1~3月期のGDP 前期比0.8%増=韓国

【ソウル聯合ニュース】韓国銀行(中央銀行)が4日発表した1~3月期の実質国内総生産(GDP)成長率は前期比0.8%だった。4月に発表された速報値と同じだった。

 建設投資の増加と、前期が振るわなかった反動で、成長率は小幅拡大したものの、消費と輸出の不振は続いており、成長率は4四半期連続で0%台にとどまった。

 四半期別の前期比成長率は2012年7~9月期の0.4%から2013年4~6月期には1.0%まで拡大したが、その後、2期連続で0.9%にとどまった。昨年1~3月期に1.1%と持ち直した後、旅客船セウォル号沈没事故があった4~6月期は0.5%に落ち込んだ。7~9月期は0.8%、10~12月期は0.3%と再び鈍化した。

 一方、1~3月期の実質国民総所得(GNI)は前期比4.2%増加した。2009年4~6月期(5.0%増)以来、約5年ぶりの高水準。

 韓国銀行は「交易条件が大きく改善し、利子・配当所得の増加で海外からの要素所得の純受取が増えたことが影響した」と説明した。

 実質GNIは国内の経済活動に焦点を当てた実質国内総所得(GDI)とは異なり、韓国国民が国内外で得た所得の実質購買力を示すもので、GDIに海外からの要素所得の純受取を反映して算出する。増加率の推移をみると、昨年1~3月期と4~6月期はそれぞれ1.0%だったが、7~9月期に0.2%に鈍化した後、10~12月期は1.6%に持ち直した。

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