韓国政府は3日、中東呼吸器症候群(MERS=マーズ)の今後の感染拡大に対処する過程でで、公開できる情報は即時かつ透明な形で公開する方針を打ち出した。朴槿恵(パク・クンヘ)大統領はこの日、大統領府で官民合同の緊急対策会議を主宰し、「国民の不安を解消するため、最も重要なことは、正確な情報の透明な形での公開だ」として、上記のように述べた。
大統領府の関係者は「これまでMERSについて分かっている情報は、サウジアラビアなど中東地域の資料が全てだ。近日中に疫学調査の結果が出たら、韓国で発生したMERSの特性や感染力、致死率、感染経路などを全て公開する」と語った。だが、MERS患者が治療を受けている病院のリストは公開しないこととした。
大統領府は「隔離施設を有する安全な病院が、逆に汚染された病院と誤認され、混乱が生じることを考慮した」と話した。政府はまた、官民が参加する総合対応タスクフォース(特別作業班)を設置し、MERSへの対応の司令塔の役割を果たしていくこととした。