(サイレン)日本には数少ないERの専門医だ。
内科や外科小児科などあらゆる診療科の救急患者を受け入れる。
冷静に話を聞き体に触れ狙いを絞って病名を診断する。
命に関わる現場はそのスピードが問われる。
果たして今回はどのようなカンファレンスを繰り広げるのか。
さあそれではドクターGの登場です。
(玉ちゃん)今回のドクターGは…
(拍手)「ドクターG」でおなじみですが…。
ミスターER。
(玉ちゃん)緊迫してる現場ですよね。
どんな患者さんがいらっしゃるんですか?自分が緊急だと思ったら全部緊急なので耳にゴキちゃんが入ってる場合でも救急です。
意識がない人とかも来るわけですよね。
もちろん。
意識がない人はほんとの救急です。
今日はどんなカンファレンスになりますか?スタジオがERであると思ってカンファレンスを進めていきます。
(玉ちゃん)現場って事ですね?はい。
ここは今日は現場です。
患者の声に耳を傾け体に問いかける。
総合診療医の武器は問診と診察だ。
症状は?仕事は?生い立ちは?病気を探るヒントはどこに潜んでいるのか。
意外な手がかりを一つ一つつなぎ合わせ病気を探り当てる。
私たちはその人を「ドクターG」と呼ぶ。
病気の正体を探り当てるために全国から集まって頂いた研修医はこちらの3人です。
(玉ちゃん)はいご紹介しましょう。
よろしくお願いします。
お願いします。
お願いします。
ERどうですか?今まで会った事もない人がいろんな事を…いろんな主訴でやって来るので…。
そうですよね初対面ですもんね。
初対面でとんでもない主訴で来るわけですもんね。
國谷先生。
最初何でもないかなと思っていたけれども診断を進めるにつれて実はすごい命に関わって急を要するような疾患だったという時にはすごいドキドキします。
(玉ちゃん)まさにドクターGの患者さんですよね。
今日ここもERですからね。
ひとつお願いします。
福田先生はどうですか?この前経験したのは冬だったので外で倒れてて泥酔してて意識もなくて低体温症を合併した…。
(八代)危ない…。
(玉ちゃん)書記を務めて頂くのは…よろしくどうぞ。
山口先生もじゃあERですね?はい。
もうここERですよ。
さあそれでは病名を探るための再現ドラマを見て頂きましょう。
ドクターGの症例に研修医が挑みます。
テレビの前の皆さんも一緒に考えて下さい。
ドクタージェネラル!お客さん着きましたよ。
お客さん?
(うめき声)大丈夫かい?
(うめき声)今助け呼んでくるからね。
(うめき声)誰かいますか?誰か来て!大丈夫ですか?動かします。
私はERの医師です。
はい…。
うう…はい。
すごく…。
いいえぶつけてはないです。
はい…。
動かしますね。
はい。
今日の明け方ぐらいです。
はい。
え?今ので終わりですか?ほ〜っ…。
この「酸素飽和度」って説明して頂けますか?これ爪の方に機械を当てまして血液の中にどれくらい酸素が入ってるのかというのをみる検査です。
(玉ちゃん)どれぐらいになると危ないという事に…?90%切るとめちゃくちゃ危ないですね。
実はここで普通は「鑑別診断を書きましょう」とやるんですが…。
いつもそうですよね。
ここERですからね今日。
ERにはさまざまな症状の患者が運ばれてくる。
ERは…両方必ず考える。
でスピード感がすごく大事です。
ERでは生命の危機に瀕した患者にまず救急処置をする。
同時に見逃すと…ここ救急室です。
先生方今働いているんです。
当直です。
さあどうしましょう。
どんどん手を動かしてこの病気だけは絶対最初に除外しておきたいという気持ちあるでしょう。
そもそも若い女性でこれだけ強い痛みがあるという段階で一番嫌なのは「大動脈解離」であったりとか命に関わるような疾患をまず除外したいなと思います。
福田先生どうですか?そうですね。
じゃあ検査とか処置でどういう事したいですか?超音波の検査は先にやりたいかなと…。
やっぱりエコー必要ですよね。
とりあえず今すぐ命が危ないという意味ではこれはみておきたいですよね。
大動脈解離は体の中心を走る大動脈の内側の壁が裂け全身への血流が阻害される病気です。
血管は?今腹部大動脈をみてましたけど大きな破綻はなくて詰まってる様子もなさそうでした。
きれいですよね。
