京都で世界博物館大会、19年に日本初開催 投票で米国に圧勝
世界のミュージアム関係者らでつくる非政府機関「国際博物館会議(ICOM)」の2019年世界博物館大会の開催地が3日、京都市に決まった。米国・シンシナティとの一騎打ちの投票で圧勝した。日本では初開催で、招致活動に取り組んだ地元関係者から喜びの声が上がっている。
本部のパリでの投票で京都が72票を獲得。シンシナティは26票、棄権2票だった。日本での第25回大会は19年9月1~7日に国立京都国際会館(左京区)をメーン会場に、博物館の未来を議論する予定で、2500人の参加が予想される。
ICOMには世界137の国・地域に約3万人の会員がいる。世界大会は3年に1回で、アジアでは04年の韓国・ソウル、10年の中国・上海に次ぐ開催。
ICOM日本委員会は、20年の東京五輪を前に、文化面でのアピールは公立、民間、寺社、大学など200以上の多彩なミュージアムがある京都が適していると判断、地元と協力して招致活動を繰り広げていた。
京都国立博物館(東山区)の佐々木丞平館長は「招致はオールジャパン、オール京都で勝ち取った。東京五輪の前哨戦となる大会の成功は重要で、多くの人々が京都に期待している。文化都市京都の格をますます上げていく絶好の機会になる」とパリからコメントを寄せた。
【 2015年06月03日 23時34分 】