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年金情報流出 非公開アドレスに100通のメール
6月4日 12時05分

年金情報流出 非公開アドレスに100通のメール
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日本年金機構から年金加入者の個人情報が大量に流出した問題で、機構側に送られた不正な電子メールのうち、先月18日には、ウイルスを仕込んだ添付ファイルのあるメール、およそ100通が非公開の職員のアドレス宛てに送りつけられていたことが関係者への取材で分かりました。
警視庁は、この日に集中的に送られたメールを職員が閲覧したことが情報の流出につながったとみて調べています。
この問題は、年金情報を管理している日本年金機構のシステムから、年金加入者の名前や基礎年金番号など、少なくともおよそ125万件の個人情報が流出したものです。
関係者によりますと、機構にはまず先月8日に、業務上、外部に公開されているアドレスに宛てて、記された外部のリンクに接続すると、ウイルスに感染するタイプの電子メールが送りつけられたということです。
さらに先月18日には、ウイルスを仕込んだファイルが添付されたメール、およそ100通が、公開されていない機構の職員のアドレス宛てに送りつけられていたことが関係者への取材で分かりました。
これらのメールの送信元のアドレスは、いずれも無料で取得できるフリーメールだったということです。
警視庁は、先月18日に集中的に送られたメールを職員が閲覧したことが、個人情報の流出につながったとみて調べるとともに、先月8日に最初に送りつけられたメールによって、職員の非公開のメールアドレスが盗み取られていた疑いもあるとみて捜査しています。

不正メールの内容は

関係者によりますと、送りつけられたメールのタイトルは、「厚生年金基金制度の見直しについて(試案)」に関する意見、給付研究委員会オープンセミナーのご案内、厚生年金徴収関係研修資料、医療費通知、の4種類だったということです。
また、送信元のフリーメールのアドレスも4種類あり、いずれも無料で取得できるものだったということです。
このうち、先月8日に送りつけられたメールは、「『厚生年金基金制度の見直しについて(試案)』に関する意見」のタイトルでメールの本文には外部リンクのアドレスが記されていて、クリックするとウイルスに感染する仕組みになっていました。
不正なメールは、4種類のタイトルと4種類のアドレスを組み替えるなどして、少なくとも5種類あったということです。

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