他にどんなのがありますかね?福田先生どうですか?妊娠可能の年齢の女性なので…そちらの方を病歴から聞いてみて可能ならば妊娠反応をとってみたり…。
卵管に着床してしまう「子宮外妊娠」は手遅れになると大出血を起こし命を失う事もある病気です。
妊娠に関してはご本人に話を確認すると…。
そのような事はありません。
「それはまずないですよ」というふうな話で…。
分かりにくい時ももちろんあるんですけど…。
じゃあもしこの患者さんがショックだったらどこまでしたい?ショックで「う〜っ」ってほとんど会話ができないよという時はどういう事したいですか?これから急変するという可能性も考えてルートをとっておく。
ルート確保。
患者の容態の急変に備え速やかに薬を投与できるようあらかじめ血管へのルートを確保しておく。
他には?そうや!心電図絶対すぐ撮らないと。
問診なんかどうでもいいから早く心電図撮らないといけないです。
そうでしょう?ねっ。
それから…?酸素忘れちゃ駄目だよね。
酸素すぐやりましょう。
それからモニターのせるのが意外に遅い。
でもそれは患者さんの状態を維持するだけですから。
それから…はいお願いします。
はいはい。
レントゲン…。
そうや!胸部のレントゲン撮らないといけないの。
救急です。
ポータブルの胸部お願いします。
どうや?これポータブルなので持ってきてその場で撮れるんですよね。
目の前で治療しながら考えていくというのが大事ですよね。
そこで是非これを今日は覚えてってほしいんですけど…これをまとめると……と覚えるんですね。
覚えやすい。
じゃあご唱和お願いします。
「さるも聴診器」!はい。
すばらしいですねさすが。
みんな恥ずかしがって言えないですが大したもんです。
じゃあ俺もER行った時「さるも聴診器!」って…。
忘れてたら困る先生がさ…。
「意味不明な事を言ってます」とか言われちゃったりしてね。
本当に患者さんが危ない状態で会話ができない時にはこれをいかに早くやって原因を探すというのが大事なんですよ。
腰の激しい痛みを訴えタクシーで駆けつけた患者。
歩いてくる患者さんで元気そうでも実はすごい病気だった。
それを探すためにはどうしたらいいかという事でしょうね。
ここから問診に入るわけですが続きのVTRをご覧下さい。
ドクタージェネラル!大動脈の病気や子宮外妊娠は心配なさそうなのでこれから病気とその原因を探しましょう。
(原)はい。
それでは腰をみます。
背中をめくりますね。
はい。
痛みを感じたら教えて下さい。
はい。
そこが痛いです。
脇の方を押しますね。
脇は大丈夫です。
そうです。
いいえそういう事はありません。
(原さとみ)
仕事は広告代理店の営業で入社して15年たちます
ああ…そういう事ですね…。
内容は断トツにいいんだけど金額が高いという事で駄目でした。
(ため息)残念でした原ちゃん。
部長すみません。
この企画安売りしたくなかったんです。
ところで好味食品のイベントの資料先方からの要請はちゃんと入れ込んである?それ以上の提案をしたいと思います。
真下君。
はい。
クライアントのために提案するんじゃないのよ。
消費者のためにするのよ。
ええ頑張ります。
入社2年目の社員にイベントの企画を任せていたんですがなかなかはかどらなくて…。
私も少し疲れがたまっていました
真下こんな商品告知なんか早くクリエイトに回すんだよ。
何でも自分で抱えちゃ駄目よ。
かなり寝不足でした
偏頭痛を起こす事があるのでたまに頭痛薬をのむ事があります。
そういった薬はのんでいません。
この1か月間は特に忙しく不規則な生活になったので食事もとれたりとれなかったりしていました
課長どうです?たまには。
飲みに行きましょうよ。
ねっ?お願いします!
仕事柄お酒の席でのつきあいが多く部下たちはしょっちゅう飲みに行っているようですが私はお酒があまり得意ではないのでよほどの事がないかぎり参加しません
いいえ
いいえ
はい
もしもし?私。
ごめん。
今夜ももう少しかかりそうなの。
はい
分かりました。
それでは腰痛を起こした原因として…
実は昨日の事なんですが…
はい福地です。
はいああどうもお世話になってます。
はい。
えっ?ああはい!やった!やったよ真下好味食品!まさか…通ったんですか?そうだよ!やったな!やった!
