南日慶子
2015年6月3日05時06分
白物家電で世界最大手の中国・ハイアールが日本市場で生き残るため、他社にはない奇抜な商品で勝負に出る。2002年に日本に進出し、12年には三洋電機の洗濯機と冷蔵庫部門を買収して技術力を高めたが、ブランド力不足で思うように販売を伸ばせていない。独自路線でまずは日本での存在感を高める狙いだ。
「これは冗談ではない。本気で販売する」
2日、東京都内で開いた発表会。日本と東南アジア地区を統括するハイアールアジアの伊藤嘉明社長が紹介したのは、映画スター・ウォーズの人気キャラクター「R2―D2」型の冷蔵庫だ。ほぼ等身大でリモコンで動く。開発担当者によると、500ミリリットルのペットボトルなら3本、350ミリリットル缶なら6本冷やせる。16年に売り出すという。
ほかにも斬新な商品が次々に登場した。水を使わずに空気で衣類のニオイや菌を消す「ラクーン」は、いわば水のいらない「洗濯機」。約8万円で2日から予約販売を始めた。今年秋に発売する中型の冷蔵庫は、2枚の扉が32インチの液晶ディスプレーになっており、スマートフォンから好きな映像を転送できる。どちらも、旧三洋の技術を生かしたという。
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