ASSの仕組みと書き方
ASSの基本的な仕組みと書き方を紹介します。(SRT のスタイル・ファイルの仕組みを含む)
MPCやDirect VobSub に表示させる時に必要な部分も説明します。
→ Sub Station Alpha v4.00+ Script Format:
ass-specs.doc を引用及び参考にしました。
黄色の行は、その項目の中で重要か、その項目に特に関係がある部分です
書き方がよく分からない時は、サイト内に ASS の Zip が沢山あるので参考にして下さい
〜もくじ〜 ASS ファイルは 3 つの部分から成り立っています
ASSサンプル(緑の字は説明です)
青 色 に表示されてる文字列に、説明へのリンクが設定されています。
[Script Info] → ASS ファイルの初期設定
;
;
Title: sample ass サンプル ASS 字幕ファイル / 何かの予告編 → このファイルのタイトル
;
Original Script: bancodesrt → 字幕ファイルの作成者名(任意)
Original Translation: 太郎さん → 翻訳者名(オプション)
Original Timing: 花子さん → 土台となった字幕のタイミング作成者名(オプション)
Synch Point: xxx xxx xxx → ビデオ(動画)のどの部分からその字幕ファイルが使われるべきか、記す部分(オプション)
Script Updated By: 字幕職人ズ → 元の字幕の作成者名(オプション)
Update Details: 2010/05/25 ver.2 → 元の字幕の更新状況(任意)
;
;
;
; → このエリアで行頭が ; (セミコロン)で始まる行はコメントになります
;
;
;
;
ScriptType: v4.00+ → ASSファイルのしるし(必ずこの通りに)
Collisions: Normal
ScaledBorderAndShadow: Yes → 文字の輪郭と影の太さの自動補正(ここでは使う指定)
PlayResX: 1136 → 字幕解像度(横)
PlayResY: 520 → 字幕解像度(たて)
Timer: 100.0000
WrapStyle: 0 → 英文の改行方法
→ 一行 空きます
[V4+ Styles] → ASSファイルのしるし(必ずこの通りに) 下がスタイル・セクションです
Format: Name, Fontname, Fontsize, PrimaryColour, SecondaryColour, OutlineColour, BackColour, Bold, Italic, Underline,
StrikeOut, ScaleX, ScaleY, Spacing, Angle, BorderStyle, Outline, Shadow, Alignment, MarginL, MarginR, MarginV, Encoding
Style: Default,MS UI Gothic,24,&H00f8ffff,&H0000ffff,&H00000000,&H80000000,-1,-1,0,0,200,200,0,0.00,1,2,3,2,20,20,40,128
Style: Jefault,MS UI Gothic,24,&H00ffffff,&H0000ffff,&H00000000,&H80000000,-1,0,0,0,200,200,0,0.00,1,3,3,2,20,20,40,128
Style: Wefault,MS UI Gothic,24,&H00ffffff,&H0000ffff,&H00000000,&H80000000,-1,0,0,0,200,200,0,0.00,1,3,3,2,20,20,26,128
Style: xefault,MS UI Gothic,24,&H00eeffff,&H0000ffff,&H00000000,&H80000000,-1,-1,0,0,200,200,0,0.00,1,2,3,2,20,20,40,128
Style: xefaulW,MS UI Gothic,24,&H00f3ffff,&H0000ffff,&H00000000,&H80000000,-1,-1,0,0,200,200,0,0.00,1,2,3,2,20,20,26,128
Style: Voice01,MS UI Gothic,24,&H20ddffff,&H0000ffff,&H00000000,&H80000000,-1,-1,0,0,200,200,1,0.00,1,2,3,2,20,20,40,128
Style: Voice02,MS UI Gothic,24,&H20ddffff,&H0000ffff,&H00000000,&H80000000,-1,-1,0,0,200,200,0,0.00,1,2,3,2,20,20,40,128
Style: Voice12,MS UI Gothic,24,&H00ddffff,&H0000ffff,&H00000000,&H80000000,-1,-1,0,0,200,200,0,0.00,1,2,3,2,20,20,40,128
Style: Surrog1,MS UI Gothic,26,&H003c310d,&H0000ffff,&H00000000,&H80000000,-1,0,0,0,200,170,25,0.00,1,0,0,2,20,20,40,128
Style: caption1,MS UI Gothic,24,&H006a4b32,&H0000ffff,&H00000000,&H80000000,0,0,0,0,200,170,10,0.00,1,0,0,2,20,20,40,128
Style: caption2,MS UI Gothic,24,&H006a4b32,&H0000ffff,&H00000000,&H80000000,0,0,0,0,200,170,6,0.00,1,0,0,2,20,20,40,128
