世界遺産対立:韓国市民団体が長崎空港で4時間足止め

 日本政府が(「明治日本の産業革命遺産」として)国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界文化遺産への登録を推進している、第2次大戦当時の朝鮮人強制徴用に関連する施設を調査するため、3日に日本に向け出発した「勤労挺身隊のおばあさんと共に歩む市民の会(以下、市民の会)」などの調査団一行が、日本側による入国審査の遅れによって空港で4時間近く足止めされた。

 市民の会によると、この日午前9時15分ごろ、19人からなる調査団が長崎空港に到着した。ところが、日本側が入国審査に時間をかけたため、一行は4時間近く待機させられ、午後1時ごろにようやく入国審査場を通ることができた。

 日本側は調査団に対し、入国の目的などを問いただし、調査団の一部のメンバーが過去に日本で取った行動などを問題視したという。市民の会の関係者は「施設の調査や犠牲者の追悼のための訪問だと説明したが、入国が4時間近くも遅れた」と語った。

 市民の会の会員や地方議会議員、学生などからなる今回の調査団は、この日から7日までの予定で、朝鮮人の強制徴用、労役の現場となった長崎県内の施設などで調査を行う。調査対象としているのは三菱重工業長崎造船所、三菱鉱業端島炭鉱(通称:軍艦島)跡、同高島炭鉱跡などだ。調査団は現地で追悼行事を行うほか、「長崎在日朝鮮人の人権を守る会」など現地の市民団体との交流行事も行う。

光州=金性鉉(キム・ソンヒョン)記者
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  • ▲写真提供:勤労挺身隊のおばあさんと共に歩む市民の会

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