仕事に慣れず苦しんでいた部下の企画が初めて通ったので久しぶりに飲み会につきあったんです
次行くぞ真下!
お祝いという事で1次会で少しだけビールを飲みもう1軒行く事に…
でもやっぱりお酒が合わないのか何となく体調が良くなくて…
課長大丈夫っすか?あっ…大丈夫。
あれ?真下君は?あいつならさっきトイレ行ってまだ戻ってきてないですけど…。
捜してくるわ。
大丈夫だって言ってんのに課長優しいからね〜。
真下君!何やってるの。
駄目じゃない。
こんなとこで寝てちゃ!ちょっと!はい。
よいしょ。
ああっ!イタタ…。
真下?おい何やってんだよ。
ゴツッという音が聞こえたような気がするんです
気のせいかもしれません。
その時痛みを感じましたが回復したので家に帰りました
ハァ…。
ただいま。
おかえり。
ごくろうさん。
夫は私が珍しく飲んで帰ると連絡したもので趣味の模型作りをしながら待っててくれました
(原)もう疲れちゃった…。
おい風邪ひくぞ!風邪ひくぞって!うっ…。
どうした?イタッ…。
そんな格好で寝てたら俺だって痛くなっちゃうよ。
ほら完成したぞ。
いいだろう?イッ…。
どうした?腰も痛くて…。
ああ…大丈夫か?今日ひねっちゃって…。
これまで腰が痛かったり…
ありません
さとみ。
大丈夫か?やっぱりすっごい痛い…。
たまには休んでゆっくりしろよ。
うん…分かった。
じゃあいってきます。
いってらっしゃい。
夫が出かけてからもしばらく横になっていれば腰の痛みは治ると思っていました。
いろいろ体勢を変えながら昼過ぎまで休んでいましたがどう寝返りを打っても腰が痛くて…。
救急車を呼ぼうと思ったんですがなんとか歩けたのでタクシーで来たんです
どうしちゃったんだろうね。
VTRを見て頂いてますがね…。
それでは研修医の皆さん疑われる病名をフリップにお書き下さい。
やっぱ腰をひねったってところが随分ですよね。
(八代)ゴツッと音がした…。
ゴツッという音が聞こえたような気がしたと言ってましたけど…。
リビングで寝てる時頭押さえてた気がするんですがイテェみたいな。
あれよくありますよね寝てしまっちゃうとか。
変な感じでね。
そういう時すごい痛いですよね。
はいはいはい。
こう起こすんですよね。
すごい楽なんですよ。
でも真下君のせいじゃないように思うんですよ僕は。
倒れた時に彼女が気を失ってるように僕は見えたんですけどどうですかね?なるほど。
彼女がですか?偶然にああ見えたけど気を失ってたんじゃないかな…のように見えたから真下君を責めちゃいけないなと…。
犯人を当ててるわけじゃないんだから。
旦那さんのというのも何かあるんですかね。
溶剤でね。
ベンジンとかああいうの使ってっから。
(平)3時間吸ってたわけですから。
(玉ちゃん)同じ所で。
そうだ犯人は旦那だ。
分かった!犯人捜し…。
研修医の皆さん病名を書き終えたようです。
フリップオープン!
(玉ちゃん)はいどうぞ。
それでは福田先生から病名挙げてって下さい。
(玉ちゃん)國谷先生は?
(玉ちゃん)松本先生は?ここからはドクターGと研修医との真剣勝負です。
カンファレンススタート!はいありがとうございます。
大体僕が書いてほしい病名がある程度出てきてると思います。
研修医が挙げたのは…まず福田先生「硬膜外血腫」の病気の説明をして下さい。
脊髄に膜が硬膜くも膜軟膜とあるんですがその硬膜の外に血のかたまりができる事によって神経が圧迫されて痛みを誘発したり…。
体質や薬の服用などで血が止まりにくい人が腰をひねるなどの外傷で発症する事が多く激しい腰痛を起こします。
どうしてこのVTRから硬膜外血腫を疑ったんだという事を教えて下さい。
最初の後輩を背負った時に腰を痛めた。
あっ!イタタタタ…。
運ばれた時も確かに脊柱に沿って圧痛点はある。
今のとこ現状ではこれを挙げとくべきかなと考えました。
じゃあ次國谷先生。
背中の方に主に痛みがあるという事で背中の方にある臓器を考えて…。
もんどりうっちゃうらしいね痛くてねあれ。
どこで疑いました?