Style: Surrog3,MS UI Gothic,22,&H003c310d,&H0000ffff,&H00000000,&H80000000,0,0,0,0,200,170,6,0.00,1,0,0,2,20,20,40,128
Style: Provide,MS UI Gothic,36,&H20ddffff,&H0000ffff,&H00000000,&H80000000,-1,-1,0,0,200,200,0,0.00,1,2,3,2,20,20,20,128
Style: Masking,Arial,22,&H80ddffcc,&H0000ffff,&H00000000,&H80000000,0,0,0,0,100,100,0,0.00,1,0,0,2,0,0,0,1
→ 一行 空きます
[Events] → 右下が字幕として表示される内容(通常最後までこのような行が続きます)
Format: Layer, Start, End, Style, Actor, MarginL, MarginR, MarginV, Effect, Text
Dialogue: 0,0:00:05.97,0:00:07.76,Voice01,,0000,0000,0000,,空想の中では─
Dialogue: 0,0:00:09.90,0:00:12.10,Voice01,,0000,0000,0000,,望む人間になり─
Dialogue: 0,0:00:14.00,0:00:15.97,Voice01,,0000,0000,0000,,望む場所で─
Dialogue: 0,0:00:17.89,0:00:20.12,Voice01,,0000,0000,0000,,─望むことが
Dialogue: 0,0:00:23.55,0:00:27.82,Masking,,0000,0000,0000,,{\p1}m 103 -64 l 867 -64 b 963 -64 963 -200 867 -200 l 103 -200 b 7 -200 7 -64 103 -64{\p0}
Dialogue: 1,0:00:23.55,0:00:27.82,Provide,,0000,0000,0000,,{\pos(568,300)}機械の擬似体が、実現します
Dialogue: 1,0:00:23.55,0:00:27.82,Provide,,0000,0000,0000,,{\pos(478,227)}{\fscx100}{\fscy90}{\fsp4}サロゲート
Dialogue: 1,0:00:27.15,0:00:29.60,Voice01,,0000,0000,0000,,優雅な、美しい体で
Dialogue: 0,0:00:29.72,0:00:33.15,Voice02,,0000,0000,0000,,擬似体での生活を
Dialogue: 0,0:00:33.25,0:00:35.75,Voice12,,0000,0000,0000,,現実は、快適な世界へ
Dialogue: 0,0:00:35.90,0:00:37.85,xefault,,0000,0000,0000,,お客様は、シート上で─
Dialogue: 0,0:00:38.15,0:00:40.65,xefault,,0000,0000,0000,,思うがままです
Dialogue: 0,0:00:42.75,0:00:47.45,xefaulW,,0000,0000,0000,,擬似体で自由に\N現実の体験を
Dialogue: 0,0:00:42.75,0:00:47.45,xefaulW,,0000,0000,0000,,{\pos(494,394)}{\fscx100}{\fscy100}{\fsp3}サロゲート
Dialogue: 0,0:00:49.90,0:00:53.16,Default,,0000,0000,0000,,お望みのことが、可能です
Dialogue: 0,0:00:53.31,0:00:55.95,Default,,0000,0000,0000,,危険とは無縁に
Dialogue: 0,0:00:56.90,0:00:59.90,Jefault,,0000,0000,0000,,{\1c&Hfaffff}憂慮すべき事態だ
Dialogue: 0,0:01:00.05,0:01:02.75,Wefault,,0000,0000,0000,,{\1c&Hfcffff}擬似体使用中の\N2名が死亡
Dialogue: 0,0:01:02.90,0:01:05.05,Jefault,,0000,0000,0000,,殺人だったら
Dialogue: 0,0:01:05.40,0:01:06.75,Jefault,,0000,0000,0000,,一年 重くなる
Dialogue: 0,0:01:07.90,0:01:11.95,Wefault,,0000,0000,0000,,擬似体が使えない状況は\N誰も望まない
Dialogue: 0,0:01:14.30,0:01:16.05,Jefault,,0000,0000,0000,,事実なら大事だ
Dialogue: 0,0:01:16.80,0:01:20.85,Wefault,,0000,0000,0000,,擬似体から人への\N殺害信号を調べてる
Dialogue: 0,0:01:21.40,0:01:25.35,Wefault,,0000,0000,0000,,擬似体の管理者は\N最低でも100人
Dialogue: 0,0:01:25.90,0:01:29.22,Wefault,,0000,0000,0000,,彼のパスポートに\N元公務員と
Dialogue: 0,0:01:42.70,0:01:43.70,Jefault,,0000,0000,0000,,たいへん
Dialogue: 0,0:01:43.78,0:01:44.30,Jefault,,0000,0000,0000,,トム!
