韓国プロ野球サムスン・ライオンズ、イ・スンヨプ(38)の400本塁打は才能と根気で達成した素晴らしい記録だ。
100年以上の歴史を持つ米大リーグでも、400本塁打を超えた選手はバリー・ボンズ(762本)、ハンク・アーロン(755本)、ベーブ・ルース(714本)など53人だけだ。現役選手ではニューヨーク・ヤンキースのアレックス・ロドリゲスが665本(4位)で最も多い。だが、ボンズとロドリゲスは本塁打のために「薬物の力」を借りた。不正な方法で記録を汚し、栄光ではなく不名誉を背負うことになった。日本プロ野球で400本塁打を超えた選手は王貞治(868本)など18人だ。在日韓国人の張本勲=韓国名:張勲(チャン・フン)が504本塁打で歴代7位となっている。
しかし、イ・スンヨプの業績を韓国での400本塁打に限定してはならない。彼は2004年から11年までの8年間、日本で千葉ロッテ、巨人、オリックスのユニホームを着て159本塁打を出した。韓日通算では559本塁打となる。もちろん、米国や日本の野球のレベルを考えると単純比較は難しいが、大リーグなら歴代14位、日本なら歴代4位に相当する。
それでも、559本塁打はイ・スンヨプがどれだけコンスタントに活躍してきたかを証明している。95年にサムスンに入団したイ・スンヨプはプロ選手としてこれまでプレーした21シーズン中に18回も2けた本塁打を放った。40本塁打を上回ったシーズンは4回(韓国3回・日本1回)だ。
イ・スンヨプは12年に日本から古巣のサムスンに戻った後も、大砲としてのパワーを発揮した。過去3シーズンに平均22本塁打を放ち、今年も現在のペースで行けば20本塁打以上は堅いと見られる。
今、ファンの関心はイ・スンヨプの韓日通算600本塁打に向けられている。600本塁打は大リーグで8人、日本では2人しか達成できていない夢の記録だ。絶えず挑戦し、進化し続けてきたイ・スンヨプに新たな目標ができた。