自分のためにもなると思いますので頑張って続けてみて下さい。
(娘)あっ「オイコノミア」始まったよ。
(息子)今日のテーマは「社会の子育て」。
イクメンとか男の育児休暇とか最近よく聞くよなあ。
(父)イクメン!?父さんは反対だな。
お前たちを育てるのに会社なんて休まなかったぞ。
(母)でもあなた何もしてくれなかったじゃない。
(娘)ねえねえお父さんって今何休暇取ってるの?
(息子)それだけは聞いちゃ駄目!
(テーマ音楽)
(又吉)あれ?大竹先生何食べてるんですか?
(大竹)おそばですよ。
これおいしいですよ。
えっ先生でも収録始まってますよ。
いやいや又吉さんいかがですか。
えっ!?これですか?はい。
いただいていいんですか?もちろん。
おそばは好きですけど。
いやこんなケース今までありましたっけ?
(そばをすする音)おいしいです。
あっありがとうございます。
実はねこのおそば私が打ったんですよ。
あっそうなんですか。
はい。
先生おそば打てるんですか?はい。
実はこの…これを使って。
何ですか?それは。
これねおもちゃ会社が大人向けに販売しているおもちゃなんですよ。
いいですね。
でしょ。
こんな上手に打てるんですね。
はい。
やっぱり技もありますからね。
はいはい。
あっ先生の技もあるんですか?はい。
そう。
いやでもおいしいですよ。
でしょ。
もう一口食べてみましょう。
せっかくですから。
へぇ〜!これ私切ったんですよ。
ちょっと短いんですかねえ。
あの…そうですか。
はい。
そっちに言わんとあのあれですよ。
こうねぇ細さとか。
そっちはどうですか?細さは抜群ですし味もおいしいです。
ありがとうございます。
ちょっと短いですね。
(笑い声)実はね今おもちゃ会社がこぞってシニア向け事業を展開し始めてるんですよ。
はいはい。
又吉さんどうしてか分かります?やっぱり子どもが少なくなったからじゃないですか。
そうですよね。
このまま子ども向けをターゲットにしていたんでは以前ほどの収益が見込めないということでターゲットを広げた。
うんうん。
こういう流れの背景にあるのが少子化問題ですよね。
はい。
生まれる子どもの数が年々減っていく少子化問題。
このままいくと50年後の日本の人口は現在のおよそ3分の2になってしまうといいます。
「今の日本で子どもを産み育てることは難しい」。
そう思っていませんか?だからこそ子どもを社会みんなで育む仕組み。
経済学で考えてみましょう!ああ。
(ユージ)どうもこんにちは。
よろしくお願いいたしま〜す!ゲストはタレントのユージさん。
ユージさんは去年シングルマザーだった一般女性と結婚。
27歳にして小学校高学年の息子と1歳の娘を育てるイクメンなんです。
この夏にはもう一人家族が増えちゃいます。
おめでとうございます!ユージさんってイメージ的にちょっとねえ外で遊んでそうにも見えるんですけど。
はいはい。
実際には子育てをしっかりされてるということで。
基本的には僕が家にいない間例えば今みたいなこの瞬間は妻が全部やってくれてますよね。
逆に家に帰りましたという瞬間からは全てやります。
ええ!全てです。
本当に全て。
全部。
じゃもう仕事してない時間は子育てしてるという事ですか?そういう事です。
もう帰ったら自分のための時間はお風呂と歯ブラシぐらいしかないですね。
ええ〜!?はい。
それ仕事に差し支えはないんですか?ちょっと確かにしんどいなという時はあります。
あの娘が…。
今日なんかまさにそうだったんですけど。
はい。
今日はね夜中に2時間おきぐらいに起きてあの全然寝なかったですね。
はいはい。
今日はきついですね正直。
今メチャクチャ眠たいです。
ユージさんいいお父さんなんですね!そんな寝不足のユージさんと子育てについて考えていきましょう!子どもが最近減ってきた理由というのは何だと思います?なんとなく思いつくのはやっぱり女性が結構今はもう働くようになってきましたよね。