(國谷)え〜と…。
前日に飲み会があったという事で飲酒があるという事。
でストレスもその前からずっとあったという事でそちらの痛みが出てきたのかなと考えました。
じゃあ松本紘太郎先生。
本人の痛がってる場所からは椎体の病気が一番に疑われました。
腰の骨に上部から圧力がかかる事で骨が潰れる病気。
根拠を教えて下さい。
やっぱり前日に男性を抱えたという外傷に近いような病歴があった事とあと診察上で椎体に場所としては一致する痛みがあって疑いました。
この骨ですね。
この骨がクシャンと潰れるような形になります。
折れるんじゃなくて潰れる…。
潰れる形の折れ方ですよ。
私は20代の時にものすごい腰痛…。
針を40本打ってコンサート行くというぐらい。
40本もですか?そうよ腰に。
そんな腰痛あったんですか。
(玉ちゃん)大変ですよね。
見逃したくない病気ちゃんと考えた事は皆さん合格点です。
とてもいいと思いますよ。
ERでは危ない病気を鑑別に挙げつつその病気を否定する要素も考えなければならない。
福田先生から合わない事はどういう事がありますかね?これでは全く説明ができないと考えています。
急性すい炎として合いにくいなと考えるのは後頸部痛後頭部痛が前日にあったという事。
風邪ひくぞ!風邪ひくぞって!うっ…。
どうした?イタッ…。
それでは腰の骨折を挙げた松本先生はこの首の痛みをどう説明するのか?頸部も痛がっていたので…。
(玉ちゃん)首ね。
首も痛がっていたのでもしかしたら骨に骨粗しょう症骨の密度が下がっている病気がもともとこの人が持っていて折れやすい状態にあったのかもしれない。
38歳。
このぐらいの年齢の方でも乳がんはいらっしゃるので骨に転移をしていたと。
やっぱり僕らは若い人で圧迫骨折普通起こらないと考えないといけないので起こるとしたらなんかおかしいよね。
松本先生は骨粗しょう症になる原因としてがんの骨転移を考えた。
そういう意味ではそれを疑うのはすごく大事ですよね。
じゃあ頻度が高い病気もちゃんと考えないといけないしこの疾患を疑ってるよというのを挙げてみましょうか。
よくある病気としては少し位置がずれてますけどおしっこの通り道の「尿路結石」は頻度が高くてVTRのような痛がり方でいらっしゃる方が多いかなと。
どういう時間帯に多いと思います?何で明け方なんですか?寝てる間におしっこが濃縮されるんです。
それで石のかたまりができるので…。
「我慢できない!」っていって56時に来るんです。
「死ぬ!死ぬ!」と言うんですが死なない病気です。
でもそれほど痛いんですよね。
そうです。
じゃあ他にどんなのがありますか?「腎梗塞」は見逃したくないです。
腎臓に通っている血管が詰まってしまって腎臓に血液が行かなくなってしまってほっておくと腎臓が死んでしまうような…。
頻度とどういう人に多いのかというのは実はすごく大事で病名並べるだけじゃなくてこの患者さんの…だったらこの若い人でよくある病気って何があるの?一番あるのは…
(玉ちゃん)「魔女の一撃」出ました。
後ろからザクッという…。
(玉ちゃん)イテェ…!魔女の一撃を何度も食らってるんですけど…。
急性腰痛症で救急車乗ってきて「死ぬ死ぬ」って言う人いますよね。
急性腰痛症じゃなくて神経所見があったら何を考えるんですか?ヘルニアでしょう。
ヘルニアきちんと考えないといけないですよね。
