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 2016年度から5年間の東日本大震災の復興事業をめぐり、復興庁は3日、被災自治体に300億円弱の負担を求める方針を発表した。事業ごとの負担率は1・0~3・3%で、竹下亘復興相は「最小限にした」と理解を求めた。

 阪神大震災など過去の災害時を参考に、通常の地方負担分のうち5%を被災自治体に賄ってもらう。事業費に対しての負担率は、国が直接行う国道や港湾の整備は1・7%、国土交通省の交付金を使った道路などのインフラ整備は2・3%、復興交付金を観光資源開発など自治体の裁量で使える「効果促進事業」で1・0%、交付金を使った廃棄物処理場整備は3・3%となる。

 各県の負担は岩手県が約70億円、宮城県が約50億円、福島県が約100億円になる。3県の市町村で残り80億円弱を負担する。

 国交省の交付金による道路整備については、3県では東北自動車道より東側、青森、茨城、千葉県などは太平洋岸から5キロ以内を復興事業と認め、それ以外は通常の負担率を適用する。

 一方、東京電力福島第一原発周辺12市町村が実施する道路や、青森と宮城をつなぐ三陸沿岸道路は全額国費で整備する。風評被害対策や放射線量測定など原発事故に由来する事業も、自治体側の要望を受け入れて全額国費で負担する。

 効果促進事業についても、すでに自治体に配って使途が未定の2101億円と今年度に配分予定の700億円程度は、16年度以降に使っても自治体負担はゼロにする。

 政府は自治体の要望をさらに聞いて、6月中に全体の事業費を最終決定する。(石川智也)