それは1つ関係あんのかなと。
そうですよね。
少子化の原因の1つというのは女性の社会進出だという話は確かによく聞きますよね。
はい。
聞きます。
まず今日はね……っていうことを考えたいと思うんですよ。
例えばまあこのグラフを見てください。
はい。
こちらは日本フランススウェーデン3か国の女性の労働力率を国際的に比較したデータ。
横軸は年齢。
縦軸は女性の労働力の比率を表しています。
このデータを見るかぎりスウェーデンやフランスは日本に比べて働いている女性の割合が高いことが分かるのです。
又吉さん。
もしね……というふうに思います?そうですよね。
はい。
ではどうでしょう?こっちのグラフを見てください。
このグラフは同じ3か国の合計特殊出生率を表したもの。
合計特殊出生率とは1人の女性が一生のうちに産む子どもの数を表す数値。
お気づきですね?そう。
日本が一番低いんです。
2つのデータを見比べてみると日本より女性の働く割合が高いスウェーデンやフランスの方が合計特殊出生率も高いことが分かります。
ああなるほどね!なるほど。
だから…なるほど。
…ということです。
はぁ〜!じゃその少子化の原因というのは何なんですか?こちらのグラフ見てくださいよ。
日本とフランススウェーデンの労働力率の中で一番違うところはどこですか?急にガクッと下がってますよね。
そういうことですね。
30代ぐらいから下がってるという。
ガクッと下がってますね。
はい。
これどうしてでしょう?いやそれはどうして…。
やっぱり働いていく中で30代ぐらいで結婚や出産や…あると思うんですね。
そうですね。
だから日本はおっしゃったとおり20代まあ30代になって労働力率が下がりますよね。
で30代…この2つが下がってるんでこの字の形にするとアルファベットのMに近い。
なってる。
これM字型の労働。
「M字カーブ」と言うんですよね。
だから日本は子育てや出産・子育てをするのためには仕事を辞めなきゃいけないということになってるわけですよ。
はい。
こういうふうに二者択一であってどちらかを選ばなきゃいけないというふうな状況は経済学で言葉があるんですよ。
はい。
又吉さん分かりますよね。
そうですね。
え〜「トレードオフ」ですね。
はい。
分かるんですね。
分かります。
すごい!あのう片方を取ると片方を犠牲にしなきゃいけない。
例えば所得が同じ人を考えると都心に近くて狭い家に住むか郊外に広い家に住むかというのはどっちも取れないじゃないですか。
はいはい。
あのう郊外は家賃は安いけれども通勤費がかかる。
通勤時間がかかる。
都心は家賃は高いけれど通勤は楽だ。
はぁ〜!どっちも取れないですよね。
どっちかを選ばなきゃいけない。
だから家の広さと通勤時間にトレードオフがある。
あっそういう事ですね。
ちょっと分かりやすかったです。
トレードオフ。
これが…出産を取るか仕事を取るか。
日本ではこのトレードオフが働きながら子どもを持ちたい女性に重くのしかかっています。
中にはね積み重ねてきたキャリアを守るために出産を諦めざるをえない女性もいるしそれから本来なら子どもを持ちたい女性が…これすごく悲しい話ですよね。
(2人)そうですね。
それによって結婚を諦める女性というのも結構耳にしますよね。
まだ仕事を私は頑張りたいんで今は結婚したくないですとか。
どっちも取れないんですね。
やっぱり日本だとなかなか。
そうですよね。
だから……だと思うんですよね。
(2人)う〜ん。
何とかなんないんですかね。
だから働きながら子育てをしたい女性というのがトレードオフに直面しないような新しい制度設計をすることというのが少子化対策につながると思うんですよ。
ああ!このようなトレードオフの問題を解消しようと新しい働き方を実践している会社があります。
こんにちは〜。
又吉さんが訪れたのは都内にあるIT企業。