という事は坐骨神経痛があるかどうかをきちんと調べないといけないという事になりますよね。
腰の痛みだけでなく…ヘルニアは神経圧迫しちゃうんですがそしたら痛みどう鑑別しますか?脚を伸展してあげると…。
何て言うんですか?それは。
陽性が出るか…。
脚伸ばしてあげるってやつをやってみますか。
平さん腰借りてもよろしいでしょうか?僕ですか?僕ちょっと腰痛いんですけど…。
坐骨神経痛があるかを確かめる身体診察。
足首を曲げ膝を伸ばし脚を30度〜60度まであげます。
(八代)全然大丈夫。
坐骨神経痛ではない。
ないですよね。
果たして原さとみさんの病気は…脚を持ちあげますよ。
(原)はい。
体のどこかに痛みを感じたら教えて下さい。
大丈夫です。
それでは反対側です。
はい。
痛くないです。
あれ?大丈夫なんですね。
という事は坐骨神経痛はどうも…。
なさそう。
そうだよね。
なさそうだよね。
これまでのカンファレンスでさまざまな病気の可能性が考えられたが…激しい腰痛から考えられる病気は他にないのか?さあ診断を絞り込むためにVTRの続きをご覧下さい。
ドクタージェネラル!もう少しお話を聞かせて下さい。
ははい…。
最近…いいえ変わっていません。
(看護師)原さんの会社の方が見えました。
どうぞこちらへ。
課長…。
真下君。
福地さんから病院に行ったと聞いて飛んできました。
すみません。
僕を介抱してくれたせいで…。
そんな事ないわよ。
それより真下君そのおでこどうしたの?よく分からないんですけど朝起きたらこぶができてて…。
もしかすると…ゴツッと音がしたのは…。
それは原さんではなくて…。
記憶ないんですが…そうかもしれないですね。
真下さんが覚えている範囲でいいんですがゆうべ原さんに…
(真下)
1次会の時の事なら少し覚えていますが…
更に今日は珍しく原ちゃんも来てくれました!お酒は得意ではないとおっしゃいましたが…少し飲むだけでいつの間にか頭がズキンズキンと痛くなってるんです。
課長無理しないで下さいよ。
ああ…いつもの頭痛だと思う。
そうか真下は課長と飲むの初めてだもんな。
課長はお酒を飲むと頭痛がするんだよ。
(原)
その少し前…
真下君が唐揚げに喜んでいて…。
(真下)
僕がトイレから戻ると…
(店員)はいメガ唐揚げお待たせいたしました。
メガ唐揚げがテーブルに運ばれてきて…
はい2個いっぺんにいっちゃいます!
(歓声)ピヨピヨピヨピヨバッサバッサ!バッサバッサ!
(原)
真下君がふざけていたその時です…
(真下)
そうだあの時…課長一人だけ笑っていなかった…
なるほど…。
そうですか。
さあでは研修医の皆さん考えられる病名をお書き下さい。
なんか真下の印象しか…。
う〜ん…。
あのゴツッという音は真下さんだったんですね。
真下の話どうでもよくない?彼女だ。
真下あんまり関係ないはずなんだけどピヨピヨとかやっててそれが頭痛くなったわけじゃないし…。
さとみさんですよね。
お酒飲んでる時に頭痛がしてたと。
首の後ろを押さえてました。
(玉ちゃん)お酒弱いんですね彼女は。
絶対駄目なんですねお酒がね。
俺も酒飲んだ次の日頭痛いんだよね。
それは二日酔いですよ。
二日酔いですか。
そうなんだ。
やっぱゴツンだな…。
ゴツンか…。
それを覚えてたら意識はあったという事ですよね。
意識はありましたね。
さあ研修医の皆さん病名を書き終えたようです。
フリップオープン!
