2015年6月4日15時00分
岐阜県岐南町の名鉄岐南駅近くで3日に電車の電源が落ち緊急停止した事故で、国土交通省中部運輸局は名鉄の事故後の対応も問題視して調べる方針だ。同局は朝日新聞の取材に対し、この電車を回送にせず終点まで運行したことを「不適切」と指摘。事故を起こしたのと同系の電車の点検方法にも懸念を示した。
この事故は3日朝、名鉄名古屋線で名鉄岐阜発上り電車(2両編成)が時速85キロで走行中に電源が落ち、運転士が空気圧で動く非常ブレーキをかけた。電車は岐南駅で止まりきらず、さらに約300メートル走行。先の分岐でポイントを壊し、警報音が鳴り遮断機が下りかけていた踏切も通過した。
電源が落ちた原因は調査中だが、電車は5分後に電源が戻り、終点の須ケ口駅(愛知県清須市)まで約25キロを客を乗せたまま運行。中部運輸局によると、3日時点では名鉄から「最寄り駅で乗客を降ろした」と説明を受けたという。同局安全指導課は「再発の可能性もあった。回送・徐行せずに営業運転を続けたのは適切ではない」とし、名鉄に経緯を確認するという。
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