IT企業というと24時間休まず働くイメージですがこの会社はちょっと変わってるんです。
あっお仕事中すいません。
ちょっと今大丈夫ですか?あっはい。
大丈夫です。
すいません。
こちらの会社子育てに関してのちょっと変わった仕組みがあるって聞いたんですけど。
はい。
え〜と6年間休めたりとか。
6年間も休める?はい。
小学校に上がるまで。
えっ!?6年間休んで小学校に上がったら帰ってこれるんですか。
帰ってこれる。
へぇ〜!実は私子連れ出勤というのをしまして。
これなんですけど。
お子さんを連れて。
そうです。
これうちの子どもで。
へぇ〜!お子さん隣で宿題やってるんですか?そうですね。
これはドリルみたいのを持ってきて。
へぇ〜!これ静かにしなさいみたいな。
そうです。
「まだ終わんないの?」とか言われて。
(2人の笑い声)あのう今は在宅勤務で月1で会社に来ています。
あっ月1回しか会社に来られないんですか?はいそうです。
あとはもう自宅で?自宅でやってます。
へぇ〜!片道保育園送ってから来るとなると2時間ぐらいかかってたんですがそれが育児と仕事と家事に分担できるのですごくその分では効率よく毎日過ごしてます。
なるほど。
このような働き方を取り入れたのはどうしてなのでしょうか?社長の青野慶久さんに聞いてみました。
(青野)もともとはIT企業ですから残業も当たり前ですし土日なんかも出勤して当たり前みたいな会社だったんですけど。
そういうイメージがあるんですよ。
ええ。
ただあれをやってますと辞めていく人がどんどん出てきてしまって。
すごい数字を出してしまって。
まあ言ったら…そうなりますよね。
そうなりますともうどんどん採用はしないといけないですし採用したあとまた教育もしないといけないですしこれは効率悪いぞと。
なるほど。
じゃみんなが残ってもらえるにはどうしたらいいかなと思いましてこう意見を聞きながら一つ一つ取り入れていったらまあこうなったと。
へぇ〜!子育てをしながら仕事を続けられる制度を次々と導入した結果離職率はなんと4%まで下がりました。
ワオ〜!私も今実は4時で切り上げることにしてるんです。
そうなんですか。
はい。
2か月ほど前に第3子が生まれまして。
へぇ〜!ええ。
3人の子どものパパである青野さん自身も会社のトップでありながら育児休暇や時短勤務を実践しています。
そうか。
青野さんとかがそういうふうに率先して育児休暇とか短めで4時で切り上げるっていうのをやってるとみんなもやっていいんかなって思いやすいですよね。
そうなんですよね。
結構日本の大企業ですと制度は整ってる場合が多くて男性の育児休暇とかもこう制度はあるんだけども誰も使わないと。
なぜかというともし使ってしまったら自分はこの会社の中でエリートコースから外されるんじゃないかと。
窓際に追い込まれるんじゃないか。
不安感があって取れないんですね。
それ私も前大企業にいたので心理的によく分かるんですね。
これもう覆してあげるには上のやつが率先垂範をすると。
あっやっていいんだと。
はいはい。
なるほど。
どの会社でもここで休むと外されるかもとかっていうのって何か迷惑がかかる可能性があるからという考え方じゃないですか。
はい。
それはでもこちらでもあるのはあるんですか?そうですね。
それは何が迷惑なのかというのをみんなに話すようにしていて…その育てた子が二十歳になれば大人になって新しい消費者になるわけですね。
それを家に帰ってやってるわけだからある意味市場開拓をしてるわけですね。
市場創造をしてるわけですね。
なのでこれは……をしてるわけで頑張ってきてくださいと。
1人とは言わず2人3人はお願いしますと。
それぐらいのこう考え方で世の中を見ると全く会社に迷惑はかけてない。
むしろそれを誰かがしてくれないと会社が間違いなく潰れてしまう。
市場がなくなって商売できなくなると。
だから子育てする人は迷惑をかけてるんじゃなくてむしろもう神のように扱われるべきだと。
