東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 社会 > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【社会】

3日間 外部へ不審通信 年金情報流出

 日本年金機構がサイバー攻撃を受け、個人情報約百二十五万件が流出した問題で、機構が攻撃を認識し、警視庁に捜査を依頼した後の五月二十一日から三日間にわたり、機構の人事管理部のパソコン二台が外部へ不審な通信を大量に続けていたことが、関係者への取材で分かった。 

 ウイルス感染が原因とみられ、この期間に大量の情報が抜き取られた可能性がある。

 二十一日に始まった不審な通信について、機構は二十三日に情報セキュリティー会社の指摘で把握。二台を含む同部のインターネットへのアクセスを遮断した。その後の調査で、ほかに十台以上で同時期に不審な通信があったことが分かった。

 警視庁公安部は、何者かが東京都港区の海運会社など複数のサーバーを悪用、ウイルス感染させた年金機構のパソコンに不正な指示を出し、システム内にある個人情報を引き出すなどしていた疑いがあるとみて、通信記録の解析を進める。

問い合わせ フリーダイヤル (0120)818211

 日本年金機構は、不審な連絡があった場合などに、問い合わせに応じる専用電話窓口を設けた。14日までの受付時間は、平日休日を問わず午前8時半〜午後9時。15日以降の受付時間は、日本年金機構のホームページで知らせる。

 

この記事を印刷する

PR情報