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中国は歴史を直視すべき 天安門事件で台湾総統

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中国は歴史を直視すべき 天安門事件で台湾総統

 【台北=田中靖人】台湾の馬英九総統は天安門事件から26年の4日、談話を発表し、被害者の名誉回復など「歴史を正視」することが中台の「共同の未来」につながると訴えた。

 馬総統は、現在の中国の人権状況について、事件が起きた1989年当時から改善していないとし、「両岸(中台)関係のさらなる拡大、深化を願う人を失望させている」と指摘した。

 その上で、中国の習近平国家主席について「大陸の指導者、習近平先生(さん)」と敬称を付けて言及。習主席が訴えた中台の人々の「心の結び付き」のためには、平和と繁栄だけでなく、中国が民主化を進めることが必要だとした。民主化に踏み出すことが、中台が「対話」を深める基礎になるとも述べた。

 馬総統は毎年この日に談話を発表してきたが、来年5月に任期満了となるため、今回が最後となる。

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