ハハハッ。
長期的に見てるんですね。
そうですね。
なるほど。
お前うちの商品買えよと。
ハハハッ。
なるほど。
そういうことなんですね。
又吉さん取材に行ってみてどうでした?そうですね。
やっぱり子育てをすることによって会社でやってる仕事のチームから抜けたときに迷惑かかるんじゃないかということに対していやいやその子どもが後々市場になるんだという発想はすごいなと思いましたね。
うん。
はい。
又吉さんが訪れた企業のように企業が子育てサポートをすれば育児をしながら仕事ができるようになりますよね。
はい。
そうすれば出産か仕事かというトレードオフというのがなくなって今よりももっと子どもを持つという選択肢が増えるというふうに私思うんですよ。
はい。
う〜ん。
男性の育児休暇は全然まだないですよね。
そうですね。
だから男性が育児休暇取るっていうのは有効なんですけどまだまだ少ないですよね。
ちょっとこれを見てほしいんですよ。
こちらは家事や育児への男性の参加率と合計特殊出生率の関係を国際的に比較したグラフです。
日本はやっぱり少ないですね。
育児の時間が。
同じぐらいのイタリアとかドイツと比べてもだいぶ。
ホントだ。
平均でいうとこういう関係にありそうじゃないですか。
大体。
大体こう右上がりの関係に。
そうですね。
上がってってますね。
上がってってますね。
だから例外はあるにしても大体男性が家事・育児時間育児をちゃんとする国ほど出生率も高い。
あっそうですね。
確かに。
それから夫が育児に協力的でない家庭ほど第2子を作らないという調査結果もあるんですよ。
それはねなんとなく実感してます僕は。
へぇ〜!はっきりと妻にね言われたことがありますね。
逆に今おなかの中に赤ちゃんがいるのでその子の年子になるんですね。
次の子が。
その年子というのも妻からすると僕が今積極的に家事や育児を…協力するようになってから次の子を考えられるようになったと言われたんですよ。
なるほど。
だから今おなかにいる赤ちゃんも僕が仕事もあるんですけど家帰って食器洗ったりゴミ捨てしたりしなかったら今おなかの中に赤ちゃんいなかったんだなと実感しました。
へぇ〜!やっぱり彼女は口にしてはそのときは言わなかったんだけどすごくそれがあったみたいです。
私の負担がこれ以上増えるんであれば正直次の子は考えられない。
多分そういう…一家庭の意見ですけど1つの。
多分それが結構こういうものに当てはまってくるんじゃないかなと思いました。
ユージさんはなぜ変わったんですか?そうやってやるようになったんですか?うちの妻が厳しいからですね。
やれって言われたんですね。
そうです。
簡単にいうとそういうことです。
なかなかね。
でもそれ言われてちゃんとやるユージさんもすごいですよね。
すごいですよ。
う〜ん。
1個だけ言うと7日間休みをもらったんです。
妻のために。
もうあまりにも僕は仕事がありがたい事に忙しかったんでほとんど育児や家事を全部1人で妻がやっててこれかわいそうだと事務所にお願いして7日間休みもらったんです長期休みを。
この7日間は旅行もどこも行かずに7日間フルで僕が家のことを全部やるよと。
妻はもうとにかく休んでくれ。
ネイルに行きたかったら行ってもいいし美容室に行きたかったら行ってもいい。
なんなら旅行に行ってもいい。
7日間は全部やるって言ってやって7日目に完璧にこなしたのに最後ひと言だけ俺がソファーにドンと座って「ああ疲れた」って言ったんですね。
それは本当に疲れたから言ったんですけどそしたら妻が走ってきて「たった7日で?」って。
厳しいですね。
言うんですよ。
俺そん時にやばいと。
そうか俺7日間一生懸命やって疲れたと言ったけど妻はもう今うちの子小学生ですから何年間もやってきて疲れたとは言えないんですよ。
「ああ俺は甘かった!」と。
はぁ〜!だからちょっとね世直し母ちゃんじゃないですけど旦那さんでもし何もしてくれない人いたら1回うちに来るといいですよ。
