「特別な感慨はないと思っていたが、やはり込み上げるものがある」
韓国プロ野球で3日、通算400号本塁打を達成したイ・スンヨプ(38)=サムスン=の顔からは、笑みが消えることがなかった。試合後、金色の字で「400」と書かれた記念ユニホームに着替えたイ・スンヨプは「日本から韓国に帰ってきて、こんなに長く選手生活を続けられるとは思わなかった。2003年の1シーズンアジア最多本塁打(56号)や、プロ初の本塁打に劣らないほど感慨深い」と話した。
この日、腰痛を訴えコンディションが万全ではなかったイ・スンヨプは「体がちょっと痛かったため、力を抜いて打ったのが、よい結果につながったようだ。直球なら無条件で打ってやろうと思った」と話した。この日、対戦相手のロッテの多くの選手たちから祝福を受けたイ・スンヨプは「考えもしなかったが、本当にありがたい。(ホームランを打たれた)ク・スンミンが『悲運の投手』になることなく、素晴らしい投手として成長してくれればと思う」と語った。
400号本塁打を達成できた秘訣(ひけつ)としては、球団や自分を応援してくれた家族を挙げた。イ・スンヨプは「2011年に日本で最後のシーズンを終えた後、韓国で思うようにいかず、引退に追い込まれると思った。そんな自分にチャンスをくれた球団と柳仲逸(リュ・ジュンイル)監督には本当に感謝している」と話した。また「家族とより多くの時間を過ごすため、大邱に引っ越した。最高の夫、父、そして息子になるよう、がんばっていきたい」と語った。
さらなる新記録に向けての欲望も隠さなかった。イ・スンヨプは「自分なりに決めた目標を達成したら、その時点で(選手生活を)終わりたい。まずは450号本塁打を目指し、韓日通算2500安打も達成できるようがんばっていく」と話した。さらに、自らの400号本塁打の記録を破る可能性のある後輩として、朴炳鎬(パク・ピョンホ)=ネクセン=を挙げ、インタビューを終えた。