9NHK短歌 短歌de胸キュン 題「花」 2015.05.26


さあ今日も楽しく短歌を学んでまいりましょう。
先生よろしくお願い致します。
よろしくお願いします。
この番組のメンバー全部で8人いるんですが短歌の出来によって出演できるのは4人だけ。
今回の出演勝ち取ったのは僕とこちらのメンバーです。
(3人)イエ〜イ!何ですか?何ですか?何で何で?気に入らない?何が?本当に真剣に短歌に臨んでるんですよ。
小島さん井戸田さんはほんとにラッキーパンチだけでやってるなって思っちゃいますもん。
短歌に取り組む村上さん。
芸人仲間と短歌ライブを行うほどの打ち込みようです。
指導するのは歌人の小島なおさん。
短歌ライブの成果を見せる事はできるのでしょうか?さあ先生今日のテーマは何ですか?「花」です。
今回は思いを花に託して短歌を詠んでみましょう。
まずはその例を紹介。
花が赤く咲いている時に花だけではなくて幹も根も髄も赤いというのを聞いたらとてもそれがかなしい。
この時の「かなしい」は悲しいという字と愛しいという字と両方思いを込めてるんです。
つまり咲ききるという事の命の迫力のすごさに悲しいような愛しい思いをしますっていうような歌なんです。
あ?どうかしました?もうキャパオーバーが過ぎるよ。
なぞりました。
すいません。
今日最初のレッスンです。
エピソードにふさわしい花の描写を加え短歌を詠んでみましょう。
アサガオって結構育てるの簡単じゃないですか。
それすら枯らしてしまうという意味で花には意味を込めてますね。
「早口」がとてもうまくお母さんてそういうもんなんですよね。
早口で言うんですよね核心のところを。
その時にね「母の早口」で終えた方がいいんじゃないかなと思って見てました。
「『彼女のせいね』と母の早口」っていうふうな。
下の句の語順を変えた事で「早口」という言葉が更に印象深くなりました。
いろいろ言われてしょぼんってうつむいてるんですけどでも花はちゃんと咲いてて気持ち的にはパ〜ッて咲いてる感じを短歌にしてみました。
花の形状と気持ちをリンクさせた?はい。
比喩が合ってると思いました。
ストレートに「恋のことをとやかく言われうつむいた」ってやると今のエピソードに鈴蘭の恥ずかしそうな感じが出るんじゃないかなと…。
先生ちょっと…それじゃあカンちゃん。
あっそうだ!朝ドラ出てるらしいじゃん。
あっそうなんですよ。
この番組のおかげで出させてもらってます。
この番組のおかげで?はいこの番組見て…。
ちょっと待って。
この番組出てると朝ドラ出れる?そんなパイプあった?違いますよ。
カンちゃんが頑張ってるからですよ…周りから反対したりあなたこれ恋じゃないよみたいな。
その中でもつぼみが開いている事を見つかったっていう。
さっきのエピソードを利用して「弟が恋をしていてガザニアが強い風でもつぼみを開く」ってやると一首全体が比喩のような感じにはなります。
俺やっていいですか?はい。
家族がいろいろ弟の恋に対して蝉みたいに騒いでるみたいな。
これは「観察する」がすごくよく生きていると思いました。
それでまた弟の恋も家族中が観察している感じが出ていてここはうまく捉えたなと思います。
「蝉ほどさわぎて」というのもうるさいんだけど遠くの方でさわいでる感じがしてなかなかうまく捉えていると思いました。
出てますよ。
NHKの皆さん井戸田短歌出てますよ〜!続いては入選歌の発表。
投稿歌の中から佐伯さんの選んだ四首を紹介します。
花が好きな女の子なんだろうと思うんですね。
いろんな花の名前を男の人が教えてほしいと。
それはあなたが自分の名前を僕に言ってきたその時のそのきれいな響きでいろんな花の名前を教えてほしいという歌なんじゃないかと思うんです。
これは胸キュン短歌だな〜。
奏一郎やるな〜!結構上の方だと思うんですけど。
桜が散っているのを見た瞬間にもう黒板のさっきまでやってた授業の文字が消えてたというそういうきれいな春の状況なのかなと僕は思ったんですけど。
これも「花吹雪に攫われて消える」。
つまり3月頃に詠んでるんじゃないかと思ってこのクラスともお別れという時に黒板に数式だけ残ってたりしますよね。
それを自分が撫でてさようならと言ったんじゃないか?17だから。
なるほど。
すごい!やっぱそう考えると…君は楽しそうに話してるからきっと花が好きなんだろう。
また会いたいから一生懸命知識を仕入れているっていう。
あれだったら嫌ですね。
その女がそれを演じてたら。
そんなのやめましょうよ。