(笑い声)いやそれ治りそうですけど。
1週間で治りますね。
すてきな奥様ですけどちょっと結婚するの怖がりますわ。
あっそうか。
そんな大変なんやっていう。
ああそうか。
でも楽しいことの方が多いですからね。
それ以上に。
それ以上に楽しいですから。
なるほどね。
ただみんながそうなれる訳じゃないからね。
難しいとこですよね。
7日間取るというのも大変ですよね。
すごい大変でした。
やっぱり皆さん男性は思うと思うんですけど職場を7日間離れるって。
怖いですよね。
怖いですよね。
特に芸能界は。
7日間休んで次の日に自分の席がないかもしれない。
すごく不安だったんですよ。
7日間の間に仕事のオファーも来てるけどそれも断らなくてはいけない。
あいつ断ったからもういいやって思われたらどうしようとか。
だから7日ってすごい勇気要りました。
そうですね。
でも育児休暇にならないじゃないですか。
7日間なんて。
もう本当に1か月2か月下手したら半年とかの単位で必要になっちゃうんでそうなったらもっと席ないんじゃないかと思います。
うん。
育児休暇は最近テレビとかでも話題になったりとかしてますけどやっぱりちょっとまだ取りづらいのはまだそこまで認められてないんじゃないかな。
まあそれも流れとしてはやるべきなんだと思うんですけどまだやっぱり心配なところはありますよね。
大丈夫なのかなと。
単純に仕事自体が。
あっ取りたいですね。
はい。
ハハハッ。
母子家庭だったんですけど母親のつらいような顔とか見てきたのでそれで僕が父親になった時はしっかり子どもを見ていきたいなというとこから育児休暇取ってもいいんじゃないかなとは思ってます。
はい。
日本の男性の育児休暇取得率は現在およそ2%。
女性の80%と比べると非常に少ないんです。
2%は本当に低いですね。
うん。
やっぱりどうしても周りに迷惑がかかっちゃうって考えちゃいますもんね。
さっきの会社の社長さん育児休暇を取ったって言ってましたけど社長が育児休暇を取るってこれ会社の営業にとっては差し支えがないんですかね。
う〜ん。
それは僕も聞いたんですけどそしたら仕事をシェアしてるから大丈夫って言ってましたね。
シェア?はい。
ワークなんとかって言ってましたね。
「ワークシェアリング」ですね。
もうほとんど出てたじゃないですか。
ほぼ出てました。
ワークシェアリング。
ワークシェアリング。
っていうのはどういう事ですか?仕事を分ける。
そうなんですよ。
常に数人で仕事をシェアする。
そうすると他の人でもできるようになるんで病気や出産ということが起こっても代わりの人がいる。
なるほど。
穴があかない。
そういうこと。
サッカーでいうと固定のポジションだけじゃなくてみんなが3つか4つこなせるとしたら誰かがケガで離脱しても他の人が埋めれるという。
さすがです。
すごい分かりやすかったです。
今すっと入ってきましたね。
そっか。
フォワードに専念してきちゃうとフォワードが抜けたときにおいどうする?うちのチームフォワードいなくなったぞとなっちゃうと。
それはやっぱりみんないくつかできたらそういう困ったことが起こらないと。
なるほど。
えっ!?でも社長業務を分担してる訳じゃないですよね?社長がやってる内容もみんな分かってるんですよね。
なるほど。
それは社長が一番社長というポジションが得意やとは思いますけどみんなでちゃんと。
もし社長がいなくなっても誰かが代わりにその期間は社長ができるような人もいるって事。
そういう事ですね。
それはでもやっておいた方がいいかもしれないですね。
人に属させないということでそうすると誰でもいつでも抜ける事ができるっていう事でいざという時に困らなくて済むんですよね。
そうか。
僕一応そういう意味ではワークシェアリングもう既にしててJOYってやつがいるんですけど実際に彼が病気で3か月芸能界を離れた事があったんですね。
