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 過激派組織「イスラム国」(IS)対策の国際会議出席のためにパリを訪問中のブリンケン米国務副長官は3日、米国が主導するイラクやシリアでの対IS空爆を始めて以来、約9カ月の間に空爆により1万人以上の戦闘員を殺害したことを明らかにした。

 フランス・インター・ラジオに対するインタビューで語ったと米メディアが報じた。ブリンケン氏は、空爆による成果について「大きな影響を与えることになるだろう」と自信を示した。ISの戦闘員について、昨年9月に米中央情報局(CIA)は約3万1500人と見積もっていたが、このうち1万人を殺害したのかどうかは不明だ。

 米国務省のハーフ長官補佐官は3日の記者会見で「(ISは)支配地域や外国から戦闘員を差し替えており、それが我々の憂慮していることだ」と述べ、ISの戦闘員補充に警戒感を示した。(ワシントン=佐藤武嗣)