(玉ちゃん)ジャカジャン!さあ福田先生からお願いします。
(玉ちゃん)すごいな。
國谷先生。
(玉ちゃん)はい。
松本先生。
再びドクターGと研修医との真剣勝負です。
最終カンファレンススタート。
はいありがとうございます。
なかなか挙げてほしい病名が挙がってるなあと思ってます。
3人の鑑別はいずれも血管の病気。
「解離」とは血管の内側の層が剥がれ裂ける状態。
激しい痛みを伴い命に関わる事があります。
松本先生から。
発症の契機に遡った時に突然の発症である事から血管の病気である可能性は考えなきゃいけないかなと思いました。
先ほど腹部大動脈の超音波の検査は出して頂いてましたがその上側の血管の超音波に関しては出ていなかったのでそちらも見たうえでこの疾患を除外する必要があるかなと思いました。
特に今回の女性の場合は初め腰が痛いと言って来ていてその後頭痛という症状もあったようなので血管の病気と神経両方に変化を来す病気として大動脈解離を挙げました。
要するにエコーで100%分かるかって話。
「さっきエコーみたから大丈夫だ」というんじゃなくてしつこく探すというその態度僕大好きですね。
ありがとうございます。
國谷先生と福田先生。
説明の方國谷先生して下さい。
「椎骨脳底動脈」という頭の方栄養する血管があるんですがそちらに解離が起こる…。
脳の血流が悪くなり意識障害や神経障害を起こす事があります。
じゃあどこのVTRで疑ったのかな?一番最初に飲み会で唐揚げが運ばれてきた時に突発性の頭痛があって…。
私も明らかにシーンを鮮明に覚えてるぐらい突発的な発症だったという事で…。
(原)
真下君がふざけていた…
血管が裂けたり破裂するような病変があったのかと思います。
患者は酒を飲んだ時に起きる頭痛の事をこう話している。
頭がズキンズキンと痛くなってるんです。
ふだんは「いつの間にか痛くなる」と表現しているのに対し今回は頭痛を起こしたその瞬間何が起きていたかを鮮明に覚えている。
頭が痛くなった瞬間を覚えてるか覚えてないかという話ですか?時間が言えるかどうかが大事なので…。
真下君が食べた時になりましたというと何時何分って言える。
どんな病気考えるんですか?國谷先生。
そうですよね。
脳を保護するくも膜と軟膜の間にある血管が破れ出血する病気で突発的な激しい頭痛を起こします。
多くは発症した時刻を明確に記憶しているのが特徴です。
患者の症状の経過は来院前日記憶に残る突発性の頭痛があった。
自宅のソファーでうたた寝をしているうち首に激しい痛みと腰痛が生じた。
そして来院当日じっとしていても腰痛が治まらなかった。
これらの経過から…後頭部を押さえて…。
で腰が痛い。
(八代)腰が痛い…。
(玉ちゃん)何でしょう…?大事なキーワードであるという事がひとつですよね。
ドクターGが読み解いたのは時間を追って後頭部首そして腰へと移動した痛みだった。
痛みが上から下まで移動する病気一つ一つ考えてみましょうか。
積極的には疑わない。
ありうる。
福田先生最初挙げて変わったんですけど…。
ちょっと考えづらい…。
ちょっと考えづらいですよね。
体重減少とかそういう問診では否定的で他の症状も出ていないので…。
一応ちょっとこういう感じですかね。
かなり可能性はない…。
すい炎消しましょう。
ないと思います。
消しましょう。
まず痛みの場所が違う…。
痛みが移動する病気としてどうですかね?椎骨脳底動脈解離ってどうですか?腰痛くなりますか?ならないです。
くも膜下出血って頭痛くなって腰痛くなる?腰はあまり…。
例えば解剖考えてほしいんですよ。
大動脈もつながってますよね。
つながってる?つながってない?つながってます。
くも膜を含む脳の三層の膜を「髄膜」と言い髄膜は脊椎の中の髄腔を通り腰までつながっています。
くも膜下出血を起こすと血液が腰まで下がり炎症を起こす事があります。
一方大動脈も胸から腰までつながっていて解離を起こすと痛みが上から下へ移動する事があります。
痛みが上から下まで移動する病気この2つがやっぱり気持ち悪い。
どんな検査をしたいの?造影CT検査。
造影CT。
最初から造影ですか?単純…。
単純を撮ってから…。
まずはくも膜下出血を疑い単純CTを撮る。
脳内に出血が見つからなければ大動脈解離を疑い血管に造影剤を入れ撮影する。
「CTお願いします」「分かりました。
前の患者さんいますんで10分後に連れてきて下さい」と言われました。
10分間まだ余裕があります。
何か身体所見とりたくない?ケルニッヒみたいよね。