そん時は完全にワークシェアリング制度を導入して完璧に全部僕仕事やりましたね。
なんならJOY君のカツラをかぶって出たこともありますね。
最後までユージと言わずに。
やってましたよね。
既に経験してました!ワークシェアリング。
まさにそうですよね。
まさにそういうことですよね。
穴埋めを誰かがしてくれる同じポジションを作っておけばいいという事ですよね。
まあそうですね。
でも誰にでも代わられるとすごく立場弱いですけどね。
ああそうか。
誰でもできるような仕事じゃ駄目と。
でもJOYしかできないと思います。
(笑い声)はい。
大丈夫です。
他にはできないです。
まあワークシェアリングというのはね男性が育児に参加するためにはこういう制度設計しとかないと駄目だということですよね。
だから……というふうに思いますね。
なるほど。
(父)確かに育児休暇もアリだな。
父さんも取ろうかなあ。
(母)じゃああなたまずはハローワーク行きましょう。
ほらあなたの近くにも経済学が…。
経済学の窓を開けてみましょう!豊中高校編。
2015年1月。
大竹先生のもとにとある経済学の研究者が訪れてきました。
その研究者とは…そう高校生。
彼らが行った研究のテーマは「子どもの貧困問題」。
日本の子どもの実に6人に1人が貧困状態であると知った高校生たち。
大竹先生をも感心させる研究を行ったんです。
まず行ったのは同じ高校に通う401人を対象にしたアンケート。
回答は…。
アンケート結果から分かった事。
それはほとんどの生徒が子どもを貧困から救いたい。
だけど半数はそのためのお金は払いたくないということでした。
そこで彼らは考えます。
2つのアプローチのどちらがより説得力があるか実験を行いました。
まず試したのは人道的なアプローチ…。
(生徒1)子どもは親を選ぶことができません。
人間は皆生まれた時は平等なはずなのにこのような大きな境遇の違いはあってよいのでしょうか?続いて試したのは経済的なアプローチ…。
(生徒2)厳しい環境に置かれている子どもたちに教育支援をすることによって将来あなたが支払うであろう税金を減らすことができ結果的に得になります。
それぞれの説得を聞いてお金を払ってもいいと思ったか再調査しました。
その結果情に訴えて考えが変わった人は僅か25%。
それに比べ「結果的にあなたが得をする」と言われて考えを変えた人は67%にも上ったんです。
人道的なアプローチよりも経済的なアプローチのほうが生徒たちの心を動かしました。
この実験によって高校生たちが導き出した結論。
それが……ということでした。
経済学で子どもたちを貧困から救う。
高校生たちの研究はまだまだ始まったばかりです。
ニヤリ!又吉さんユージさんこんな言葉を知ってますか?「小1の壁」。
はい。
何でしょうね?実はねある待機児童問題のことをいうんですよね。
一般には待機児童問題というのは保育所のことをいうんですよね。
保育所がいっぱいで入れないから保育所に入れるのを待っている子どもたちっていうことなんですけど実は小学校にも待機児童問題っていうのがあるんですよ。
小学校1年生って結構早く学校から帰ってきますよね。
そうですね確かにね。
それでまだ働いてるじゃないですか。
お父さんお母さんもちろん働いてますよね。
その間面倒を見てくれる所。
そういうことでしたら僕はそこに行ってましたのでそこに属してましたので分かります。
分かります?はい。
これは学童ですね。
そうなんですよね。
だから学童保育なんですよ。
そんな学童保育が深刻な待機児童問題に直面しています。
現在の学童保育登録児童数は全国でおよそ93万人。
母親がフルタイムに近い勤務をしている子どもはおよそ120万人。
…と言われています。
このニーズの高さに施設の設置は追いついておらず小学校入学と同時に仕事を辞めざるをえないこともあります。
これが「小1の壁」と呼ばれる問題です。