そこいくの?なるほどそうか〜!そうですよね。
醍醐味ですよね。
この歌は私初めはねすごく甘いかなと思って読んでたんですけど何回か読んでるうちに何かしらの心の揺れが入ってるような気が…。
何かそこから話が弾んでいくんじゃないかと思ってふざけてはめてみたら「とても綺麗」と言って綺麗な顔した男の人が笑ったらひんやりした感じがしてきたんですね。
本当は結婚したいのをにおわせるためにやったはずなのに男は気付かず…。
怖い怖いちょっと怖い。
これちょっと怖いやつだわ。
今度は我々のエピソードをもとに短歌を作ってまいりましょう。
えりちょす最近の印象に残る出来事ありますか?おめでとう!おめでとう。
こちらがえりちょすのエピソードをまとめたもの。
今度はこのエピソードにふさわしい花を登場させ短歌を作ります。
名前をちゃんと入れてるところがとてもよかったと思うんです。
別の花を入れられるととてもよかったような気がするんですけど。
「一輪の薔薇」っていうのがいかにもなんですよね。
「一人きりの卒業式で」というところで寂しい感じが出ていてそれでアカシアの匂いというのでこれはこのままサラッとできていていいのではないかなと思いました。
やった〜うれしい!この2年間で卒業できるかどうかというのが危うい感じだったんですよ。
桜が散る前に絶対にみんなと同じタイミングで卒業したいという気持ちがあったんで…。
「散り急ぐ桜のような証書授与」でもいいんですよね。
急いで急いで授与されている普通の感じの卒業式じゃないという感じが出ますので。
「桜のような」とする事で一首全体が比喩のような印象に。
読者の想像をかきたてる歌になりました。
チューリップっていうのはピンと立ってるじゃないですか。
それが卒業式をイメージさせて。
惜しいなと思ったのは「一同」っていう言葉ですよね。
ここが例えば「友だち」でもいいんですよね。
「卒業生の代わりに並んだチューリップ」でもいいし発想がすごくよくて柔軟さはいいなと思いました。
顔がもうどんどん。
さあ続いては僕たち番組メンバーが視聴者のもとを訪ねて一緒に短歌を作る「Shallwe短歌」です。
やって来たのは…マジか!取りに来たな第一声!一宮中学校を訪ねます。
何か聞こえない?あっちょっと聞こえるね。
今回応募してくれたのは…。
(井戸田カン)こんにちは。
はぁ?え〜?終了!撤収!帰りましょう。
一緒に短歌を作ってくれるのは吹奏楽部の28名。
ふだんは国語の授業で短歌を学んでいます。
7年前アルトサックスを演奏した事があるという井戸田さん。
唯一の男子部員凪君と一緒に音階練習に挑戦!
(アルトサックスの音)音階の練習井戸田の音程が外れるあら?ちょっと違くない?音階の練習才能あります?満ちあふれてる?はい。
凪くんの方が。
いやいや…。
いやいやいや…。
凪くんの方が…凪くんの方が…。
吹奏楽部と一緒に作る短歌のテーマは「音楽」。
クラブの代表者4名と井戸田さんカンちゃんが短歌を発表。
最もよかった短歌を佐伯さんに選んでもらいます。
カンちゃんからお願いします。
はい発表します。
(拍手)韓国では「ナビ」というんですけど日本語だったら「ちょうちょう」。
・「ナビヤナビヤイリナラオナラ」オナラ?韓国語なら来て下さい。
いいね〜。
チューバってどれ?
(チューバの音)ああそういう音か〜島全体に届いてるといいですけど。
(拍手)ホルンの見た目が丸くてカタツムリに見えるので。
わ〜いいね。
なんかいいね。
(拍手)
(凪)今日一緒に吹かせてもらってすごいなと思って。
マジで?はい。
(拍手)みんなで演奏してくれた曲が「がむしゃら行進曲」という曲なんですけどもその入りが「ドンパララ」っていう感じだったんですよ。
ここに来るまでの間風が非常に強くてその風に逆らいながら我ら進むぞみたいな若い演奏がすてきだったなと思って。
スタジオの佐伯先生この短歌の中で一番いいのはどれですか?井戸田さんの作品。
うぇ〜!「淡路の風にさからいながら」というところに若い島を飛び出しそうな音楽が流れてたんだなっていうのが伝わってきましたので。
もう褒められ慣れない。
「shallwe短歌」では…村上さん行きます?ロケ。
小島さんにそこ取っといてあげないと…。
なるほど。
スタジオも来れないロケも行けない。
今回出演できなかった4人も加わり「花」を詠んだ短歌で勝負します。
うわ〜なるほど。
ツツジの咲き方ってすごい…よく言えばすごく祝ってるようにも見えるけど祝われるべきでない僕にとってはちょっとうるさすぎるという。