[Script Info] ASS ファイルの初期設定
; セミコロンで始まる行はコメントとみなされますが、MPC や Aegisub でASSファイルを編集すると、この部分は全て消されて、書き換えられてしまいます。
Title: 字幕ファイルのタイトル(任意)
Title: ABC-DEFG.ass / 名作の字幕、1280x544, 840MB, 1:29:54.92 (ABC-DEFG-XviD-LOL.avi)
上のようにファイルの題名やコメントを付けられます(ファイル名ではありません)。
任意なので無くてもエラーにはなりません。ヴァージョン番号などを書いておくと便利です。
→ この項目から
Update Details: までは、任意/オプションの項目なので書かなくてもエラーにはなりませんので、必要に応じて書いて下さい。
Original Script: 字幕ファイルの作成者名(任意)
Original Script: bancodesrt
上のように字幕ファイルの作成者名を記す部分です。
記されない場合は「作者不明/名無し」となりますが、任意なので無くてもエラーにはなりません。
Original Translation: 翻訳者名(オプション)
Original Translation: bancodesrt
上のように元の字幕ファイルの翻訳者名を記す部分です。オプションなので、元の字幕にそれが明記されていなければ、使わない項目です。無くてもエラーになりません。
Original Editing: 土台となった字幕ファイルの作成者名(オプション)
Original Editing: bancodesrt
上のように、土台にした英語などの字幕ファイルの作成者を記す部分です。オプションなので、元の字幕にそれが明記されていなければ、使わない項目です。無くてもエラーになりません。
Original Timing: 土台となった字幕のタイミング作成者名(オプション)
Original Timing: bancodesrt
上のように土台にした字幕ファイルのタイミングをそのまま使った場合に、その作成者を記す部分です。オプションなので、元の字幕にそれが明記されていなければ、使わない項目です。無くてもエラーになりません。
Synch Point: シンク・ポイント(オプション)
Synch Point:
ビデオ(動画)のどの部分からその字幕ファイルが使われるべきか、記す部分です(指定しておくことが必要な場合)。オプションなので、元の字幕にそれが明記されていなければ、使わない項目です。無くてもエラーになりません。
Script Updated By: 元の字幕の作成者名(オプション)
Script Updated By: bancodesrt
上のように、誰かが作った字幕を修正、改造した時に元の作成者を記す部分です。オプションなので、元の字幕にそれが明記されていなければ、使わない項目です。無くてもエラーになりません。
Update Details: 元の字幕の更新状況(任意)
Update Details: 2010/05/25 ver.2
上のように、元にした字幕の更新状況(日付など)を記す部分です。任意なので、元の字幕にそれが明記されていなければ、使わない項目です。無くてもエラーになりません。
ScriptType: スクリプト・タイプ/字幕の種類を明記する
ASS の場合は必ず、
ScriptType: v4.00+
と書きます。
Collisions: コリジョン/字幕が重なる時の処理の仕方
コリジョンは字幕文字の表示が重なってしまう時に、どう処理するか指定します。
通常は、
Collisions: Normal
とします。
字幕表示が重なってしまう時、後から表示される字幕は一段上の行に表示されます。
Collisions: Reverse
と指定した場合、
字幕表示が重なってしまう時、先に表示された字幕が一段上がり、後から表示される字幕は通常の位置に表示されます。
オーバーライド・コードで {\pos(x,y)} を使った場合には、表示位置によって文字は重なります。
スクリプト・タイプ、コリジョン、スケール・ボーダー・アンド・シャドウの指定場所
[Script Info]
;
;
ScriptType: v4.00+ ← スクリプト・タイプ
Collisions: Normal ← コリジョン
ScaledBorderAndShadow: Yes ← スケール・ボーダー・アンド・シャドウ
PlayResX: 1136
PlayResY: 520
Timer: 100.0000
ScaledBorderAndShadow: 文字の輪郭と影の太さの補正
スケール・ボーダー・アンド・シャドウ/Scale border and shadow
ボーダーとシャドウ(文字の輪郭と影)の太さを、表示する画面の解像度に合わせて補正するかどうか指定します。
使わない指定
ScaledBorderAndShadow: No
→ この行を書かなくても効果はかかりません(使わない指定をしたのと同じ意味になります)
使わない場合は動画の解像度に合わせて、つまり大きい画面の動画では、ボーダーとシャドウ(文字の輪郭と影)が細く見える感じで表示されます。
→ 使わない時に、たいていフルスクリーン表示で文字の輪郭が 細く なり、
画面サイズを小さく表示すると、輪郭の太さが太くなります。
使う場合の指定
ScaledBorderAndShadow: Yes
使う場合、字幕文字の輪郭や影の太さは、字幕解像度に従います。つまりアウトラインとシャドウ(文字の輪郭と影)は、動画の解像度に関係なく補正されて描画されます
→ 1280x720等の大きなサイズの動画をフルスクリーン表示にした時、文字の輪郭が 太く なり、
動画の表示サイズに合わせて、同じように見えるよう太さが変わり(補正され)ます。
たいていの場合「Yes/使う」だと文字の見栄えが良くなると思います。微調整できます。ケースバイケースで使って下さい。この機能は ASS の元々の仕様には無い設定のようです。
