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フィリピン大統領 国会演説で中国けん制
6月3日 19時27分

フィリピン大統領 国会演説で中国けん制
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来日しているフィリピンのアキノ大統領は国会で演説し、南シナ海での中国の海洋進出を念頭に、「地域の繁栄が損なわれる危機にさらされている」と強い懸念を示し、問題の平和的な解決に向けて、日本と協調して対処していきたいと呼びかけました。
国賓として来日しているフィリピンのアキノ大統領は3日午後、国会を訪れ、参議院本会議場で演説しました。
この中でアキノ大統領は中国が南シナ海の南沙(スプラトリー)諸島で、浅瀬の埋め立てを拡大するなど海洋進出の動きを強めていることを念頭に、「国際法で認められた範囲を超えて、地理的境界などを書き換えようとする試みによって、東アジアや東南アジアの繁栄が損なわれる危機にさらされている」と述べて、強い懸念を示しました。
そのうえで、「日本とフィリピンが、ともに困難を抱えるある国に質問を投げかけたい。緊張を高めることが、国民の生活をよりよいものにするという最も大切な目標の実現につながるだろうか」と述べ、名指しは避けたものの中国をけん制しました。
そして、「両国の戦略的パートナーシップは、この地域の自由を確保するための最前線にあり、共通の価値と対等な立場という相互の尊重に基づいている」として、国際法に基づく平和的な解決に向け、日本と協調して対処していきたいと呼びかけました。
アキノ大統領は4日、安倍総理大臣との首脳会談に臨むことにしています。

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