「うるさいツツジが」というのもツツジに対する独特な個性が出ていると思いました。
ツツジが五月に咲くというのはわりと分かるわけですよね。
そうすると世界とか地球とか五月じゃないものを入れられるとご自身の…。
俺世界か迷ったんですよ。
でもとても上手な歌です。
ありがとうございます。
うわ〜なるほど。
好きな人と一緒にお祭りに行った帰りでひまわりが咲いてたんですけどこう枯れちゃってて夏の終わりを感じて…。
「秋色」っていう時にね「秋の色に」とやっただけでもちょっと違うんです。
「秋の色に枯れたひまわりと目が合って」とか。
うわ最悪!陥りがちだけど改めて言われると勉強になるね。
はい。
寝ている母を見て自分がすごい不安定になってきたんですよ。
まっすぐ伸びているヒマワリを見てあなたはなぜ揺れてないの?ぶれてないの?っていうやきもち半分私ももっと信じてママは元気になるんだって思おうっていう自分の気持ちも半分あって。
すげ〜思いが籠もってるね。
歌としては一本通っている歌だと思いました。
原付き乗ってるんだけどね。
メットインで。
発泡酒を買って彼女の所に向かってるっていう歌です。
ポップな感じがしました。
井戸田さんお疲れでした。
ここで今回出演できなかった4人のメンバーの短歌を紹介。
さらっと作ってるけどうまい歌だなと思いました。
なぜかというと「しぼったばかりのハイビスカスジュース」で花の名前がハイビスカスでもうこれは南国の方だって分かりますよね。
縁側がとてもよく生きているというふうに思います。
これはご自分の気持ちを竜舌蘭に託して歌われていて何十年先に花が咲くか1回今咲いたら何十年か先に咲くそれも分からないけれども背筋は折れないでずっと立ってるよっていう歌で…。
いいな〜!いいと思いますね。
ヤバッ!ヤバい!例えば帰らないもし恋人だったとしたら「あなたの部屋が暗いから」。
自分が実家の家に帰らなかったら「帰らないわたしの部屋が暗いから」っていう感じになさった方が歌が伝わってくるかなと思いますけれども。
元の歌では帰らないのが誰の部屋なのかが分かりません。
言葉を整理する事が大切です。
「ハルジオンのそばに」の「の」を入れた方が自然にいきますけど。
一首にご自身の今の心境というのをハルジオンもあんまり派手な花じゃないでしょ?地味な花で。
そこにホコリがつもっていて自分は来る朝も来る朝も出かける用事がない。
あるいは仕事がない。
カーテンを閉めて横になるんだよって言ってる歌です。
何かすごい伝わってきますね。
「ホコリがつもる」って自分の心の中もホコリがつもってるという。
発表の方お願いします。
女子の1人目の合格者は…やった〜!ありがとうございます。
2人目の合格者は…でも普通にるいちゃんの短歌が出た時にあっ終わったなって思いました。
男子1人目の合格者は誰でしょうか?2人目の合格者は…キタ〜!小島さんの歌はとってもよくできていて今までになく小島さんの代表作ぐらいいいと思うんですけど。
やっぱり「うるさいツツジ」っていうところの捉え方がねすごく現代的な恋の終わりの感じがよく出ているなというふうに思ってそこのところが私は惹かれましたので。
うわ〜うれしい!「短歌de胸キュン」お楽しみに〜!2015/05/26(火) 15:00〜15:25
NHKEテレ1大阪
NHK短歌 短歌de胸キュン 題「花」[字]

初心者向け短歌講座「短歌de胸キュン」今回の題は花。花に思いを託してしらべに乗せ、短歌を詠んでみる。井戸田潤(スピードワゴン)村上健志(フルーツポンチ)ほか

詳細情報
番組内容
初心者向け短歌講座「短歌de胸キュン」今回の題は花。花に思いを託してしらべに乗せ、短歌を詠んでみる。佐伯裕子、井戸田潤(スピードワゴン)、村上健志(フルーツポンチ)ほか
出演者
【出演】井戸田潤,村上健志,えりちょす,カン・ハンナ,佐伯裕子,【声】中道美穂子

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 文学・文芸
趣味/教育 – 生涯教育・資格

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音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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