この2つの病気のうちくも膜下出血であれば簡単な身体診察で診断できる。
「ケルニッヒ徴候」の診察はあおむけになった患者の膝を90度〜135度まで一気に伸ばします。
腰から脳までつながっている髄膜が刺激され瞬間的に頭痛を感じれば陽性です。
膝を曲げ伸ばしします。
はい。
痛ければ教えて下さい。
はい。
イッ!痛いです…。
患者に現れた身体所見は陽性だった。
林先生は実際にERへ来たこの患者に対し…大丈夫ですか?はい!皆さん最終診断を声を合わせて言ってもらいましょうか。
全員でね。
せ〜の!はいご名答です。
(拍手)じゃあCT出そうか。
CT一回出しましょう。
CT検査では正常な脳は全体的に灰色に映る。
しかし原さんの画像には白くくも膜下出血を起こしたあとが見つかった。
腰痛の原因は大動脈解離ではなかった。
最初に見つけられないと次もう一回パーンと破れる事があるんですよ。
さとみさんは大丈夫だったんですね?さとみさんはもちろん大丈夫です。
(玉ちゃん)ああよかった。
腰痛を訴えていた原さとみさんはくも膜下出血であると速やかに診断された。
脳の血管を手術し社会復帰する事ができた。
くも膜下出血はまひも出ないししびれも出ないし…話の聞き方をどういうふうに聞くかというのはすごく大事なんですよ。
どんな質問がいいと思いますか?「頭が痛くなった瞬間何をしていたか?」。
そうですよね。
すごくいい事言いました。
ありがとう。
やっぱり救急医なれそうな感じがしてきましたね。
将来僕が是非先生方になってほしい医者というのは「うちの科じゃない」と言う医者にはなってほしくないです。
「ウチじゃない科」と言うんですけどね。
「僕の専門はこれだからそれじゃないよ」。
「じゃあ何ですか?」「うちじゃないうちじゃない…」。
結局患者さんがたらい回しされる事になるので…そのために今の研修があるので。
そうすると先生方に助けられる患者さんはすごく増えると思います。
将来自分が進む科じゃない科を今一生懸命やっておくといいですよ。
そうすると将来必ず皆の専門医としての診療を助けてくれると思います。
ドクターGのメッセージ聞いていかがでした?ほんとに患者さんの主訴が腰であっても今回のように頭が原因である事もありますし全身が診れる医者になりたいなと改めて思いました。
一番強く訴えられる症状に目が向きがちなんですがやっぱり患者さんの言葉は患者さんの言葉でそれを医療者側の言葉に翻訳するというかそういう作業がまず大事なんだなとすごくよく分かりました。
固定観念に縛られてうまく診断できなかったんですがしっかり今回で学べたと思うので今後に生かしたいと思います。
今日ERという設定でしたからね。
従来とは変わった展開でしたけど。
平さんいかがでした?自分がこうだと思って執念で探していくというのとそれを客観視してる自分というのを持たなきゃいけないし難しいなと思いますね。
八代さんいかがでした?患者さんの言葉をしつこくうまく聞き出す。
そうすると名医になるんだなと。
それはすごく感じました。
先生ありがとうございました。
研修医の皆さんもおつかれさまでした。
次回はどんなカンファレンスが繰り広げられるのでしょうか。
さようなら!どうもおつかれさまでした。
2015/05/26(火) 14:05〜14:55
NHK総合1・神戸
総合診療医 ドクターGセレクション「腰がすごく痛い」[字]
広告代理店勤務の38歳女性が、腰がすごく痛いと訴え、病院へ!前夜、酔いつぶれた部下を介抱しようと肩を貸したところ、転倒したという…。いったいどんな病気なのか?
詳細情報
番組内容
患者は、広告代理店に勤める38歳の女性。若手を指導して企画コンペに挑ませ、見事、受注が決まった。普段、宴席に出ないが、このときばかりはお祝いの会でお酒を少し口に。酔いつぶれた若手を介抱するため肩を貸したところ、一緒に転倒してしまった。翌朝、腰がものすごく痛くなり…、病院にかけこんだところ、ドクターGは意外な病気を診断した!ER専門医の林医師がスタジオをERさながらの緊張感あふれる場に変える!
出演者
【出演】福井大学医学部附属病院救命救急センター…林寛之,【ゲスト】八代亜紀,平岳大,【司会】浅草キッド,【語り】小野寺一歩,佐竹海莉
ジャンル :
情報/ワイドショー – 健康・医療
バラエティ – クイズ
ドキュメンタリー/教養 – 宇宙・科学・医学
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