反ブラッターの鄭夢準氏「FIFA改革、必要なら協力」

「改革のためブラッター氏は即刻辞任を」
どうなる次期FIFA会長選挙
12月-来年3月に選出へ
候補は「反ブラッターの中核」UEFA会長・ヨルダン王子ら

反ブラッターの鄭夢準氏「FIFA改革、必要なら協力」

 国際サッカー連盟(FIFA)元副会長で名誉副会長を務める鄭夢準(チョン・モンジュン)氏が3日、ソウル市鍾路区のサッカー会館で、ゼップ・ブラッターFIFA会長の辞任表明に関して記者会見を開き、「FIFA改革のためにはブラッター会長とジェローム・ヴァルケ事務局長は即刻退くべき」と語った。ブラッター氏は辞任の意向を表明しながら、12月までは会長の仕事を続けると明らかにしている。

 これまでずっとブラッター氏と対立してきた鄭夢準氏は「ブラッター会長は『自分は問題なく、執行委員会が間違っている』と主張している。改革対象のブラッター会長とヴァルケ事務局長がFIFAに残って改革を推進するのは筋道が通らない」と述べた。同氏は「今回の事件をきっかけに、徹底的にFIFAを改革しなければならない。必要なら私も協力する」と言った。しかし、次期FIFA会長選挙に出馬するかどうかについては、「国際サッカー界の関係者らに会い、話を聞いて選挙に参加するか決める」と言った。1993年に大韓サッカー協会会長に就任した鄭夢準氏は94年にFIFA副会長に当選、4選を果たしたが、2011年の選挙でヨルダンのアリ・ビン・アル・フセイン王子に敗れた。ブラッター会長は当時、反対勢力である鄭氏落選のために動いたといううわさが立った。

 FIFA関係者は「次期会長選挙を12月から来年3月までの間に行う」と明らかにした。この選挙がFIFA改革の出発点になるのか、それともブラッター勢力執権延長の手段になるかは今のところ予測が難しい。

 不正の中心と指摘されているブラッター氏ができるだけ自分に近い人物が当選するよう、影響力を及ぼそうとすると見られるからだ。現在、次期FIFA会長候補の筆頭に挙げられているのはミシェル・プラティニ欧州サッカー連盟(UEFA)会長だ。07年からUEFAを率いているプラティニ氏は、これまで粘り強くFIFA改革を要求してきた。最近の選挙では、ヨルダンのアリ王子を「反ブラッター派」単一候補に立て、全面的に支援した。イングランド・サッカー協会のグレッグ・ダイク会長は「プラティニUEFA会長を中心にFIFAを再編すべきだ」と主張した。

 今回のFIFA会長選挙でブラッター会長に対抗したヨルダンのアリ王子が再び出馬する可能性もある。ヨルダン・サッカー協会会長のアリ王子はUEFAの支援を受けながら1回目の投票で133-73とリードされ、2回目の投票を前に辞退した。オランダサッカー協会のミハエル・ファン・プラーグ会長と、02年のFIFA会長選挙に出馬したアフリカサッカー連盟のイッサ・ハヤトウ会長なども候補に挙がっている。

閔鶴洙(ミン・ハクス)記者
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