Googleフォトは "データが圧縮され劣化して使えない" は本当か? 実際に比較した結果が凄かった。
Googleフォト使ってますか?
もう既に発表から数日経過していますからアプリをダウンロードしてiPhoneなどのスマートフォン上の写真を全てGoogleフォトへアップロード済みなんて人もいるかと思います。
容量無制限の無料フォトストレージとして発表されたGoogleフォトですが、使い勝手の良さや無料サービスの強みを活かして多いに市場を賑わせていますね。
恐らくこのブログを見ている方々はGoogleフォトの基本的なことに関しては既にご存知かと思いますので、少し違った角度から新サービスのGoogleフォトを見てみようと思います。
Googleフォトって写真は16メガピクセルまでの写真であれば元のサイズのままアップロード出来るってことになっていますが、それはpixelの話で画像サイズの話です。
もしかしたらご存知無い方もいるかもしれませんが、16メガピクセル以下の写真でも全てのjpeg画像は圧縮されアップロードされています。小さな長辺1000pixelのような画像でもです。
そこで一部の方々の間で話題になっているのが、「なんだよ~~規定以下のサイズでも圧縮されるんじゃ使えね~~」という話。
では、本当に使えないほどの圧縮が画像に適用されているのか、その実態が気になったので見ることにしてみます。
最初の比較画像はこちら
PhotoshopCCで2枚開いて上下に並べています。
上の写真がソース画像。
下の写真がGoogleフォトへアップロードし圧縮されたもの。
サイズの違いは以下のとおりです。
2464×1640の小さめの画像ですが圧縮がかかっています。
元の写真のデータ量が1835KBでGoogleフォトへアップロードしたものは552KB。
約1/3のデータ量になっています。
では拡大していき細部の違いを見ていこうと思います。
200%表示にしてクレーンの鉄骨部分を見ていきます。
なぜ200%表示なのか?
100%表示ではあまりにも差が分かりにくいからです・・・。
最初の画像と同じように
上がオリジナル写真
下がGoogleフォトへアップロードし圧縮された写真
さあ、上の3つの拡大比較画像で差がわかりましたか?
分からなかったという人。
Googleフォトの圧縮は気にせずどんどん活用して下さい。
差がわかったという人。
以下へお進み下さい。
300%拡大表示にしてみます。
ここまで拡大すると違いが鮮明になってきますが、この差を大きいと捉えるか小さいと捉えるか、それは個人差があるところ。
ただ、この画像はオリジナルの1/3のデータ量だということ。
それを考えるとGoogleの圧縮技術は JPEGminiに匹敵する技術を使って画像圧縮してるということが言えると思います。
目で見てよくわからない部分は差分表示で見ると違いがあることは理解できます。
描画モードを除算して差を分かりやすく表示したものが以下。
オリジナルと違いがあることはデータ上ではよく分かりますが目てみてこれだけの差が出ていることは気が付きません。
次に画像を変えて単色部分やグラデーションの部分に違いが出ているか見てみます。
先ほどと同じように
上の写真がオリジナルデータ
下の写真がGoogleフォトの圧縮データ
こちらは3696×2456サイズ。
データ量は半分以下になっています。
まずは空の色調比較をしてみます。
この違いは分かりますか?
拡大率を変えてみます。
100%表示が下の写真。
トーンジャンプのような破綻は発生していませんが色に関しては差が見られるようです。
この違いをどう捉えるか。判断はお任せします。
人によっては彩度が上がって圧縮された写真のほうが良いじゃん!っていう人もいるかも。
プロにとっては彩度が上がったりコントラストがあがることは非常に困る点ではあるんですが多くの一般的な方から見たら彩度が上がることは、どう判断を下すのか反対に気になります。
最後に面倒なので、ど~~~んと500%まで拡大し誰でも差が分かるようにして比較しようと思います。
これって通常は比較しない拡大率ですから粗探し的な比較写真です。
下のGoogleフォトの写真はブロックノイズが発生していることが分かりますが、反対に言えばここまで拡大率を高くしないと差がハッキリと分からないということ。
改めてGoogleフォトって凄いなと。
海外の方で既に検証されている方も多いようです。
私の画像だけでは検証結果が信じられない人もいるでしょうから、以下に他の方の検証結果を紹介しておきます。
下の2枚はサイトへリンクが貼っておりますので、実際のサイトでオリジナル画像をご覧ください。
高画質高圧縮で有名なJPEGminiとの比較画像も参考になります。
まあ、最初は私も圧縮されちゃうのかぁ~と少し落胆していたのは事実。
しかし実際にアップロードした写真とオリジナル画像を見比べた瞬間にこれは使える!!!と考えを改めました。
仕事の写真はともかくプライベートで撮影した作品以外の写真なんかは反対に圧縮してくれてありがとう!と感謝したいぐらいの凄さに感動でした。
Googleフォトサービスの凄さは高画質圧縮だけでは無いのは周知のこととは思いますが、圧縮されちゃうから使えないと、「圧縮」という言葉だけを聞いて敬遠するのは少し速いかなと思います。
サービスが永続的に続くかという問題点はありますが、現時点では他のフォトストレージサービスと比べても圧倒的に使いやすく発展していきそうな予感がするGoogleのフォトストレージサービス。
これから使い込んでいくと新たな発見もあるかもしれませんね。
とりあえずはiPhoneの写真データを全てアップロードして使い勝手を見ていこうかなと思います。