意外ですね。
だから親にとってなんですよね。
だって…そっか。
保育所とかだと夕方6時半ぐらいまで預かってくれる所があると。
でも学校やとお昼過ぎとかで1年生ぐらいの時やったら終わっちゃうから。
そこからの5〜6時間。
はい。
なるほどね。
それで辞めないといけないと。
そういうことなんです。
だからこの「小1の壁」というのは働く親にとってすごく大きな問題ですよね。
でも生活のために仕事を辞められない家もありますよね。
うん。
だからそれを考えるともう子どもは持ちたくないとか。
特に2人目だったらもうもっと大変だとかということになりますよね。
なんで学童に入れないという事が起きるんですか?あるんですよね学童は。
定員オーバーって事?そうなんです。
全員入れちゃったら駄目ですか?全員入れるとお金もかかるじゃないですか。
施設も必要でしょ。
やっぱり子どもがいる場所というのは必要だったんじゃないんですか。
そうですね。
「小1の壁」解消のため画期的な取り組みを行っている自治体があります。
こんにちは。
(子ども)こんにちは。
又吉さんがやってきたのは江戸川区。
東京23区の中でも子どもが多いことで知られています。
(野口)こんにちは。
ようこそ!どうもこんにちは!ねえ。
みんなと一緒に来ちゃったんですけど。
はい。
こちら学童保育で待機児童がゼロというふうに伺って来たんですけど本当ですか?はい。
江戸川区は待機児童はおりません。
なぜその待機児童ゼロというのが可能なんですか?はい。
では中をご覧いただけますか?はい。
は〜い。
こんにちは〜!こんにちは。
又吉さん学童を訪れるのは実に25年ぶり。
小学生以来です。
ちょっとどいといて。
危ないから。
見せるから。
ハッハハッ。
けん玉とかコマとか全部やってたんや俺も。
うん。
実はここ厳密には学童保育ではなく「すくすくスクール」という江戸川区独自の事業なんです。
江戸川区は10年ほど前に従来の学童保育から対象年齢を引き上げ定員を廃止。
希望者は全員入れる「すくすくスクール」に切り替えました。
すくすくスクールの中には従来の学童クラブの機能も一部残されています。
保護者が望めばあらかじめ登録して出欠を取る事も可能です。
希望すれば誰でも入れるという「すくすくスクール」。
でもそうなると気になることが1つ…。
先生の数とかがどうしても足りなくなるんじゃないですか?指導員は配置しておりますがそれ以外に地域の方が。
お力を頂いておりまして子どもたちのためにさまざまな体験をしてくれます。
実はこの地域住民の存在こそが「すくすくスクール」の特徴なんです。
年間およそ1万7,000人もの地域住民がボランティアスタッフとして参加しているおかげで希望する子どもたち全員の面倒を見ることができるんです。
例えばこちらでは地域のボランティアによる囲碁教室が行われていました。
どうですか?やってて。
あっもう自分も楽しんでる。
子どもたちが成長していくというのは非常に楽しみですよね。
我々もねこう若返ってきますよ。
ああ!なるほど。
今お父さん何歳ですか?私はもう74なんですけどね。
放課後の学校で地域の人々と世代を超えた交流ができるってなかなかすてきですね!又吉さん25年ぶりの学童いかがでしたか?アハッ。
昔に返ってますね。
49。
又吉さん。
はい。
実際に行ってみてどうでした?そうですね子どもたちはもちろん楽しそうだったんですけど関わってる大人たちもねなんかうれしそうでしたね。
へぇ〜!地域で子育てを助け合うということで気兼ねなく家庭や子どもを持てるようになると少子化対策にもつながりますよね。
こうした地域や社会での助け合いが生まれる信頼関係とか結びつきのことをですね経済学で言葉があるんですよね?はい。
あれ?知ってます?もちろん知ってます。
ええ「ソーシャルキャピタル」ですね。
そうですね。
正解?正解ですよ。
すごいですね。