※この部分の説明は Aegisub のhelp ファイルから引用しました。
字幕解像度の指定場所
[Script Info]
;
;
ScriptType: v4.00+
Collisions: Normal
ScaledBorderAndShadow: Yes
PlayResX: 1280 ← 字幕解像度(横) ・・・両方の数値は例としてです( 1280 x 720 に設定 )
PlayResY: 720 ← 字幕解像度(たて)
Timer: 100.0000
PlayResX: PlayResY: 字幕解像度 (設定方法は上を参考に)
PlayResX: → 字幕解像度(横)
PlayResY: → 字幕解像度(たて)
この2つは字幕表示のための解像度です。動画の画面サイズと同じにするとわかりやすいです。※
→ このパラメータは、表示する文字や図形の全ての大きさに影響します
字幕解像度は、動画の画面解像度(サイズ)と同じにしなくても、また比率が違ってもエラーにはなりません。
MPCのデフォルトのスタイル設定など比率が違う ASS/SRT を、動画サイズと同じ字幕解像度にすると、たいていの場合に字幕表示が変わってしまいます。
※ 同じ内容の動画で画面の比率が同じなら、サイズが違う動画(640x360 と1280x720)に作った ASS や SRT は、転用できます。
→ 画面の比率が異なる動画に転用すると、字幕表示が変わってしまいます。
→ 画面下中央に字幕を表示してるだけの ASS/SRT なら転用できる可能性は高いです。
画面の大きな動画( 1280x720 等 )の場合、ドット単位での文字の表示(位置の調節)をしないなら、
PlayResX: 320
PlayResY: 180
のように設定すると、画面が小さい動画と同じようなスタイリングで、文字の表示ができます。
ヒント・1280 x 720 の動画に適当な大きさ、かつ細かい字幕を表示する例
- ScaledBorderAndShadow: Yes → スケール・ボーダー・アンド・シャドウ を使うに指定。
- 字幕解像度(PlayResX: PlayResY:)を動画と 1 対 1 に設定。→ ResX: 1280 ResY: 720
- フォント名 を MS UI Gothic に指定。(他のフォントは こちらの表 を参考に指定して下さい)
- フォント・サイズ/文字の大きさ を、24〜28 程度に設定。 例えば 26 とか
- スケール X/文字や図形の幅(ScaleX)を 220 に
- スケール Y/文字や図形の高さ(ScaleY)を 200 に
- 垂直マージン/字幕文字の高さ(MarginV)を、画面を見ながら調節(行ったり来たり)。
- フォント名を英語名(2.の場合)にしたので、文字の国別エンコード番号 を 128 に指定
- 作ったASSを普通に(ANSIで)保存して完成。
後はだいたい下のような感じで(ボールド指定、垂直マージンは 110 )細かい部分はさらに微調節
Style: Default,MS UI Gothic,26,&H00FFFFFF,&H0000FFFF,&H00000000,&H80000000,
-1,0,0,0,220,200,0,0,1,3,3,2,20,20,110,128
実際の使用例 →
映画 Legion レギオン 予告編 ( ASS と キャプチャ画像 )
Timer: タイマー、字幕内の時間速度の指定
字幕の時間の進行速度を、実際の時間と同じにするかどうか指定します。
通常は
Timer: 100.0000
として、現実の物理的時間の速度と同じにします。
タイマーとラップスタイルの指定場所
[Script Info]
;
;
ScriptType: v4.00+
Collisions: Normal
ScaledBorderAndShadow: Yes
PlayResX: 640
PlayResY: 360
Timer: 100.0000 ← タイマー
WrapStyle: 0 ← ラップ・スタイル
WrapStyle: ラップ・スタイル/英文の字幕の改行方法(英語のみ効果あり)
英文の改行方法。(下のリストの最初の数値を設定)
※ 日本語の表示には効果はありません
- 0 長い行を途中で改行する場合は、上に来る行が長くなるように改行します。
- 1 表示できる範囲を超えた場合、手前の単語で改行します。途中で改行する時は、オーバーライド・コード \Nを使用します。
- 2 自動的に改行しません。オーバーライド・コードの \n または \N を使って改行します。
- 3 0 と同じ要領で改行しますが、下に来る行が長く(幅が広く)なるように改行します。
[V4+ Styles] スタイル・セクション/文字の表示法を設定
[V4+ Styles] で始まる部分は、字幕文字(や図形)のフォントや色など、表示法を設定する部分です。
スタイル設定の機能を順番に説明していきます。
Style: スタイル(文字表示の設定) および Name (スタイルの名前)
スタイル設定の行は必ず、
Style:
で始まります。
Style: Default,MS UI Gothic,28,&H00ffffff,&H0000ffff,&H00000000,&H80000000,-1...(略)
Style: RedMoji,MS UI Gothic,24,&H000000ff,&H0000ffff,&H00000033,&H80000033,-1...(略)
ポイントは上の赤色の部分のように、文字表示の設定(スタイル)に名前が付けられるところです。
上段が Default(デフォルト)、下段は RedMoji (赤い文字)と名前が付けられています。
→ このようなスタイル設定を何種類も作り、字幕表示の時にそれを選んで画面に表示させます。
スタイル名は、アルファベットの大文字と小文字、数字で書きます。
