もはや恥ずかしいレベルだ。「言葉狩り」、ここに極まれりである。
先週放送した私がMCを務める「バラいろダンディ」内で、一番紛糾したのがこちらのニュースを紹介した時だった。
●運動会の「障害物競走」が「興味走」に変更! 「障害」の言葉狩りが影響?(ゴゴ通信)
伝えているのもバカバカしくなるが、一応、ニュース内容だけ紹介したい。
最近の学校では、運動会でも色々な方面に気を遣う。もちろん、それ自体を否定する気はないのだが、最近では長年「障害物競走」として親しまれてきた障害レースのことを…
「興味走(きょうみそう)」
と呼ぶ学校が増えてきている、と言うのだ。何でも「障害」というワードが「差別的意味に捉えられる可能性がある」ということで変更した模様、とのこと。冗談のような話だったのでまさか、と調べたところ、本当にそういう学校が増えてきているのだった。
おいおいおいおいおい。
いい加減にしろよ、とはこのことである。「言葉狩り」も行き過ぎるとギャグである。子供たちが走る道の途中に「障害」があるのである。その障害を乗り越え、ゴールを目指すから「障害物競走」なのだ。
1点目。そこに差別意識など、誰も考えたことすらない。
2点目。なんだよ?「興味走」ってネーミングは(涙)。
先日のシャープのブログと中身は同じである。「誰か止めてやれよ」この一点に尽きる。
日本には1億3千万人近くの人間がいるのだ。アホはいる。これはもうしょうがない。そいつが言ったんだろう。
「障害物競走の『障害』って差別意識を連想させちまうよ!別の名前にしようぜ!」
恐らく、周囲の人たちはみな、唖然としたことだろう。どこから突っ込んでいいか分からないが、「あ…あ、うん…(汗)」みたいな感じだったんだろう。出来ればその段階で止めてほしかった。
「『差別』とは、差別されている側がどう感じるかだぁ!」
と叫ぶ頭スッカラカンのアホが少数、日本に入るのだが、はっきり言う。
それは完全に間違っている。
そんなことを言い始めたら『被害妄想バカ』に全員で付き合い始めなければいけない社会になるのだ。絶対にそれは違う。今の日本では、この『被害妄想バカ』に付き合いすぎているからおかしなことになっている。
先日急逝した今井雅之さんは、私の番組でずっと
「『スチュワーデス』は『スチュワーデス』なんです!そこに差別意識なんて、ないわ!アホ!」
とおっしゃっていたが、完全に同意である。現在、大手テレビ局は、お決まりの「自主規制」によって「スチュワーデス」という言葉を使っていない。皆さんもご存じのように「客室乗務員」と表現しているはずだ。
この判断をしているテレビ局は、皆、一からテレビを学び直せ、と言いたい。
私も昔のブログに書いたことがあるが「スチュワーデス」という言葉には、その裏に隠された色んなニュアンスがある。それは「憧れの職業」であり「キレイな女性」であり「毅然とした接客」であり、「凛としてリスペクトされている女性像」なのだ。
「客室乗務員」
という言葉には、ただの事実関係を伝えているだけで「ニュアンス」が存在しない。なので、「客室乗務員」と表現してもいい場所はあるが、同時に「スチュワーデスさん」と言わないと伝わらない場面が存在するのだ。
それを、一部の女性運動家を名乗る、アマゾネスババァたちが言ってきたのだ。
「『スチュワーデス』って何なのよ!セクハラ同然の言葉です!」
バカばかりのテレビ局上層部は大まじめにその言葉と運動を受け入れたのだった。と、言うか、自分たちの出世の邪魔になりそうだったので揉め事は避けたかったのだった。で、我々アナウンス室に、突然通達が来た。
「今後『スチュワーデス』という言葉は『客室乗務員』と表現すること」
現場の我々の意見すら聞かずに、アナウンスの何たるかも1ミリも分かっていないバカばかりの上層部が「決定事項」として通達してきたのだ。「年功序列」と言う世界的に見ても1ミクロンも合理性のないこのシステム、本当にどうにかならないのか?年だけ食ってる低能バカばかりがこうやって上司になるからややこしい。
こうやって日本のテレビはどんどんつまらなくなっていった。
繰り返すが、「客室乗務員」というべき場面と「スチュワーデスさん」と表現すべき場面は、違うものなのだ。我々のような日本語オタクばかりがそう感じているのではない。「自由な表現」という翼は、我々テレビマンたちの最大の武器だ。自分たちが面倒が嫌なだけで、そこから戦うことを避けた結果、日本のキー局のテレビ局からは…
本当に「スチュワーデス」という言葉が消えた。もう10年近く前の話だ。
現状、日本のテレビで堂々と「スチュワーデス」と言うのは私と今井さんしかいなかった。その今井雅之さんが逝った。なので、これからは私一人しか言わなくなるだろう。同じように「床屋さん」も「八百屋さん」も差別表現を連想させるんだそうだ。「青果店(せいかてん)」・「理髪店(りはつてん)」なんだそうだ。頭が悪いにもほどがある。まぁ、私は無視し続けるが、テレビやラジオでは、これからもそれらの表現は消えているのだ。
話がそれたが、これが日本で横行している「言葉狩り」の惨状である。
お願いだから「誰か止めろよ」。日本人はみんな、あまりにも性格がよすぎる。なんでそこまで人のいうことを聞いてあげるのか?いや、だからこそ、この日本の住みやすさ、日本の奥ゆかしさがあることは、私も疑わない。そこが日本人のいいところなのだろう。分かる。分かるが…
「興味走(きょうみそう)」は普通におかしいだろ(涙)!
百歩譲って差別表現だったと仮定しても…単純に「センスがない」だろ!
何に興味を持つんだって話。当てはまってないじゃないか。ハードルの下をくぐるのに興味があるのか?ネットくぐりに興味津々ってか?頼むわ。誰か、バカには「バカですよ、あなた」と言ってやって欲しい。「黙っててもらってもいいすか」って。
もちろん、言うまでもないことだが「いたずらに人を傷つける言葉」は言うべきではない。差別表現に指定されていないが、私は「ハゲ!」「チビ!」といった表現は絶対にプライベートでも発しない。能動的に人を傷つけようとする言葉は当然論外である。特に、人は「他人の肉体的特徴について揶揄すべきではない」と考えている。
が、「障害物競走」の「障害」には、何の差別意識などないことは明白だ。それを規制するのは、日本人に憲法で許されている「表現の自由」への侵害行為である。
日本では最近、行き過ぎた「言葉狩り」が横行している。「思いやり」は否定しない。むしろとても良いことだと思う。が、表現はそもそも自由なのだ、という前提は守られなければいけないと思う。でなければ、イビツな世界になってしまう。
「興味走」とか言ってる学校は、来年までに全部、名称を改めろ。「障害」という言葉を使いたくないなら、せめてセンスのあるネーミングを付けてやってくれ。でないと、生徒たちがバカにされるだけだと思うぞ?お前らの学校、バカじゃんって。
記事
- 2015年06月02日 00:12
「言葉狩り」も大概にしないとただのギャグである
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