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名鉄運行続行に疑問 中部運輸局、停電「本来は故障扱い」

 岐阜県岐南町の名鉄名古屋本線岐南駅で3日朝、電車が走行中に電源が落ちて通常のブレーキが利かなくなりオーバーランした問題で、中部運輸局は4日、名鉄がこの電車を終点の須ケ口駅まで営業運転させた経緯の調査に乗り出した。運輸局の担当者は本紙の取材に「かつてないトラブルで電源が落ちた。本来なら故障ととらえて次の笠松駅で乗客を降ろし、点検に入るべきだった」と問題視し、名鉄側に営業運転を続けた理由をただしている。

 運輸局はトラブルの原因を含め全体の調査を終えてから具体的な指導を検討する。名鉄の広報担当者は「非常ブレーキで停止した後に電源を入れ、ブレーキの動作確認をした。安全と判断して営業運転を継続したが結果的に最善だったかは検討したい」と話している。

 この問題では、オーバーランによって電車の進路を切り替えるポイントが壊れ、3日は名古屋方面行きの上り電車が岐南駅に停車できなかった。名鉄は終電後の4日午前1〜4時ごろにポイントの復旧工事をし、始発から通常ダイヤの運行に戻った。名鉄はトラブルのあった車両と同種の車両について4日中に点検を済ませる予定。

(中日新聞)

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