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英に逸材16歳「夢は日本のフル代表」
サイ・ゴダード(3月18日)
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【プロ野球】球児、四国ILの高知入り びっくり!虎蹴った2015年6月2日 紙面から
猛虎よりも闘犬!? 米大リーグ、テキサス・レンジャーズを自由契約となった藤川球児投手(34)が1日、自身の公式ブログで「育ててくれた高知から野球人生を再スタートする」と、四国アイランドリーグplusの高知ファイティングドッグスに入団することを発表した。この日、高知側も発表した。正式契約はまだ結んでおらず、チームへの合流時期も未定だが、8日に高知市内で記者会見する。 あまりにも突然で、あまりにも驚きの決断だった。レンジャーズを自由契約となり、新天地が注目されていた藤川が選んだ舞台はMLB(大リーグ)でもなければ、NPB(日本プロ野球)でもない。独立リーグ、四国アイランドリーグplusの高知だった。 藤川は、この日の午後3時に「自分の今後が決まりましたのでご報告します」と、自身の公式ブログを更新。レンジャーズ退団後に、別のメジャー球団からオファーがあったことや、ここまでの経緯を明かした後「今日答えを出しました。高知ファイティングドッグスでプレーすることになりました」と発表した。 「元気になったら、投げる喜びを一番に感じられる場所で腕を振りたい。必要とされる場所で投げたい。そして家族と一緒にいたい。僕と妻の生まれ故郷の高知で、未来のスーパースターになるチャンスを持った子どもたちに僕が投げる姿を見てもらって、今後の夢につなげてもらいたい」 2年前に右肘の靱帯(じんたい)再建手術(トミージョン手術)を受け「リハビリ中にたくさんのことを考える時間ができた」という藤川が明かした高知入団の理由は、故郷への思い。獲得が最有力とみられた古巣の阪神には、高知入団発表を前に断りを入れた。 「今朝、本人から連絡がありまして、入団する合意にはなりませんでした。個人的には残念です」と阪神の高野球団本部長。阪神は藤川がレンジャーズを自由契約となった段階で代理人と接触。獲得への方針を固め、極秘交渉を行ってきた。 電鉄本社で取材に応じた坂井オーナーは「なかなか真意が伝わらなかった」と話した。阪神にとっては05年優勝の最大の功労者。だが、肘の回復具合や若手の出場機会の減少を懸念する声もあり、藤川側が納得する条件に至らなかったのも確かなようだ。今回の高知入団は藤川サイドの打診で実現したという。 調査継続を問われた高野本部長は「ゆっくり考えます」と含みを持たせた。ブログに「育ててくれた高知から野球人生を再スタートすることに決めました」と綴った藤川。その先にあるのは…。高知での活躍次第では価値を高め、NPB復帰の道も開けてくる。このオフにも「球児劇場」第2幕が上がる可能性は十分にある。 PR情報
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