大文字と小文字は区別されます。(コンマは使えません)
使用可能なスタイル名の長さは不明です。 英文マニュアルにも特に表記されていませんでした。
→ 自分で分かりやすい名前を付けて、お気に入りの指定は使いまわしをすると便利です。
( サイト管理人は、 Default と同じ文字数か、数文字長い程度で使い分けています。)
Fontname フォント名
動画画面に表示する文字のフォントを設定します。
PC にインストールされていないフォントを指定した場合は、同じグループのフォントを表示します。
→ HTML(ネット)の場合と同じような仕組みです。
フォントを変えると文字の大きさが変わる場合があります。
日本語フォントを、そのままの名前で指定する時は、ファイルを UTF-8 か Unicode(Unicode-LE) で保存して下さい。
→ その時は、文字の
エンコード番号は 1 (デフォルト)のままでかまいません。
(例)
Style: Default,MS P明朝,18,&H00ffffff, ...(中略)... ,1
日本語フォントを英語名で指定する場合は、文字の
エンコード番号を 128 (Shift_JIS)にします。
→ 下の例は MS P明朝 を指定してます
(例)
Style: Default,MS PMincho,18,&H00ffffff, ...(中略)... ,128
オーバーライド・コードでは、{\fnフォント名} と指定します。
{\fnMS PGothic} または {\fnMS Pゴシック}
(※日本語フォントを日本名で指定した場合は、ユニコードでファイルを保存してください)
フォント名とフォントサイズの指定場所
フォントサイズ
↓
Style: Default,MS UI Gothic,22,&H00ffffff,&H0000ffff,&H00000000,&H80000000,-1 ...(略)
↑
フォント名
Fontsize フォント・サイズ/文字の大きさ
字幕文字の大きさを設定します。MPC やDirect VobSub では 以下のフォント・サイズが使えます。
8,9,10,11,12,14,16,18,20,22,24,26,28,36,48,72
→ これ以外だと近似値の大きさのフォントに、自動的になるようです。
このパラメータは、
PlayResX: → 字幕解像度(横)
PlayResY: → 字幕解像度(たて)
を変更すると、場合によって大きさが変わります。
オーバーライド・コードでは、{\fs数字} と指定します。 (例){\fs24}
PrimaryColour プライマリー・カラー/文字色
文字や図形の色を設定します。16進数で、左から &HaaBBGGRR です(aa は透明度です)
全て00〜FFで指定します。(白 &H00FFFFFF 薄い水色 &H00FFFFCC 赤 &H000000FF)
透明度は、00 で不透明(通常の表示)、FF で透明になります(80で半透明)
オーバーライド・コードでは、{\c&HBBGGRR&} か {\1c&HBBGGRR&} と指定します。
SecondaryColour セカンダリー・カラー/代替文字の色(カラオケ効果用)
文字の代替色を設定します。カラオケ効果を使う時に表示される色です。
→ 色や透明度の指定はプライマリー・カラー(上)と同じです。
オーバーライド・コードでは、{\2c&HBBGGRR&} と指定します。
プライマリー、セカンダリー、アウトライン、バック・カラーの場所
プライマリー・カラー/文字色 ┌ セカンダリー・カラー(カラオケ効果用)
↓ ↓
Style: Default,MS UI Gothic,22,&H00ffffff,&H0000ffff,&H00000000,&H80000000,-1 ...(略)
↑ ↑
アウトライン・カラー(縁) バック・カラー(影)
OutlineColour アウトライン・カラー/文字や図形の縁の色(輪郭の色)
文字や図形の縁(境界)の色(輪郭の色)を設定します。指定はプライマリー・カラー(上)と同じです。
16進数で指定します。 左から &HaaBBGGRR です(aa は透明度です)
全て00〜FFで指定します。
オーバーライド・コードでは、{\3c&HBBGGRR&} と指定します。
→ スタイル・セクションで、
アウトラインの太さを 0 にしてると表示されません
BackColour バック・カラー/文字や図形の影の色
文字や図形の影の色を設定します。指定はプライマリー・カラー等と同じです。(上を参考に)
→ デフォルトは 80(半透明)です。 透明度を 00 にすると指定した色でそのまま表示します
オーバーライド・コードでは、{\4c&HBBGGRR&} と指定します。
→ スタイル・セクションで、
シャドウの太さを 0 にしてると表示されません
文字の透明度のサンプル
縦書きの 「夜を 注ぎ込んで」 → やや透明な薄いグリーン、
&H55CCFFCC
壁に張り付いた 「注ぎ込んで」 → かなり透明の薄いグリーン、
&HbbCCFFCC
(画像クリックして大きくすると、さらに分かります)
この動画と ASS の 詳 細
オーバーライド・コードでの文字の透明度の指定/アルファ・レベル
文字やアウトライン(縁・輪郭)などの透明度をオーバーライド・コードで指定するには、以下のようにします。 xx は 00 〜 ff の範囲で指定。00 が通常の表示、80 が半透明、ff で透明に。
文字の透明度 → {\1a&Hxx&}
代替文字の透明度 → {\2a&Hxx&}
アウトライン(縁・輪郭)の透明度 → {\3a&Hxx&}
シャドウ(文字の影)の透明度 → {\4a&Hxx&}
文字全体の透明度を一括して変える場合 → {\alpha&Hxx&} は
文字の透明度 → {\1a&Hxx&} と同じ意味です
注意: ソフトサブとして MPC で使う場合、{\alpha&Hxx&} は文字全体の透明度になります