すごいですね。
4年目ですから。
「オイコノミア」4年目でございます。
本当にすごいです。
ソーシャルキャピタル。
はい。
もう解説できますよ。
あっぜひお願いします。
解説は先生お願いします。
そこはじゃ先生お願いします。
経済学ではこれが高ければ人々の信頼や協力そして幸福度が高まり経済効率も良くなると考えます。
昔よりも今ソーシャルキャピタルが大事だと思うんですよ。
子育てにとって。
どうしてかと言うと昔は3世代同居とかっていうことで家族の規模大きかったじゃないですか。
だからおじいちゃんおばあちゃんがいたりして誰かが働きに行ってたとしても面倒を見てくれる人が家族の中でいたというのがあると思うんですよね。
いましたね。
それが今核家族になってきましたから家族で面倒を見切れないというふうになってくるとそれから共稼ぎの人も増えてきたというふうになるとソーシャルキャピタルにより頼った方がいいというふうになってきたわけですよね。
だからソーシャルキャピタルが欠けてると家族もないってなると子育てがしにくいと。
だから家族が小さくなってきたからソーシャルキャピタルを大きくすれば子育てもしやすくなってくるということだと思うんですね。
う〜ん。
なるほどね!
(父)昔はよく近所のおっさんにどなられたなあ。
あれもソーシャルキャピタルだったのかなあ?子育てというとね家庭内だけの事だと思われがちじゃないですか。
でも実際は社会全体で子どもを育ててるということもよく分かったと思うんですけども子どもというのはよく周りの大人のことを見てますよね。
で他人を見てあんな大人になりたいとかあんな大人にはなりたくないというふうに思ってそれで影響を受けて育つわけでそう考えると自分は子育てに関係ないというふうに子どもを持ってない大人は思ってても知らず知らずのうちに子育てに関わってるというふうに言えるかもしれないですよね。
う〜ん。
そうですね。
どうです?又吉さん。
子どもが憧れる大人になれてます?いやなれてないでしょうね。
これからなっていきたいと思いますね。
やっぱり。
どうですか?ユージさんから見て又吉さんは。
う〜ん。
なれてないでしょうね。
(笑い声)いやウソでも言うてくださいよ。
まとめとして。
又吉さんはすてきな部分ってたくさんあると思うんですけど子どもが憧れてるようなピンポイントな質問だと多分憧れてはないでしょうね。
ハハハハッ。
いまだかつて憧れられたことはないですけどね。
でも今後そういうふうに大人として自覚を持って生きていきたいと思いますけどね。
期待してます。
ウフフッ。
期待してない時の言い方になってますよ。
アハハハッ。
頑張ります。
又吉さん今回は一体何を学びましたか?教えてちょ。
2015/05/25(月) 22:00〜22:45
NHKEテレ1大阪
オイコノミア「子どもは誰が育てるの?〜子育て社会の経済学〜」[字]
「子どもがほしい」と思っても今の日本で生み育てるのは大変!そこで経済学が注目するのが、パパとご近所さんの力。子育ての負担も喜びもシェアする方法を考えます。
詳細情報
番組内容
少子化が進む日本。「子どもがほしい」と思っても、生み育てるのをためらってしまう人も少なくありません。そんな難しい問題に、経済学が注目するのは、“パパ”と“ご近所さん”の力。日本ではなかなか難しいサラリーマンの育児参加に風穴を開けるには?放課後、子どもを見てもらうのに、ご近所さんの力を上手に借りるには?子育てには負担だけでなく喜びもいっぱい。それを社会でシェアするため、経済学からの提案です。
出演者
【出演】又吉直樹,【解説】大阪大学教授…大竹文雄,【語り】朴ろ美
ジャンル :
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
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