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最終更新:2015年6月2日(火) 0時49分

神社に“油” 米在住の宗教団体創立者に逮捕状

 今年に入って関西や関東の神社などで相次いだ油のようなものがまかれた事件。警察は、千葉県の香取神宮での事件で、アメリカに住む日本人医師の男の逮捕状を取りました。

 神社の狛犬についたシミ。油のような液体をまかれて黒ずんでいます。今年の春から全国の寺や神社で相次いだ油のような液体がまかれた事件で、大きな動きがありました。香取神宮に液体をまいたとして、アメリカ在住の男に逮捕状が出ていたことがわかりました。

 「新しい意味ができます!新しい人生、新しい力が入ります!喜びがやってきます!」

 壇上で熱弁をふるうこの男。千葉県警が建造物損壊の疑いで逮捕状をとった男です。男はアメリカに住む52歳の日本人医師。2年前、キリスト教系の宗教団体を設立したということです。逮捕状の容疑は、今年3月、千葉県の香取神宮で、国の重要文化財に指定されている「楼門」などに油のような液体をまいた疑い。

 男は2年前、信者に対してこう話していました。

 「この場所は、城の中にある大虐殺があった場所。ここも多くの人が無実の罪で殺された場所で、ここにも油を降り注いで清めました」

 「油で清めた」と話すこの男。Ho32$K$"$C$?9a
 「(防犯カメラで)宗教儀式のような所作が見えた。善意か悪意か判断しかねた」(香取神宮の神職)

 男は3年前にもこんなことを話していました。

 「2年間で約100か所以上の場所に精霊様から遣わされました。それらの場所に行って、呪いを取り除き、油を注ぎ」

 神社や寺などに油のような液体がまかれる事件は、これまでのところ、全国16都府県で48件。男はこれらに関与しているのでしょうか。

 警察によりますと、香取神宮の防犯カメラに映っていた黒っぽいパーカーを着た男とよく似た人物が、同じような被害に遭った奈良の東大寺や京都の東寺のカメラに映っていたということです。

 現在、海外にいるという男。警察は、男のパスポートの返納命令を外務省に要請することも検討していて、男の帰国を待って事情を聴き、逮捕する方針です。(01日15:53)

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