Bold ボールド(太字)※ → パラメータの場所は下の図を参考に
文字をボールド(太字)にする設定です。※MPC等ではデフォルトがボールド(太字)です。
-1 で太くなり、0 で細く(普通に)なります。 → ボールドの文字
オーバーライド・コードでは、{\b1} で太くなり、{\b0} で細くなります。
デフォルトで太くしてある場合が多いので、{\b1} 指定しても変化がない事が多いと思います。
Italic イタリック/斜体 → 指定場所は下の図で
文字を斜体にする設定です。-1 で斜体に、0 で普通になります。デフォルトは 0 です。
→ イタリックの文字
オーバーライド・コードでは、{\i1} で斜体に、{\i0} で普通になります。
html タグではないので、終了タグとして {\i1} ナナメ {\i0} のように最後に元に戻す必要はありません。
ボールド(太字)、イタリック、アンダーライン、ストライクアウトの場所
ボールド(太字) ─┐ ┌─ イタリック
↓ ↓
Style: Default, ..(中略).. ,&H80000000,-1,0,0,0,110,100,0,0.00,1,2,3,2,40,40,50,128
↑↑
アンダーライン ─┘└─ ストライクアウト
Underline アンダーライン/下線 → パラメータの場所は上の図を参考に
アンダーライン(下線)をつける設定です。-1 で下線が、0 で通常の表示に。デフォルトは 0 です。
→ アンダーライン
オーバーライド・コードでは、{\u1} で下線に、{\u0} で通常の表示(下線なし)になります。
あまり出番がないです。
StrikeOut ストライクアウト/打ち消し線 → 指定場所は上の図で
ストライクアウト(打ち消し線)をつける設定です。-1 で効果が、0 で通常の表示に。デフォルトは 0 です。 → ストライクアウト
オーバーライド・コードでは、{\s1} で効果が、{\s0} で通常の表示(打ち消し線なし)になります。
サイト管理人は使った事がありません。
ScaleX スケール X/文字や図形の幅 → パラメータの場所は下の図を参考に
文字や図形の横幅を設定します。100 がデフォルトで、そのままの表示となります。
150 なら150%(1.5倍)の横幅に、90 なら 10% 幅が狭くなります。
{\fscx150} のように、オーバーライド・コードでも指定できます。この例は 150% の幅です。
ScaleY スケール Y/文字や図形の高さ → 指定場所は下の図で
文字や図形の高さを設定します。100 がデフォルトで、そのままの表示となります。
150 なら150%(1.5倍)の高さに、90 なら 10% 高さが低くなります。
{\fscy120} のように、オーバーライド・コードでも指定できます。この例は 120% の高さです。
この2つのパラメータは、
PlayResX: → 字幕解像度(横)
PlayResY: → 字幕解像度(たて)
を変更すると影響を受けます。
スペーシング、スケール X、スケール Y の場所
スペーシング(文字間)
↓
Style: Default, ..(中略).. ,&H80000000,-1,0,0,0,110,100,0,0.00,1,2,3,2,40,40,50,128
↑ ↑
(幅)スケール X └─ スケール Y(高さ)
Spacing スペーシング/文字間 → 指定場所は上の図で
文字と文字の間隔を設定します。 0 で間隔無し(デフォルト)、マイナスの指定も出来ます。
一応規定ではピクセル単位となっています。
{\fsp5} のように、オーバーライド・コードでも同じように指定できます。この例は 文字間が 5 です。
{\fsp10}ハイ のようにします。 ハ{\fsp10}イ としても文字間は開きません。
Angle アングル/文字や図形の表示角度 → パラメータの場所は下の図を参考に
文字や図形の表示角度が変えられます。(デフォルトは 0.00 )
日本語の縦書き表示をする時は 270.00 にして下さい。
→ 縦書き用フォントを選んで下さい。 実際の表示には{\pos(x,y)}アイウエオ のように指定します
{\frz15} のように、オーバーライド・コードでも同じように指定できます。この例は 15 度です。
BorderStyle 文字表示スタイル → 指定場所は下の図で
字幕文字を表示する時のタイプを指定します。
1 で 文字には輪郭と影(アウトラインとシャドウ)がつきます。 → 通常の表示
3 で 字幕には四角い長方形の背景が付き、その中に表示されます。 こんな感じに
アングル/表示角度、文字表示スタイル、アウトライン、シャドウ の場所
アングル/表示角度 ┐ ┌ 文字表示スタイル
↓ ↓
Style: Default,MS UI Gothic,28,&H00ffffff,..(中略)... 0.00,1,2,3,2,20,20,20,128
↑↑
アウトライン ─┘└─ シャドウ
Outline アウトライン/文字の縁(境界)の太さ(輪郭) → 右から7番目
文字や図形の縁(境界)の太さ(輪郭の太さ)を変更できます。小数点の指定が可。→ 1.5 など。
0 で縁が無くなります。 → MPC のバージョンが違うと、同じ数値でも太さが変わります
{\bord4} のように、オーバーライド・コードでも指定できます。この例は 4 の太さです。
Shadow シャドウ/文字や図形の影の太さ → 右から6番目
文字や図形の影の太さを変更できます。小数点の指定が可。→ 1.5 など
0 で影が無くなります。 → MPC のバージョンが違うと、同じ数値でも太さが変わります
{\shad5} のように、オーバーライド・コードでも指定できます。この例は 5 の太さです。
Alignment アライメント/文字表示位置 → 右から5番目のパラメータ
字幕表示の大まかな位置の指定です。1〜9 まで指定できます。(デフォルトは 2 画面下中央)
PC のキーボードのテンキーと同じポジションだと考えれば、分かりやすいです。
{\an1}〜{\an9} のように、オーバーライド・コードでも同様に指定できます。
アライメント/文字表示位置 と 左右マージンの指定場所
アライメント/文字表示位置
↓
Style: Default,MS UI Gothic,28,&H00ffffff,..(中略)... 0.00,1,2,3,2,20,20,20,128
↑ ↑ ↑
左マージン ─┘ │ 垂直マージン
右マージン
MarginL 左マージン/字幕文字の左の余白 → 右から4番目のパラメータ
字幕文字を表示する際の動画画面左端からの距離(余白の幅)です。
Alignment が 1,4,7 以外だと、あまり関係がありません。
0 (ゼロ)にすると画面左端に詰めた表示になります
→ L と R を 0 にすると、Alignment が 2,5,8 の時、左右に目いっぱい広げて字幕が表示できます。
MarginR 右マージン/字幕文字の右の余白 → 右から3番目
字幕文字を表示する際の動画画面右端からの距離(余白の幅)です。
Alignment が 3,6,9 以外だと、あまり関係がありません。
0 (ゼロ)にすると画面右端に詰めた表示になります
→ L と R を 0 にすると、Alignment が 2,5,8 の時、左右に目いっぱい広げて字幕が表示できます。
左右のマージンを 0 または 10 以下に設定すると、通常の字幕表示で左右に目いっぱい表示できます。
→
SRT のスタイル・ファイルを使ってる時などに有効な指定方法です。
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MarginV 垂直マージン/字幕文字の高さ → 右から2番目
字幕文字を表示する際の動画画面下(または上)からの距離です。
Alignment が 1〜3 なら画面下からの距離に(デフォルトは 2/画面中央下)、
7〜9 の場合は画面上からの距離(余白の幅)になります。
垂直マージン と 文字の国別エンコード番号の指定場所
文字の国別エンコード番号
↓
Style: Default,MS UI Gothic,28,&H00ffffff,..(中略)... 0.00,1,2,3,2,20,20,20,128
↑ ↑ ↑
左マージン ─┘ │ 垂直マージン
右マージン
Encoding 文字の国別エンコード番号(文字セットの番号) → 右はじのパラメータ
字幕文字の国別エンコード番号を指定します。
日本語字幕をただ表示する場合は、デフォルトの 1 で日本語と英語(アルファベット)は表示できます。
日本語フォントを指定する場合は、128 (Shift_JIS)にします。
→ その時にフォント名は、そのフォントの英語名にします。(下の例は MS P明朝 を指定)
(例) Style: Default,MS PMincho,18,&H00ffffff, ...(中略)... ,128
日本語フォントを、そのままの名前で指定する時は、ファイルを UTF-8 か Unicode(Unicode-LE) で保存して下さい。
→ その時はエンコード番号は 1 のままでもかまいません。(下の例は MS P明朝 を指定)
(例) Style: Default,MS P明朝,18,&H00ffffff, ...(中略)... ,1
オーバーライド・コードでは {\fe数字} と指定します。(例){\fe128}
→ Shift_JISを指定
SRT 用スタイル・ファイル の機能に関連する部分は、ここまでです
[Events] イベント・セクション/字幕の表示
[Events] で始まる部分は、字幕文字(や図形)を表示させる部分です。
機能を順番に説明していきます。
Dialogue: ダイアローグ(字幕表示の行)
ASS の字幕や図形を表示させる行は必ず、
Dialogue:
で始まります。
ASS は最長で、9 時間 59 分 59 秒 990ms まで管理でき、
最小の時間単位は 10ms (10ミリセカンド = 1/100秒、0.01秒) です。
下のように行の初めに、Comment: と書けばコメント用の行となります。
ASS の途中にメモを書いたり、目印をつけたり出来ます。下の例のように複数行書けます。
→ 何を書いても画面に表示されない行です。
→ MPCは Comment: が書かれた ASS を読み込んでくれますが、Aegisub ではエラーになる場合があり、読み込めません。(編集できないファイルになります → Aegisub 2.1.7 で確認)
→ Aegisub では上の1〜3行目までの例は、読み込めます。
(最後の4行目の書き方のみエラーになります → Aegisub 2.1.7 で確認)
Layer レイヤー、図形の上に文字を載せる場合に → 左はじのパラメータ
文字を図形の中に表示させる場合、図形の上に図形を表示させる、図形が部分的に重なる、複数の図形を近接して表示する場合に、上に来るかまたは後から表示する図形や文字のレイヤー番号を大きい数値に指定します。
同一画面に大き目の図形を表示した場合、ある程度離れている文字でも、影響を受けて表示がおかしくなる場合があります。
その時は、レイヤー番号を 1 以上にして下さい。
レイヤー、 スタート/開始、エンド/終了 の指定場所
レイヤー
↓ H:MM:SS.ms
Dialogue: 0,0:00:09.10,0:00:12.75,Default,,0000,0000,0000,,字幕テキスト
H:MM:SS.ms ↑
↑ │
スタート/開始 エンド/終了
Start スタート/字幕表示の開始 → 左から 2 番目のパラメータ
字幕表示を開始する時間を指定します。
H:MM:SS.ms, → 時:分分:秒秒:10ミリ秒(10ms、1/100秒、0.01秒まで)
0:00:09.10,
End エンド/字幕表示の終了 → 左から 3 番目のパラメータ
字幕表示を終了する時間を指定します。
H:MM:SS.ms → 時:分分:秒秒:10ミリ秒(10ms、1/100秒、0.01秒まで)
0:00:12.75
Style スタイル、字幕表示スタイルを指定 → 左から 4 番目のパラメータ
字幕表示のスタイルを指定(呼び出)します。
→ MPCでは、設定されていないスタイルを指定したASSを読み込むとエラーになります
スタイル、アクター の指定場所
スタイル
↓
Dialogue: 0,0:00:09.10,0:00:12.75,Default,,0000,0000,0000,,字幕テキスト
↑
アクター(使ってない状態)
Actor アクター、字幕制作者用のエリア → 左から 5 番目のパラメータ
その行の字幕の台詞の話し手を書き込めるエリアです。字幕表示には影響が無い項目です。
(サイト管理人は、いつも使っていません)
MarginL 左マージン/字幕行の左の余白(個別指定)→ 右から5番目のパラメータ
その字幕行だけの動画の画面左端からの距離(余白の幅)です。(個別指定)
Alignment が 1,4,7 以外だと、あまり関係がありません。
1 以上の場合、画面の左端からの距離(ピクセル単位)となります。(1 では画面の左端近く)
0(ゼロ)の場合(デフォルト)は効果が、かかりません。
MarginV → 垂直マージン
と同時に指定する事が可能です。 → Alignment(アライメント)が 1 や 7 の場合。
MarginR 右マージン/字幕行の右の余白(個別指定) → 右から4番目
その字幕行だけの動画の画面右端からの距離(余白の幅)です。(個別指定)
Alignment が 3,6,9 以外だと、あまり関係がありません。
1 以上の場合、画面の右端からの距離(ピクセル単位)となります。(1 では画面の右端近く)
0(ゼロ)の場合(デフォルト)は効果が、かかりません。
MarginV → 垂直マージン
と同時に指定する事が可能です。 → Alignment(アライメント)が 3 や 9 の場合。
左、右、そして垂直マージン の指定場所
左マージン 右マージン
↓ ↓
Dialogue: 0,0:00:09.10,0:00:12.75,Default,,0000,0000,0000,,字幕テキスト
↑
垂直マージン
MarginV 垂直マージン/字幕行の高さ(個別指定) → 右から3番目
その字幕行だけの動画の画面下(または上)からの距離です。(個別指定)
1 以上の場合、画面の下限からの高さ(ピクセル単位)となります。(1 では画面の下限近く)
0(ゼロ)の場合(デフォルト)は効果が、かかりません。
Alignment が 1〜3 なら画面下限からの距離に、
7〜9 の場合は画面上限からの距離(余白の大きさ)になります。
全てのマージンは、
PlayResX: → 字幕解像度(横)
PlayResY: → 字幕解像度(たて)
を変更すると、余白の幅が影響を受けて変わります。
エフェクト、テキスト(字幕)の指定場所
エフェクト(使用してない状態)
↓
Dialogue: 0,0:00:09.10,0:00:12.75,Default,,0000,0000,0000,,{\i1}斜体の字幕テキスト
↑
オーバーライド・コードが付いた字幕
Effect エフェクト、文字の動的変化 → 右から 2 番目のパラメータ
その行の字幕に動的効果を加える指定です。ASS ではカラオケ、スクロール、バナーの 3つの効果が規定されています。
→ MPC の先読み設定を 0 にしないと、効果が掛かりません →
動く字幕を使う時の設定
カラオケ
Karaoke
MPC ではこのカラオケ機能はサポートされていないようです。(指定してもエラーにはなりません)
Direct VobSub もこの機能はサポートしていません。
→ オーバーライド・コードで指定すれば機能します
スクロール
Scroll up → 文字が画面上を垂直方向に移動します
Scroll down → 〃 (指定方法は上と同じです)
指定方法: (up down 共通)
Scroll up;座標1;座標2;delay[;座標3] → 座標は字幕解像度の範囲内で指定します
座標1の高さから文字が表示され、座標2まで画面上を上っていきます。座標3の位置で消えていきます。
delay は文字が動く早さです。0〜100で指定。 0 でもっとも早くなります。
例:
Scroll up;220;50;50[;40],スタッフ・ロールのような字幕
バナー
Banner → 文字が画面上を水平方向に移動します
指定方法:
Banner;delay[;移動方向;座標1]
文字が画面上の右から左へ水平に移動します。移動方向に1を指定すると、左から右に移動します。(0 か 1 で指定)
delay は文字が動く早さです。0〜100で指定。 0 でもっとも早くなります。
→ MPC では移動方向を変えられませんでした。
例:
Banner;10[;0;160],電光掲示板のような字幕
Effect (エフェクト)は、オーバーライド・コードで代用できるので、あまり使われていません。
Text 字幕/テキスト → 右はじの文字列や数値
画面に表示する字幕や図形データです。
さまざまなオーバーライド・コードが使えます
その他のいろいろなASSのサンプル・ファイル
ASS の様々なスタイリング機能を使った例
ドローイング(図形描画)機能を使った例
→
映画 サロゲート予告 ( 画像有り )YouTube HD ( 1280 x 720 mp4 他)
カラオケ風スタイリングの例
動く字幕・フェードイン/アウトの例
その他のASS
ご質問などありましたら、捨てアドでかまいませんので、
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